親の声かけがさらなる思考のきっかけに
「へえ、タロウのための発明品! それはいいね、すごく面白そう! タロウのこと、本当に大好きなんだね。そんなことまで考えてあげるなんて、優しいなあ」
この一言がお子さんに与えるメッセージは計り知れません。
「あなたのアイデアには、価値があるよ」
「君が考えていることに、私は興味があるよ」
「ここは、安心して夢を語れる場所だよ」
保護者の方が面白がって、自分のアイデアだけでなく、その根っこにある「想い」まで認めてもらえた。その事実が、お子さんの心理的安全性をさらに強固にし、「実はね、タイマーをつけようと思ってて……」「ボタンを押したら、おやつも出るようにしたいんだ!」と、次なる思考への扉を、お子さん自らの手で喜んで開いてくれるのです。
そして、もし可能であれば、こう付け加えてみてください。
「なんだか、聞いているだけでワクワクしてきたな。そのマシーン作り、ママも仲間に入れてくれない?」
この一言は、「私はあなたのアイデアの、単なる評価者や傍観者ではない。一緒にその夢を追いかける、あなたのチームの一員だよ」という、何よりも力強いメッセージになります。
「どうなるの?」という問いかけの効力
ステップ2:「そして、どうなるの?」で、アイデアの種を一緒に育てる
さらに重要なのが、この後に続く「そして、どうなるの?」という問いかけです。これは、芽生えたばかりのアイデアの種に、お子さん自身の想像力で命を吹き込ませてあげる、最高の関わり方です。例えば、お子さんが「透明人間になれる薬を作りたい!」と言ったとします。
ついやってしまいがちな返答
「そんな薬、あるわけないでしょ。漫画の読みすぎだよ」(→ここで好奇心の芽は摘み取られてしまう)
アイデアの種を育てる関わり
「へえ、透明人間になれる薬! 面白そうだね! もしその薬が完成したら、どうなるの? 最初にしてみたいことは何? 誰にも見つからないから、いたずらしちゃう? それとも、誰かを助けたりもできるのかな?」
このように問いかけられると、お子さんの頭の中では、物語の続きが生き生きと動き出します。「まずは、こっそりお菓子を食べたいな」「いや、困っている人を助けるヒーローになるんだ!」と、アイデアはどんどん具体的で、豊かなものへと進化していくでしょう。
この「そして、どうなるの?」という問いかけは、単なる空想遊びではありません。これは、お子さんが自分のアイデアをより深く掘り下げ、「もし自分に特別な力があったら、それをどう使うか」という、実現可能性や社会との繋がりを考える練習の第一歩です。



