約1億円を払っても合格保証はない
――コマンドエデュケーションの顧客の合格率はどのくらいなのでしょうか?
過去2年間を見ても、弊社が9〜10年生から面倒をみている生徒のうち、実に97%が第1〜第3志望のいずれかの大学に合格しています。
――高額な料金を払えば、現在の成績にかかわらず支援してもらえるのでしょうか。
(入試の見通しについては)非常に現実的、かつ率直に考えを伝えています。それが可能な限り、最良の結果を手にする唯一の方法です。生徒たちを合格に向けて、できる限り、有利に導くのが私たちの役割なのです。
例えば9年生(日本で言う中学3年生)の時に弊社にご相談があったとします。9年生から10年生に上がる時点の成績が、Bが2~3個(残りはすべてA)であれば、チャンスはありますから弊社としてもお手伝いは可能です。でもCが2~3個あるとなると、お手伝いはできないか、お手伝いするにしても率直に、(アイビーリーグなどの一流大学の合格は)現実的ではないとお話しします。合格の可能性は、ほぼゼロです、と。その点ははっきりとお話しします。がっかりさせるのは本意ではありませんから。
――では、約1億円を払い、指導に従えば、名門大学への合格を買えるのでしょうか。
結果を保証することはできません。私たちにできるのは、合格の可能性を最大限に高めることです。実際、真面目に取り組んでも志望校に入れなかった生徒が、年に1人ほどいます。
お金を払うだけでは不十分で、生徒本人の努力も必要です。私たちの指導に従わなかったり、不正を試みたりした場合には、サービスの提供を打ち切ります。特に不正行為については、一度でも認められれば契約を終了します。その点は、生徒にも強く伝えています。
高額受験コンサルは教育格差を広げるか
――高額な受験コンサルは、経済力のある家庭の子供をさらに有利にし、教育格差を広げるのではないでしょうか。
この種のサービスは高額で、誰もが利用できるものではありません。そのため、経済力のある家庭の生徒をさらに有利にしている、との批判があるのは事実です。料金水準に関わらず、家庭教師や受験コンサルを使うこと自体、一種の贅沢です。
ただ、私たちが支援している恵まれた家庭の生徒たちのライバルは、同じように恵まれた家庭の生徒たちです。アイビーリーグなどの一流大学はいずれも、富裕層だけでなく、中流や低収入の家庭も含めて幅広いバックグラウンドを持つ生徒を集めようとしています。
だから、私たちの生徒が、経済力のない子のチャンスを奪っているわけでもなければ、彼らと競っているわけでもありません。彼らのライバルは同じ私立学校に通う自分のクラスメートたちなのです。
――経済的な理由でサービスを利用できない生徒への支援はありますか。
アメリカ国内限定ですが、無料でサービスを受けられるプログラムを設けています。自薦、あるいは提携校からの推薦があれば受け付けています。提携先の学校はさまざまですが、学校の先生から『非常に努力家で優秀な生徒だけれど経済的にサービスを利用するのは難しい。無料プログラムの対象として検討してくれないか』と相談が寄せられます。


