●SWEDEN
Asa Jacobsson(オーサ・ジェイコブソン)さん
プロジェクトエンガシェマン副社長(Projektengagemang)
仕事内容:建設コンサルティング
家族構成:パートナー、子ども4人(独立)

[子育て期の1日のスケジュール]
6:00 起床(朝食などの準備、子どもの世話)
8:00 子どもを保育園に預ける
8:30~17:45 仕事
18:00 帰宅
18:30 シッターさん家族含め 5人で夕食
~20:30 子どもとの時間
23:00 就寝

▼家事の外注&週末の自分の時間づくりで心身の負担減
建設コンサルティング会社の副社長、オーサ・ジェイコブソンさんは、92年に外交官の夫と死別後、13年間女手一つで2人の子どもを育て上げた。夫を亡くした翌年に通信機器メーカー、エリクソンに自らを売り込み、希望の職場への配属を勝ち取り順調に昇進した。職場では長時間労働より、集中して勤務時間内で仕事を終えることが美徳とされる。朝8時から子どもたちを預け、お迎えは16時に同じくシングルマザーである女性に依頼。通常より多めの家事代を支払い、料理や洗濯もお願いした。18時にオーサさんが帰宅すると、お互いの子どもを交え5人一緒に夕食を楽しんだそう。週末は子どもを両親や親戚に預け、仕事には一切タッチせずに気分転換を図るのがオーサさん流。通信機器メーカーからコンサルティング会社、そして現在の自分の会社を起ち上げチャレンジし続けている。子どもたちは独立し、現在はパートナーと2人で暮らしている。

●KOREA
長鄭 智銀(チョン・ジウン)さん

株式会社BOOK21 人文企画チーム チーム長
仕事内容:出版プロデュース
家族構成:夫、子ども2人

[1週間のスケジュール]
●月曜日
8:00~20:00
 仕事(早朝管理職会議)
11:00~15:00 掃除家政婦来訪
早朝と16:00~20:30 義母が自宅で子育て支援
●火曜日
9:00~20:00
 仕事
16:00~20:30 実母が自宅で子育て支援
●水曜日
8:00~19:00
 仕事(早朝管理職会議)
早朝と16:00~19:30 義母が自宅で子育て支援
●木曜日
9:00~21:00
 仕事
11:00~15:00 掃除家政婦来訪
16:00~21:30 実母が自宅で子育て支援
●金曜日
9:00~19:00
 仕事
16:00~19:30 義母が自宅で子育て支援
●土・日曜日(休日) 一家で1週間分の食料買い出し。料理、洗濯、掃除などを夫婦で分担

▼実母&義母のサポートと、掃除サービスを上手に活用
大手出版社でチーム長を務めるチョン・ジウンさん。彼女の仕事は、書籍の企画や編集、著者との打ち合わせ、部下の育成など、多岐にわたる。家庭では小学校1年生と3歳の息子を持つ2児の母。「早朝会議や、残業で遅くなったりするので、平日の3日を義母に、2日を実母に来てもらい、子どもたちの食事の世話などを依頼」。チョンさんに限らず、韓国ではこうして親に手助けしてもらう共働き夫婦が多い。次男出産後、職場復帰を前に、行き来してもらいやすいようにと、夫の実家から徒歩5分の距離に引っ越した。「子どもが乳児だった頃は、1回使いきりタイプの哺乳瓶や、離乳食の宅配サービスを利用して、負担を軽減しました」。現在は、週2回、掃除専門の家政婦を雇っている。「親のサポート、各種サービス、そして夫との家事分担、職場の理解があってこそ、仕事と家事育児の両立ができていると感じています」