最近、メガバンクが「口座維持手数料」の導入を検討しているという報道がありました。メガバンクが導入すれば、他行も追随することが予想されますが、実際のところ、休眠口座から手数料を取ったり、ユーザーの利用状況に合わせて、サービスに差をつけるというのが現実的でしょう。
振り返ると、この十数年でATMの時間外手数料やコンビニATM手数料、振込手数料など、銀行に手数料を支払う機会は増えています。メガバンクでも、取引状況によってそうした手数料が無料になるサービスがあります。これは、その取引を行うユーザーが、その銀行にとって「良いお客さま」と認識されているということ。つまり、自分の行動やライフスタイルに合った銀行を選ぶことで、おトクに取引ができるというわけです。
たとえば、みずほ銀行では、みずほマイレージクラブという優遇制度があり、住宅ローンのある人や提携クレジットカードを使っている人、投資信託を保有している人は手数料無料の対象になります。そこから考えると、自行で囲い込めている人を良いお客さまと位置付けているということがわかります。
条件を満たすことが難しいなら、手数料の高い「メインバンク」は給与の振込専用口座にして、自分のライフスタイルに合った「セカンドバンク」を持つのがおすすめです。
セカンドバンクは、手数料から選ぼう
セカンドバンクを選ぶときは、(1)ATM時間外手数料、(2)コンビニATM引き出し手数料、(3)他行宛て振込手数料から考えるとよいでしょう(現在は普通預金の金利はどこも低いため、考慮しない)。