限られた時間の中で成果を上げる人には、何か秘密があるはずです。1日の時間の使い方はもちろん、1週間の流れの中でも、仕事と生活の緩急のリズムを上手につくっているに違いありません。8人の時間管理の名人たちにその秘訣を聞きに行くと……

「最も重要なのは、商品の方向性を決めて、全員で共有することです。関わる人数が多いので、ここがバラバラだと前に進めません」

パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部 ビューティ・ヘルスケアチーム 小谷香織さん

そう話す小谷さんは、おそらく日本の多くの女子が持っている、ナノケアドライヤーを中心としたヘアケア商品の国内マーケティングを担当している。ひとつの商品が世に出るまで、構想から実に2年もかかるのだとか。その長い期間、関係するいくつもの部署を束ねるのが彼女の仕事だ。

そのため社内外からさまざまな問い合わせがひっきりなしにやってくる。返信に時間をかけないコツは、よく使うワードを登録しておくこと。急な案件がふってくることもしばしばなので、1日のタイムスケジュールはその日の朝に決めて、臨機応変に対応できる態勢をつくるという。