家族が動き出す「戦略的ひと言」

岩田かおり『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる戦略的ほったらかし教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
岩田かおり『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる戦略的ほったらかし教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

子どもや夫に家事を手伝ってほしいあまり、気持ちが先走り、「大変なんだから手伝ってよ!」「ちょっと! 見ていればわかるでしょう?」などと声をかけてしまうこともあるかもしれません。

こうした状態になっているのは、精神的な余白のなさも大いに関連しています。余白をつくっていくとともに、家族を巻き込むために声かけの工夫をしてほしいのです。

たとえば、私は「〜だけ、して」とよく使います。

「大きいお鍋を持っていくから、テーブルだけ片付けお願いしまーす!」
「洗濯物だけ入れておいてくださーい」

こんな感じです。「テーブルだけ」ってなに? と我ながら思いますし、言いながらセコいなーと思ってはいますが(テーブルが片づけてほしい箇所のすべてですから)、「〜だけ」と言われるとほんの少しのことのように感じるものです。そんな効果を期待して、「〜だけ」を多用しています。

「友達、どれだけいるん〜?」

また、とんでもない量の子どもの靴が玄関に出ていたら、「友達、どれだけいるん〜?」とすっとぼけたひと言をかけます。

嫌味は嫌味なのですが、ポップに言うのがコツ!

時々、イライラや鬱憤を溜めに溜めて、ドンと吐き出すように伝えている方がいます。第一声で「なんでこんなに靴が出ているの! 片付けなさいっ!」と叱ってしまう。それでは家族の関係性は悪くなる一方です。「また怒っているな」とスルーされるようになったり、子どもが親の顔色をうかがって過ごすようになってしまったり……。そんな状態は望んでいませんよね?

だから、溜め込む前に軽いひと声をかけていく。そのひと声が大切なのです。