iDeCo&つみたてNISAでまずは積み立て投資 

iDeCoは老後資金を準備したい人向け。用途を限定せず運用したい人は、2つのNISAを検討するのがベターだ。

「iDeCoはもちろん、つみたてNISAも長期で積立投資をする新制度ですね。これらが導入された背景には、年金問題も絡んでいます。日本は将来、財源不足で年金が減っていくでしょう。政府としては、国民に対し、もっと自力で老後の蓄えを用意してほしいと考えているはず。その思いの表れが、長期投資の優遇。こうした背景がある以上、制度をフル活用しないと、老後に年金は減るのに、資産が心もとないという状況になりかねません」(頼藤さん)

上手に活用しなければソンすることは頭で理解できても、「元本割れする金融商品はどうしてもイヤ」「資産管理に苦手意識がある」など、人それぞれ向き・不向きはあるものだ。そのため、すべての人にiDeCoやつみたてNISAが向いているとは限らない。お金を守るために何かしたくても、一体何から始めるべきか……と、戸惑う人もいるはず。

そこで、今注目されているおトクな新制度や金融商品を紹介。積み立て投資できるiDeCoやつみたてNISA、ふるさと納税、これから株を始めたい人におすすめの株主優待、仮想通貨など最新の投資先もピックアップしたので、自分にフィットするものを探してみて!

控除を受ける手続きを忘れずに

ふるさと納税とは、自分の好きな自治体を選び、寄付をすること。寄付金のうち2000円を超える分は、手続きすると翌年の住民税などから全額控除され、翌年の税金を減らすことができる(上限額あり)。

「寄付した金額がそのまま戻ってくるというわけではない。ただ、「ふるさと納税をすると多くの自治体がお礼をくれるので、その分がトクなのです」(頼藤さん)

自治体ごとに多種多様なお礼の品を用意。返礼品情報は専門ポータルサイトに網羅され、こうしたサイト上からクレジットカードで寄付できることも多いので、ネットショッピング感覚で始められそう。

▼ふるさと納税
好きな自治体に寄付すると返礼品がもらえる!
地方の財源不足を解消するため導入された制度。控除を受けるには確定申告か、ワンストップ特例制度への申請が必須。
Point
1 寄付金額に応じて住民税などが控除される
2 実質自己負担2000円で返礼品(寄付のお礼)がもらえる
3 お礼の品をチェックして、寄付先を選べる

向いているのはこんな人
●地方の特産品をおトクに手に入れたい人
●納める税金の使われ方を自分で決めたい人
▼お礼の品を探せるサイト
控除額シミュレーションが便利
さとふる●https://www.satofull.jp/

大手ふるさと納税ポータルサイト。掲載自治体が多く、お礼の品のジャンル別人気ランキングがあり、選びやすい。
お礼の品数NO.1
ふるさとチョイス●https://www.furusato-tax.jp/

ふるさと納税ポータルサイトの草分けで、全自治体を網羅。ここにしかないふるさとチョイス限定のお礼の品も多数。