「あるべき継承の姿」は伝わっている
4日間、両陛下ならびに敬宮殿下とお側で接した宮下知事はX投稿の中で「両陛下の国民への深い、本当に深い愛情を感じ続けました」と述べる一方、敬宮殿下についてこうつづっている。
宮下氏本人による「両陛下と本当に同じように振る舞っていらっしゃる」という証言は、軽視できない。
次代の天皇は「両陛下と本当に同じように振る舞っていらっしゃる」皇族が即位されるのが最も望ましい。それこそ皇位が“世襲”であるべき本来の趣旨のはずだ。
青森に限らず各地での「愛子さまフィーバー」も、決して薄っぺらいアイドル的な人気によるものではない。そうではなく、世襲の本旨に照らしてあるべき継承の姿を、人々が直感的に洞察しているからにほかならない。
再改正し「愛子天皇」実現を
先ごろ、高市政権のもとで拙速・乱暴に行われた皇室典範の改正(改悪)では、世襲として本来あるべき親から子への皇位の直系継承を妨げる「男系男子」限定という欠陥ルール(第1条)が、そのまま放置された。側室不在の一夫一婦制なのに男系男子限定というルールは、そもそも持続可能性を期待できず、歴史上まったく前例がなく、世界にも類例を見ない(最も遅れていたミニ国家のリヒテンシュタインすら今年、是正に踏み切った)。
ところが高市早苗首相自身が先日、Xへの長文投稿で「女性天皇への道を閉ざした」という批判に対して釈明し、今後さらに「必要な検討や見直しがなされる」としている(9月15日)。そうであれば、世襲の本旨に沿うように皇室典範を速やかに「再改正」するのが当たり前だ。
そうすれば次代は、皇室と多くの国民が一致して望む「愛子天皇」に決定する。
1957年、岡山県生まれ。国学院大学文学部卒、同大学院博士課程単位取得。皇位継承儀礼の研究から出発し、日本史全体に関心を持ち現代の問題にも発言。『皇室典範に関する有識者会議』のヒアリングに応じる。拓殖大学客員教授などを歴任。現在、日本文化総合研究所代表。神道宗教学会理事。国学院大学講師。著書に『「女性天皇」の成立』『天皇「生前退位」の真実』『日本の10大天皇』『歴代天皇辞典』など。ホームページ「明快! 高森型録」