結婚後でも間に合う!夫の“使える化”

結婚後も工夫次第で円満妻になれる。1つは、ものの言い方。多くの男性は、頭ごなしに感情をぶつけられるより、論理的に説明してもらうほうが納得しやすく、家事・育児も、「仕事」と似た感覚でとらえやすい。したがって掃除を頼むなら、たとえばこんな言い方。

「私が洗い物をしている間に、あなたが掃除してくれたほうが効率がいいと思うんだけど、どうかな」

会社が、社員一丸となって業務効率アップを図ったり、3年後、5年後の計画を立てるのと同様に、夫婦も、2人で一緒に家事・育児の効率化や「この先どうしたいか」を論理的に、楽しく話し合う。そこで夫が協力してくれたら、大げさなぐらい、褒めたり喜んだりしてあげるのがいい。

この点は「子育て」と同じで、「見方を変えれば、夫は第1子の練習台。“長男”を育てるつもりになればいい」と岡野さん。少々面倒だが、0歳児に接するつもりでいれば、家事が雑でも腹は立たない。その積み重ねで、夫を「使える化」できれば一挙両得ではないか。

家事・育児の意識が高いパパたちと、交流させるのも手。結婚7年目の佐藤士文(しもん)さん(37)は、自他ともに認めるイクメン。4年前、妻が現在3歳の長男を妊娠中、以前勤めていた精密機器メーカーで、7カ月の育休を取った。社内で、男性の育休取得者・第1号。

佐藤さんの父親は「男が皿なんか洗うか!」と怒鳴るような、昔ながらの頑固おやじ。反面教師にしなければと考えていたとき、妻の勧めで通い始めたのが、横浜・関内の「イクメンスクール」だった。2カ月間に全5回の講座(2期生)で、参加者は約35人のパパたち。2年前には、そこでつながった「パパ友」と、父親育児の大切さを世に広めるNPO法人・全日本育児普及協会を立ち上げた。今は父親学級の開催や関連セミナーの開催などに奔走する。

「初めは、恥ずかしそうにしている男性も多い」と佐藤さん。妻に「イクメンになって」と無理やり送り込まれる人も多いという。ところが彼らも、意識の高いパパたちと交流するうち、徐々に目の輝きが変わってくるそうだ。