女性の検査

基本的な検査の流れ

[ 検査でわかる不妊の原因 ]
・頸管(けいかん)粘液が少ない
・子宮奇形
・子宮筋腫、子宮内膜ポリープ
・卵管の閉塞
・子宮内膜症、クラミジア感染症
・卵巣予備能力低下
・卵胞が育たない、排卵しない
・抗精子抗体 など

●費用は3~4万円
男性の検査が1日で完了するのに対して、女性の検査は最低1カ月はかかります。一般的な問診のほか、超音波検査、月経周期に合わせて採血を行うホルモン検査、子宮の大きさや形、左右の卵管の詰まりがないかを確認する子宮卵管造影など、さまざまな検査によって不妊の原因となる疾患がないかを調べます。卵管造影は、検査をすることで卵管が通るようになり妊娠しやすい状態になることがあるため、検査であり治療でもあるといわれます。ホルモン検査は、月経中、排卵直前、排卵後5~7日と、複数回の採血が必要となります。また、そのほかの検査も生理周期に合わせて、検査の日にちを決めていきます。産婦人科医は、超音波で成育中の卵胞を見て生理周期を把握します。

河合 蘭

不妊治療、出産、新生児医療の現場を取材する、日本でただ1人の出産専門ジャーナリスト。『卵子老化の真実』(文春新書)など著書多数。国立大学法人東京医科歯科大学、聖路加看護大学大学院、日本赤十字社助産師学校非常勤講師。プレジデントOnlineで「授かりたい男女に贈る妊娠の真実」連載中。