身の回りにあふれる情報をきちんと整理したり、伝えたいことをわかりやすい形で提案したり、納得のいくものを作り上げたり……。ITの最先端で働く男女が、毎日の仕事をサポートしてくれる、強力なアプリを教えてくれました。

『Eight』名刺を撮影するだけで、名刺情報をデータ化、一元管理できるアプリ。名刺情報の更新通知は、金融やITなど異動の多い業界では貴重な情報に。登録した名刺の企業がニュースになればその記事をお知らせしてくれるなど、機能も充実。

昨年8月に上場したメタップス。アプリ開発者向けに、ビッグデータと人工知能を搭載したプラットフォームなどを提供しているベンチャー企業だ。IR担当の塚本温子さんは、自社に興味を持つ投資家に事業内容や決算状況などを説明するのが主な仕事。

「初対面だけでも、ひと月に80人近くの方とお会いします。一度名刺交換してから次の決算期までお目にかからない方も少なくありません。名刺管理は悩みの種だったのですが『Eight』に出合ってから、とても楽になりました。名刺ファイルを引っ張り出さなくても、PCやスマホで相手の情報をすぐに検索して見ることができて便利です」

塚本温子さん

名刺をもらったら、スマホで撮影するだけ。アプリ提供元のスタッフが手入力でデータ化してくれる。

「今のところ、一度も間違いがないですよ。以前は機械が読み込むタイプのアプリを使っていたのですが、間違いが多く、結局自分で修正しなくてはいけなかったのが嘘みたい! 時間の有効活用につながっています」

また、登録している相手もEightを使用しているなら、転職や異動で名刺の情報がアップデートされたときに自動変更され、通知がくる。

「事前に相手の最新情報を頭に入れておけば、話がスムーズに始まりますし、交渉のときも有利ですよね」

●その他、塚本さんが使っているアプリ

『Vivino』ワイン検索(ボトルのラベルを撮影すると、銘柄や年代、平均価格、ユーザーの評価がわかる)
『netprint』コンビニで印刷(パソコンやスマホ内のファイルを、セブン-イレブンの複合機で印刷できる)
『モバイルエージェント』交通事故時の手引き(短期間運転する際の保険加入に利用。事故が起こったら何をすべきかの手順も)
『日本交通タクシー配車』タクシー配車(タクシーが必要になったとき、場所や時間、車種を指定。利用履歴も残る)
塚本温子
経営企画部経営戦略チームIR担当シニアマネジャー。東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、外資系投資信託会社で株式調査を担当。2015年入社。32歳。
 

撮影=長野陽一