事例① 結果ではなく「プロセス」を見る声かけ

子どもを褒めることは、自己肯定感を育む上で非常に大切です。しかし、その「褒め方」が、どちらのマインドセットを育てるかを大きく左右します。

つい言ってしまいがちな声かけ(結果承認)
● テストで100点をとった時:「100点なんてすごい! やっぱり頭がいいのね!」
● かけっこで1位になった時:「1番なんて、さすが! 運動神経がいいんだね!」

やり抜く力を育む声かけ(プロセス承認)
● テストで100点をとった時:「難しい問題もあったのに、最後まで諦めずに考え抜いた集中力がすごいね!」
● かけっこで1位になった時:「毎日練習を頑張っていたもんね。あの努力が実を結んだんだね!」

「結果承認」の声かけは、「良い結果を出せる自分=価値がある」というメッセージを子どもに与え、失敗を恐れる「硬直マインドセット」に繋がりやすくなります。

一方で「プロセス承認」は、「結果がどうであれ、努力し続ける自分は素晴らしい」というメッセージになります。これにより、子どもは努力そのものに価値を見出し、失敗を恐れずに挑戦し続ける「成長マインドセット」を育むことができるのです。

親子
写真=iStock.com/takasuu
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事例② 失敗を恐れなくなる声かけ

挑戦に失敗はつきものです。そのとき、保護者が失敗をどう捉えるかは、子どもの次の挑戦への意欲を大きく左右します。

つい言ってしまいがちな声かけ
● 計算を間違えた時:「なんでこんな簡単なこともできないの!」
● 工作がうまくいかなかった時:「あーあ、またぐちゃぐちゃにして……」

やり抜く力を育む声かけ
● 計算を間違えた時:「ちょっと難しかったかな。でもおかげで、どこで勘違いしやすいか分かったね。次はどうすればクリアできそう?」
● 工作がうまくいかなかった時:「うまくいかなかったかね。でも、色々な方法を試したこと自体が素晴らしいよ。ここから何を学べたかな?」

保護者の方が完璧を求めすぎると、子どもは失敗を過度に恐れるようになります。大切なのは、「失敗=成長のチャンス」というメッセージを伝え続けること。失敗の中から学びを見つけ出す楽しさを教えることが、子どもの挑戦する心を育みます。