小3ですら集中できるのは10分程度
わが子が勉強に集中している姿を見ると、親は安心するものだ。ところが、現実は10分も経たないうちに気が散り始める、なんてことが多いのではないだろうか。そもそも小学生の子供の集中力はどのくらい持つものなのか――。長年、中学受験の指導にあたって感じるのは、大人の期待とは大きくかけ離れているということだ。
まず、低学年の場合、子供によって集中力が続く幅は広い。1年生であれば3分すら持たない子もいる。2年生になるとさすがに3分しか持たない子は減ってくるが、5分は持つかな、という子はざらにいる。3年生ですら、10分が限界という子も多い。一方、やや早熟な子は50分続くこともある。このように成長差は多少関係する。
ただし、小学校の授業が45分で設定されているように、工夫次第では子供の集中力を保つことはできる。ポイントは、同じ作業を長時間続けさせないことだ。
「声に出すこと」がおすすめ
小学校の授業は、例えば国語ならクラス全員で音読をしたり、一人ひとりに当てて読ませたりしてから、先生の話を聞いたり、板書をしたり、グループで話し合いをしたり、感想を書いたりと、45分の間にいろいろなことを行う。そうすることで、目先を変え、子供たちを飽きさせないようにしているのだ。
これと同じことを家庭学習でもやってみると、子供の集中力は継続しやすい。例えば、漢字の宿題をやるときも、ただ同じ漢字を10回書いていては、集中力が続かないどころか知識としても身に付きにくい。おすすめは「声に出すこと」だ。小学1年生は単独の漢字がほとんどだが、2年生になると熟語が増えてくる。まず、漢字の訓読みをして、次に音読みをする。声に出してみると、熟語になった場合は音読みで続くことが多いということを、子供は自分の体を通じて知ることができる。
小学生の子供には、この「身体感覚」がとても重要で、体の動きを取り入れた学習は、単に集中力を途切れさせないだけでなく、知識としても定着しやすい。


