服にふさわしい自分になる
わかりやすいのが、警察官やキャビンアテンダント(CA)の例でしょう。彼らは制服に袖を通した瞬間、プロとしての「スイッチ」が入ると言います。
警察官なら規律や使命感が、CAなら洗練された立ち居振る舞いやホスピタリティが、服によって引き出されるのです。日常でも、リモートワークで部屋着から仕事着に着替えた途端、仕事モードに切り替わるという経験があるはずです。これらもすべて、服が持つ力が作用していると言えるでしょう。
ただ、日本人には「分相応」という言葉に代表されるような、慎ましさを美徳とする文化があります。そのため、素敵な服を見ても「まだ自分には早い」「ふさわしい自分になってから」と、自らにブレーキをかけてしまう方が少なくありません。
その謙虚さは素晴らしいものですが、先ほどの「エンクローズド・コグニション」の視点から言えば、実は順序が逆なのです。
エグゼクティブのような上質な服を着るのは、「エグゼクティブになってから」でなくていい。むしろ、まだエグゼクティブでない段階で、すでにエグゼクティブのように装うことで、「この服にふさわしい自分になろう」という意識が働き、実際、そのように行動するようになる。
この効果を活かすほうが、はるかに成功への近道になるというわけです。
信頼を得にくい「残念な服」の条件
また、すでに述べたように、人の第一印象は、最初の「見た目」で決まります。
まず見た目で信頼を得ることがチャンスにつながり、未来が拓かれる。
この理論に基づけば、装いが周囲に与える印象の変化もまた、理想の未来へ進むための強力な「推進力」となるはずです。
装いで自分自身の意識を高め、同時に、周囲からの評価も変えていく――。エグゼクティブ・プレゼンスが持つ、この「内」と「外」からの「二重の作用」こそが、あなたを成功へと力強く押し上げてくれるのです。
ここではエグゼクティブ・プレゼンスとは言い難い服の代表例を4つ、挙げておきます。成功を引き寄せるためにも、次のような服は明日から「NG」としてください。