体験者の声

●夫との協力態勢で体外受精へ

Aさん(40歳)/2013年11月に結婚したご主人(46歳)とは、交際8カ月のスピード婚。14年1月より不妊治療専門クリニックを受診し、治療をスタート。

治療前の検査では、夫の精子が少ないことが判明。彼はとてもショックを受けていましたが、気持ちを切り替え、治療は人工授精からスタート。5回チャレンジしましたが授かることはできず、医師からは体外受精へのステップアップを勧められています。でも、費用面や体への負担などから、夫のほうが躊躇してしまって……。

「そこまでして頑張る必要があるのか」と悩んでいたときに、友人の子どもに会う機会がありました。屈託なく遊ぶ赤ちゃんを見ていたら、やっぱりわが子を抱きたいという思いが2人のなかにこみ上げてきて、今は体外受精に向けて準備をしているところです。

やさしくて、思いやりあふれる夫に出会えたことが、私にとっては一番の幸せ。彼との子どもができたら最高に幸せですが、赤ちゃんは授かりもの。望み通りにいかないかもしれないことは覚悟しています。そのときは、夫と2人の生活と仕事を楽しんでいくつもり。今後も気持ちを張りつめすぎずに妊活ライフを送りたいです。

●流産を乗り越えて不妊治療へ

Bさん(40歳)/結婚2年目。ご主人は48歳。昨年夏に子宮内のポリープを手術。その後自然妊娠するも、妊娠1カ月のときに流産。今夏より不妊治療を開始。

30代半ばまでは結婚願望も、子どもが欲しいという気持ちもなかった私。38歳で結婚し、自然妊娠したことが転機になりました。おなかに赤ちゃんがいるとわかったときのうれしさは、自分でも驚くくらい。夫も喜んでくれて、今まで感じたことのない幸せに包まれた1カ月でした。残念ながら稽留(けいりゅう)流産してしまいましたが、「まだ子どもが持てるのかもしれない」と励まされた経験でもありました。

今年の夏から、夫が口コミなどを参考に選んだクリニックへ。「年齢的にもダイレクトに体外受精を考えましょう」と提案されました。AMH検査で、卵巣年齢が実年齢よりも高い45歳と診断されたことも大きかったと思います。夫の精子も少ないことがわかり、より効果が望める治療を受けたほうがいいと納得。ホルモン剤を飲みながら、1回目の体外受精に備えています。食事やウオーキングなど、健康にも気を使うようになりました。ヘビースモーカーだった夫も大幅に減煙。夫婦で協力して歩んでいきたいと思います。