Q オトナ友達を長続きさせる秘訣って?

【武村】どんな場合でも相手に誠実でいようと心がけています。例えば、できないことをできるって言わない。それが最終的に自分も楽。無理をする関係は続かないのかなと思います。波動が合っているときは一緒にいられるし、合わない時期はなんとなくかみ合わない。そんなときは無理して会わなくてもいい。

【小松】それも含めて大人の友人は楽ですよね。学生時代の友人とは、毎日会ったり、ライバルだったりで、気を使う部分もあるけど、大人の友達は、自分のペースで自然に関われる。あとは、お互いの表現や趣味、仕事を尊敬できれば、関係は続くと思います。

Q 大人になってから同世代の友人を持ちたいという人は、何から始めればよいのでしょうか?

【武村】興味が湧く相手には、気を使わずに話しかけてみることかな。あとは、お互いに刺激を与え合える存在でいること。そのためには、自分の人生をまずは自分自身で充実させることが大切だと思います。

【小松】私は、人とのつながりって、神様のおぼし召しというか、必要な人とは絶対に出会うし、そういう流れに逆らわないことが大切だという気がします。人生、出会いがないなんてことはありません。せっかくの出会いをスルーしてしまわないことが大事なんじゃないかと思います。

現代アーティスト
小松美羽さん

1984年生まれ。長野県出身。女子美術大学短期大学部を卒業後、独自の死生観を描いた銅版画「四十九日」で注目を集める。ホワイトストーンギャラリー(東京・銀座)にて作品展示(11月18日~12月3日)
 

ピアニスト
武村八重子さん

1980年埼玉生まれ。ピアニスト、作曲家。国立音楽大学ピアノ科卒業。ウィーン国立音楽大学夏期ディプロマを取得。クラシックの枠を超えた新たな音楽づくりに挑戦し、多数の楽曲提供を行う。
 

構成=MARU 撮影=干川 修