ここ数年でシャンプー市場は急成長。かつては洗髪目的のアイテムがほとんどでしたが、最近はハリやコシを出すものから、頭皮ケア、さらには育毛を促すものまで登場。これらをより効果的に使うためはどうしたらいいのか? 大人のためのヘアサロン「AMATA」のオーナーである美香さんと一緒に、正しいシャンプー法をおさらいしてみましょう。

正しいシャンプー&トリートメント術

髪に対する意識が高まった影響で、優れた製品を使う人が増える一方、シャンプー&トリートメントの使い方は以前と変わらない。そんな女性が多いような気がします。

ヘアサロン「AMATA」オーナー 美香さん(C)Yoshinobu Fukaya/aura.Y2

例えば、頭皮を傷つけないためなのか、洗顔と同じように泡の力だけで洗っている人がいますが、これは大きな間違い。頭皮の場合、髪の毛が密集して生えているため、なでるように洗っても髪の毛が邪魔をして肝心の皮脂を取り除くことができません。イメージするなら、美容室の「ゴシゴシ洗い」。指の腹に力を入れて、しっかり泡立てながら洗いましょう。爪を立てなければまったく問題ありません。

また、トリートメントのぬめりは、有効成分ではありません。髪の内部に浸透しきれなかった残留物にすぎないため、ぬめりがなくなるまでしっかり洗い流すことが大切です。

そしていちばんやってはいけないのが、1日2回以上の洗髪。皮脂には外部の刺激や紫外線から肌を守る働きがあるため、過剰な洗い流しは肌の免疫力を低下させる恐れがあります。また、髪内部にとどめていた有効成分も定着せず、髪をパサつかせる原因に。

これらの間違ったケア方法を改善するだけで、美しい髪と頭皮を得ることができますよ。(美香さん)