■編集部より指令
総務省「国勢調査」(2010年)によると、男性の生涯未婚率は30年前の約10倍になり、20.1%。女性も10.6%と2倍になり、上昇を続けています。未婚男性の86.3%、女性の89.4%がいずれは結婚したいと思っているにもかかわらずです(国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査」(2011年))。
なぜ、こんなにモチベーションの高い男女がすれ違ってしまうのでしょうか。これまで多くの婚活男女に取材してきた、『婚活難民』著者の佐藤留美さん、『30代未婚男』著者(共著)の大宮冬洋さんのお2人に、「すれ違いの現場」で何が起きているのかレポートしてもらいます。
今回は「おカネ問題」。女性にとっては相手の年収は人生に関わる重大事。男性にとっても妻が稼いでくれるかどうかで生活が大きく変わります。アンケートでは、「年収より性格が大事」などという意見が多くみられますが本当のところはどうなのでしょう? きれいごとなしの議論をお待ちしています。
■佐藤留美さんの回答
女が男に求める「人並みの年収」とは? -結婚とおカネ・女の言い分
http://president.jp/articles/-/10625
■大宮冬洋さんの回答
男と女では「自分の年収」への思いが違う
佐藤さんの指摘する「女の半径5メートル問題」、新鮮に感じました。友だちと自分を比較して、自分の体型と彼氏の年収で「持っている指数」を相殺する、なんてくだりは鋭すぎて笑えてきます。自分の年収ではなく彼氏の年収というのがポイントですね。女性は自分が稼ぐよりも稼ぐ男性に愛されていることがステータスなのでしょうか。