大切なクライアントとの会食、新しいプロジェクトのキックオフ、良質な店のランチタイムで仕切るのが、デキるビジネスパーソンの手。大人の店選び&利用法を、「dancyu」誌で活躍のライター・鹿野真砂美さんが紹介します。

ビジネスランチのメリット3つ

会食を成功させる重要なポイントである店選び。クライアントが好きなジャンルや、嗜好があらかじめ分かっているなら安心、しかし、必ずしも、そうした事前情報が得られるわけではない。そんな時でも、おもてなしの心はしっかりと伝えたい。

おいしい食事と、気の利いたサービスで、気持ちよく商談へと進むために、ぜひお薦めしたいのが、ビジネスランチだ。それも、中国料理で。なぜ中華なの? は後に説明するとして、まずは、ビジネスランチのメリットを挙げてみたい。

一番は何といっても、夜に比べて断然、コストパフォーマンスがよいこと。高級店のコース料理も、ランチはリーズナブルに設定しているところが多く、しかも税金やサービス料も込みになっていたりする。

加えて、ランチならば「お酒を飲まなくちゃ」というシチュエーションになりにくく、その分、出費が抑えられるのも嬉しい。女性が男性のクライアントを招く場合でも、アルコールなしなら気楽というものだ。

さらに、アルコールが入らなければ、ダラダラと長くなることもないし、お互い、業務に戻る必要があるので、時間を区切ってメリハリよく終えることが可能。貴重な夜の時間を割いて、さらに二次会、三次会と連れ回されるような、ひと昔前のシチュエーションは、もはや誰も望まないはずである。ビジネスランチは、招く側も、招かれる側も、忙しいビジネスパーソンにとって有効な時間術だと言えるだろう。