▼住宅ローンは繰り上げ返済。車も手放しましょう
もうすぐ住宅ローンが終わるとのこと、まずは繰り上げ返済で完済しましょう。住宅ローンを完済することで、いったん貯金は減りますが、そこから先は年間約600万円ずつたまるので、すぐに取り戻せるでしょう。また車を持っていると、駐車場代やガソリン代、保険料、車検代など、平均すると年間60万円ぐらいかかりますので、これも思い切って手放す。そうすれば、一気に固定費を下げられるでしょう。
さらに保険ですが、これだけ貯金があれば医療保険がなくてもやっていけます。もし入るなら、がん保険か、亡くなったときに多少出る、掛け捨ての死亡保険で十分。とにかくこのタイプの方は、まずは固定費から減らすという王道の見直しをすれば、かなりためられます。起業にも親の介護にも備えられるでしょう。
そのうえで、食費やお小遣いなど、やりくり費の節約を考えましょう。このタイプの方は交際範囲が広くおつき合い費が増えがちなので、ここはしっかりとコントロールしたいところ。働いたぶんだけ使いたいのはわかりますが、それによって将来の資金繰りが苦しくなるのは先述したとおり。年齢的にも食べたいだけ食べる、飲みたいだけ飲むという生活は、体によくありません。なるべく粗食にし、このタイミングでお酒も減らす。お金だけでなく、健康も管理していくことで、おのずと食費が抑えられるはず。支出をコントロールする技術さえ身につければ、あとはなんとでもなります。
1. 住宅ローンを完済し固定費を一気に下げる
残り1000万円の住宅ローンを完済することで、固定費がぐっと下がり、そのぶんを貯金に回せます。住居費がゼロ円になるのは大きい!
2. あまり乗らない車は手放すのもあり
維持費のかかる車は金食い虫。あまり乗らないなら、手放すことをおすすめします。必要なときは、レンタカーやカーシェアを利用しては。
3. 保険を見直し死亡保険だけに
夫婦で3万円はかけすぎでしょう。貯金もあるので、医療保険はカットし、死亡保険だけ残しましょう。これで、夫婦で月1万円に。
構成=池田純子 撮影=三浦英絵