いろいろな会社がサービスを展開
現在、「海外専用プリペイドカード」としてサービスを展開しているのは、クレディセゾンの「NEO MONEY(ネオ・マネー)」、JTBの「MoneyT Global(マネーティー グローバル)」、ジャックスの「Visa TravelMoney “Gonna”(ビザ トラベルマネー ゴナ)」、アクセスプリペイドジャパンの「MULTI-CURRENCY CASH PASSPORT(マルチカレンシー キャッシュパスポート)」などがあります。
それぞれ手数料や条件、チャージできる通貨などが違いますので、使い勝手がよさそうなものを選んで作りましょう。一覧表にしましたので、ご参考に。外貨でチャージできるカードの場合は、為替レートが有利なときにチャージしておき、旅行や出張の際に使うことができます。
クレジットカードと、海外プリペイドカードの併用使いがおすすめ!
海外旅行に行くときは、異なる国際ブランドのクレジットカードが2枚あると、加盟店によってどちらかが使えない場合も対応できます。それにプラスして、「海外専用プリペイドカード」にチャージして持って行き、現地ATMで現地通貨を引き出すのがよいでしょう。
クレディセゾンの「NEO MONEY」は、2015年6月から、入金した分を日本でも使えるようになりました。払い戻しをすると手数料がかかるので、そのまま使えるのはいいですね。多めに現地通貨に両替して現金で持って行くと、残った場合に日本円に戻すにも再度手数料がかかることになってしまいます。
ちなみに、現地ATMでクレジットカードのキャッシングを利用する場合は、現地金融機関所定のATM手数料がかかりますが、海外専用プリペイドカードの為替レートプラス4%の手数料より低い計算になることが多いよう。
しかし、キャッシングの場合は、年率18~20%程度の利子が日割りで付くので、短期間の渡航で帰国後すぐに返済するようにしないと、利子が高くつくことになります。
加盟店でショッピングをする際の手数料を考えると、クレジットカードの手数料は1.6~2%程度なので、どちらも使えるのなら海外専用プリペイドカードよりクレジットカード払いのほうが有利になります。
それぞれの特性を理解して、上手に使いましょう。
投資信託の運用会社、出版社勤務を経て独立し、2004年よりライター・編集者として活動。子育て、家計、住まい、働き方などが主な執筆テーマ。好きなことは、出産と住宅ローン。3人の子どもを助産院で出産した経験あり。