一番訴えたいことを40字以内に
「昔から人前で話すのが苦手で、言葉で説明しなくても理解してもらえるような資料づくりを心がけてきました」という資料づくりのプロ、森重湧太さん。
その結果、もっとも重視するようになったのが「簡潔さ」だとか。
「資料のトップを飾るタイトルでは特に大切です。タイトルが長いと、それだけで読み手の意欲が低下するので、一番訴えたいことに絞って、40字以内にまとめてください」
「業界1位」や「3億PV(ページビュー)」などの実績があるなら、迷わず取り入れる。誰もが「参考にしたい」「知りたい」と思うキャッチーな言葉だ。
「ただし使うのは最大3つまで。入れすぎると印象がぼやけて、相手に響かなくなってしまいます」
資料の中面では、言いたいことを1ページに1つだけ書くようにする。「スペースがもったいないと思うかもしれませんが、『伝わる』ことが大切。また、データは文中より別枠にしたほうが印象に残ります」
書体は見やすさを考えて「ゴシック系」で統一。インパクトの強い数字や言葉は色で目立たせるのが基本だが、使っていいのは3色まで。色を多用すると、優先順位が曖昧になって、見る人が混乱する。
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