人気の街の新築は無理。中古に視野を広げよう
住みたい街の人気ランキングの常連は、首都圏なら吉祥寺、恵比寿、二子玉川……、関西圏なら西宮、千里中央、岡本……、人気の街は環境がよく物件もおシャレだが、当然ながら地価が高く、価格は割高で手がでない。またすでに住宅が密集していて新築物件が出てこない場合も、中古物件へと視野を広げよう。
中古物件には持ち主が転勤で売りに出しているマンションや、相続税対策で手放す一戸建てなど掘り出し物も多い。
中古物件でも住宅ローンは組める。今回は、中古物件を買う場合の住宅ローンとリフォームローンを紹介しよう。
中古の築浅の物件ならば融資対象となる
中古物件の場合、一戸建て木造建物の担保評価は築20年でほぼゼロになる。再建築不可の物件はまず融資の対象外だ。住宅ローンの融資対象として中古マンションは取り扱うが、中古の一戸建て住宅は取り扱わないという銀行もある。
築浅の物件ならば融資対象となろう。しかし、その場合も担保評価の観点から、建物の耐久性や構造によって借入期間が短くなったり、借入金額が少なかったりする。もっともそれは借りる側から見れば、新築を買って長い住宅ローンを組むより、割安な中古住宅なら今後の人生設計がしやすいのでメリットといえるかもしれない。
住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35」は、物件が一定の条件を満たすこと証明する「適合証明書」が必要だ。それには面積や耐久性、構造などの条件が細かく定められており、当てはまらない物件は融資対象にならない。「フラット35」はお金の審査は緩めだが、建物に関しては少し厳しいのだ。このように欲しい中古物件に出会ったら、まずは銀行に融資をしてもらえるか確認をしてから、買うか買わないかの検討を始めよう。