売れそうなものは、何でも売っちゃう
そのまま3年が経ち、生活費すら借金するようになってようやく気づいたのです。「自分は強烈に書きたいテーマなんて持ち合わせていない。文章の面白さだけで稼ぐ才能もない。実用記事でも求められているうちが幸せだったのだ」と。翌日にはかつて仕事仲間(編集者)たちにメールを送り、返信をくれた人たちには会ってもらい、「書く仕事なら何でもやります」と頭を下げました。
本当に何でもやりましたよ。というか、今でも「どうしても気が進まない依頼」以外は喜んで引き受けています。自分には向いていなさそうな仕事をがんばってやってみると、意外な発見があったりしますよね。お金をもらえるのも素直に助かります。一石二鳥です。
「あまり得意じゃないからできません」などと謙虚なことはめったに言わなくなりました。そんな理由で断っていたらまた仕事がなくなってしまう、という恐怖感が常にあるからです。
売れそうなものは何でも売っちゃうという図々しさがあなたにも僕にも必要なのでないでしょうか。