問題文の内容を整理する
そういう場合、親は子供の勉強に寄り添わなければならない。例えば算数の文章問題が苦手だったら、まずは問題文を音読するように促す。音読は一字一字を読むことになるため、読み飛ばしを防ぐことができる。それでも分からない場合は、「今分かっていることは何?」「この問題は何を聞かれているの?」と質問してみる。そして、「あと何が分かれば解けそうな気がする?」と子供の考えを聞いてみる。
そうやって問題文に書かれていることを整理してあげると、「あっ、そうか。この数を求めればいいってことか」と子供自身で気づけるようになる。それでもまだ理解できない場合は、問題文の内容を図や表にしてみるといい。
例えば、「金のスプーンが2個、フォークが3個、銀のスプーンが4個、フォークが2個……」なんて文章が出てくると、文章からその状況がイメージできない子は、頭の中がごちゃごちゃになってしまう。「なんだかすごく難しい問題が出てきたぞ」という印象ばかりが膨らみ、解く前から「こんな難しい問題、僕は解けない」とネガティブ思考に陥りやすい。
でも、図に書いてみればなんてことはない。書いている途中で、「あっ、分かった、分かった」と解けてしまうことは多々ある。書き起こす作業を面倒くさがる子は少なくないが、頭の中だけで考えるよりも、自分の手を動かすことのほうがはるかに近道なのだ。
親が答えを教えるのは良くない
一番良くないのは、「これはね……」と親がすぐに解き方や答えを教えてしまうこと。子供の集中力は、単なるそのときの気分ではなく、概念理解ができないために思考が停止してしまっている状態であることが多いことを親は知っておいてほしい。理解ができていれば、子供は勉強を苦に感じない。
これは、中学受験をする・しないに関わらず、すべての子供に共通して言えることだ。両者に差があるとすれば、演習量の違いだけで、概念理解なくして成績は伸びていかないし、集中力も続かない。


