モヤモヤ→解決を1ページで完結させるには?

▼「因数分解」すれば解決策が見えてくる(村井さん)

一つの課題の原因は、複数あることが多い。「なぜ?」を繰り返し、課題を分解していけば、必ず解決策にたどりつく。

私はいつも、モヤモヤすることがあると、すぐにノートに書き出して考えるようにしています。頭の中で考えていたことを紙に書くと、そのぶん脳のCPUが空いて、考えが進むような気がするので。

具体的には、まずノートの左上に解決すべき「課題」を書きます(たとえば「顧客認知度が低い」など)。次に、その原因だと思われることを、思いつくまま書いていきます。顧客認知度が低いのは、メディアへの露出が少ないせいではないか。メディアへの露出が少ないのは、PRのための予算が少ないせいではないか。あるいは商品に話題性がないせいではないか、というように、考えうる限りの原因を列挙していくのです。

次にその右側に、それを解決するにはどうすればいいかを書いていきます。PRの予算が少ないならそれを増やす、商品に話題性が乏しいなら話題性のある商品を開発する、など。書いているうちに、「これは無理だな」とわかるものもあるので、それは「×」をつけます。でも、なかには「これならなんとかできそう」(△)とか、「これならすぐできる」(○)というものがいくつか出てくるので、◯をつけたものを、順次実行していけばいいのです。この「課題の因数分解」は、個人的な悩みの解決や目標達成にも応用可能。書くだけでモヤモヤが晴れますよ。

▼視覚化するために捨て案も書き残す
頭の中で考えるだけでは物事の関係性がはっきりしません。それでは正しい判断を下せないので、頭にあるものすべてを視覚化するようにします。たとえ「捨て案」だと思ったことでも、書き出すことで同じ思考を繰り返さなくなります。(美崎さん)

番外編:デジタルメモの活用法は?

▼付箋メモをアプリで撮影して保存する(美崎さん)

ふと思いついたアイデアやTo Doを記録しておくのに便利な付箋メモ。これを無料アプリ「Post-it(R)Plus」を使ってスマホに取り込んでおくと、移動中でも確認できるし、メモの散乱や紛失も防げてとても便利です。複数のメモをまとめて1カットで撮影しても、各メモを1枚ずつ認識してくれるうえに、それをグループ分けして保存することも可能です。いらなくなったメモは1枚ずつ削除できるので、整理しやすいことこの上なし!

柳澤美帆、長山清子=構成