コンビニ通いを止められない夫の改心
長男が私立に行くとなれば他の兄弟も続くことになるでしょう。でも教育費がピークを迎える時期がわかれば、今の備えは苦しい我慢ではなく、勝負所へ向けた戦略的な準備になります。事業計画があることで未来から逆算して、今取るべき行動を明確にすることができるのです。
子どもの私立受験に伴って、私立に入学するごとに月10万円追加で必要ということになりました。主人はサラリーマンで簡単に収入を上げることは見込めないので、扶養の範囲内でしか働いていなかった私の収入を子どもが入学するごとに月10万円ずつアップさせればよいと考えました。つまり、最終的に月手取り60万円になるように収入アップさせていかなければならないということになります(現時点で子どもが6人いるため)。
ただ、そう考えたからといって必ずできるというわけではないので、私立に行くかもしれないと考えた直後から早急に収入アップのために相談等の受注件数を増やし、仮に60万円に届かなくても事前の貯蓄で賄えるように私の収入を全て投資にまわし続けました。
私のクライアントにも、実際に経営マインドで家計を見るようにして、資産を大幅に上乗せする資金を捻出したご夫婦がいます。コンビニ通いの習慣のあるご主人に悩む奥様が、ご主人を連れて相談に来られました。経営マインドとして家庭の事業計画書であるライフプランを作成し、今後の見通しを数値でみることができたこと、また投資の効果をご説明したところ、ご主人が自分からコンビニ通いをやめると宣言。
また、通信費の見直しもずっとしぶっていたのですが、投資に回したほうがいいと思われたようで、ご夫婦で格安SIMに変え、併せて月2万円ほど削減し、つみたて投資することができました。月2万円を15年間運用したら、利回り5%で534万円になる計算なので、かなり大きいですよね。
家計簿は「過去の記録」にすぎない
多くの家庭でつけられている家計簿は、いわば「過去の記録」に過ぎません。何にいくら使ったのかを振り返ることは大切ですが、それだけで未来が変わるわけではありません。「今月も赤字だった」「また使いすぎた」と思っても、翌月にはまた同じことの繰り返しでは、家計をコントロールしているとは言えません。
6人の子どもがいるわが家では、部活の遠征費、模試代、突然の集金など、家計簿をつけているだけでは、その度に「今月も大変だった」とため息をついて終わってしまうでしょう。そこで橋本家で実践しているのが、紙一枚のやりくり表です(参照:「年1回・紙1枚に書くだけでいい…お金が貯まらない家庭の“ムダ遣い”を洗い出す『超シンプルやりくり表』の中身」)。月々の生活費だけでなく、年間の教育費やイベント費などを全て洗い出します。つまり、「過ぎ去った過去」を追いかけるのではなく、「これから来る未来」を見越して今日のお金の使い方を決めるのです。