家族が動き出す「戦略的ひと言」
子どもや夫に家事を手伝ってほしいあまり、気持ちが先走り、「大変なんだから手伝ってよ!」「ちょっと! 見ていればわかるでしょう?」などと声をかけてしまうこともあるかもしれません。
こうした状態になっているのは、精神的な余白のなさも大いに関連しています。余白をつくっていくとともに、家族を巻き込むために声かけの工夫をしてほしいのです。
たとえば、私は「〜だけ、して」とよく使います。
「大きいお鍋を持っていくから、テーブルだけ片付けお願いしまーす!」
「洗濯物だけ入れておいてくださーい」
こんな感じです。「テーブルだけ」ってなに? と我ながら思いますし、言いながらセコいなーと思ってはいますが(テーブルが片づけてほしい箇所のすべてですから)、「〜だけ」と言われるとほんの少しのことのように感じるものです。そんな効果を期待して、「〜だけ」を多用しています。
「友達、どれだけいるん〜?」
また、とんでもない量の子どもの靴が玄関に出ていたら、「友達、どれだけいるん〜?」とすっとぼけたひと言をかけます。
嫌味は嫌味なのですが、ポップに言うのがコツ!
時々、イライラや鬱憤を溜めに溜めて、ドンと吐き出すように伝えている方がいます。第一声で「なんでこんなに靴が出ているの! 片付けなさいっ!」と叱ってしまう。それでは家族の関係性は悪くなる一方です。「また怒っているな」とスルーされるようになったり、子どもが親の顔色をうかがって過ごすようになってしまったり……。そんな状態は望んでいませんよね?
だから、溜め込む前に軽いひと声をかけていく。そのひと声が大切なのです。


