自然に語られた「国民の象徴」
敬宮殿下をお迎えした地元の人たちの声を紹介しよう。
三沢市(初日)。
「神々しいというか、すてきでした」(中年の女性)
むつ市(2日目)。
「やっぱりね、高貴な方ですね」(初老の女性)
天皇を連想させる「国民の象徴」という表現も、自然に語られていた。
さらに沿道では驚きの光景もあったらしい。敬宮殿下がお車でご移動の際、後ろの車でずっと従っていた宮下知事のX投稿での報告だ。
なんと言うことでしょう」
この老人はよほど興奮されたのだろうか。
宮下氏は投稿を次のように続けた。
その力を道中ずっと感じておりました」
敬宮殿下の行く先々では、沿道や施設周辺に多くの人たちが待っている。そこに殿下がお見えになると、みんながパアッと明るい笑顔になり、みんなが元気になる。その光景を目の当たりにして、不思議な「力」を強く感じ続けていたようだ。
この力の秘密の1つは、敬宮殿下ご本人が自らの役割に大きな生き甲斐と喜びを感じておられることだろう。
県民の20人に1人が参加した
2日間で敬宮殿下を奉送迎した人の合計は、じつに2万5548人になったという。両陛下のお出ましにほぼ並ぶほどの人数の多さだ。
青森県の令和8年(2026年)9月1日現在の推計人口は112万1734人。なので、延べ人数ながら、50人に1人以上が奉送迎に加わった計算になる。
両陛下の2日間も加えると5万2945人。県民の20人に1人に近い割合になる。ちょっとあり得ないような数字だ。
宮下知事の「みんな集合!」という呼びかけは空振りに終わらなかった。
お迎えやお見送りのために空港や沿道、お出まし先の周辺に出向いても、長時間お待ちした上で、実際にお姿を拝見できる時間はごく短い。にもかかわらず、テレビやネットが発達した現代に、これだけの人たちが現地までわざわざ足を運んだ。この事実はただごとではない。
人々の気持ちに寄り添い、国民と苦楽を共にするという、変わることのない両陛下や敬宮殿下の誠実さが、人々の心にきちんと届いている証拠だろう。