同級生は大学4年になる年の長男は再スタート

21歳の長男は、1浪して入った大学を1年時に辞めてしまっていたので、今年は3度目の大学受験に挑戦。教育系の学部に合格し、これから教員免許の取得を目指すことになりました。長男の場合は、卒業費用はかかりませんが、入学金25万円と施設設備費20万円、教育研究諸料約20万円、前期の授業料約40万円などで合計101万5100円。さらに、1人暮らしも2年経ち、更新時期だったため、大学の近くへ引越します。新たに部屋を借りる費用が、3月の日割り家賃、4月の家賃、仲介手数料、2年分の保険料も含めて28万6554円。家賃は6万2000円、共益費3000円、水道代1500円という物件です(引っ越し費用も数万円かかるはずですが、まだ金額がわかりません)。

長男の新生活の費用は、130万1654円。

入学式用のスーツは、以前に買ったもので大丈夫でしょうが、やはり、入学後には教科書代や通学定期代がかかってきます。本人もバイトをしながらの通学になりますが、けっこう授業がタイトなはずなので、バランスをとっていく必要がありそうです。

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卒業・入学にかかった費用(2016年3~4月、生島家の場合)

結局、わが家が3~4月で支払った、あるいは支払う予定の額が約217万円もあることがわかりました。子どもたちが大学に行く費用はある程度貯めていましたが、浪人生やこれから大学生活をスタートさせる長男もいるので、なかなか計画通りには進みません。

 

この季節には、「春の特別予算」の計上がおすすめ

このように、春は子どもの費用が想定外にかかる時期。いつもの月の予算の範囲ではやりくりできない出来事がたくさんあります。必要なものばかりなので、出さないわけにもいきませんし、節約することもできないところが苦しいですね。しかも、子どもの年齢が上がるほど、かかる額が大きくなります。

子どもがいるご家庭は、春は出費があることを想定しておき、家計の中で「春の特別予算」を、あらかじめ計上しておくことをおすすめします。月々の予算を削って少しずつ貯めておくのがベストですが、それが難しい場合は、ボーナスをとっておく、貯蓄の一部を使うなどでやりくりを。予算をとっておいて使わなかったら、貯蓄に回すことができます。

また、4月から支出内容も変わってくるので、家計の見直しが必要な時期でもあります。子どもの学費や交通費など、新年度から変わる定期支出の額を把握して、家計運営がつまずかないように、考えていきましょう。

フリーライター 生島典子(いくしま・のりこ)
投資信託の運用会社、出版社勤務を経て独立し、2004年よりライター・編集者として活動。子育て、家計、住まい、働き方などが主な執筆テーマ。好きなことは、出産と住宅ローン。3人の子どもを助産院で出産した経験あり。