▼カンチガイされがちな女性のお金の考え方
1. 「詐欺に遭いやすいのは女性」
それは被害に遭いやすい高齢者に女性が多いから。複数のことに注意を向ける「マルチタスク」力があり、物事に批判的なのは女性です。
結論:女性のほうが詐欺に気づきやすい!
2. 「考えが感情的で大きな買い物が下手」
感情でものを買うのはむしろ男性。買い物で比較検討し、価値を見極める能力は女性のほうがたけています。シビアで現実的なんです。
結論:不当に高いものを買わないのは女性
3. 「大きなお金の管理は不向き」
女性は小銭を探して払う習慣が。大きなお札は崩すと、心理的に使いやすくなり、無駄遣いするのを知っているからでしょう。
結論:お金の管理に向いているのは女性
▼大きなお金を考えるコツ
▼判断するときは「率」ではなく「金額」で
手数料や利息など、「率」しか出ていないものがありますが、そういうものは「金額」に直して比べましょう。たとえば、今流行りの個人型確定拠出年金で、2つの金融機関で迷っていたとします。A口座は「口座管理手数料無料、信託報酬1.5%」で、B口座は「口座管理手数料3000円、信託報酬0.2%」とあったとき、どちらがお得? 100万円の投資信託を保有している場合、率を金額に直すと、Aは0円+1.5万円で、Bは3000円+2000円。一見、Aが得に見えても、実際はBが得なんです。
▼売り手の立場を考えてみる
お得に見えるものも、それが本当に利用者にとって得なのかを考えるには、その商品の売り手がどうやって利益を出しているか考えるのがコツです。クレジットカードを例にしましょう。利用者は現金がなくても使えて便利ですが、カード会社は利用したお店から手数料を徴収して利益を出しています。一方、月々の返済額が少ないリボ払いは、利用者が支払えなくなってもカード会社が損をしないよう高い利息を払うようになっています。リボ払いが損なことはわかりますよね。
構成=奥田由意