「大人の学び直し」をするなら中学英語の総復習から

【マーク】近年は、大人になってから英語の「学び直し」を始める人も多いようですが、西岡さんは、英語を学び直す人にどのような勉強法をおすすめしますか?

【西岡】まずは英文法を含めた中学英語の総復習をすることです。いまの中学英語の参考書は、イラストを使ったり、重要なポイントに線を引いたりしていて、とてもわかりやすいんですよ。大人が読んだら、「自分の頃とはぜんぜん違う」と感動すると思います。

親御さんの中には、子どものために買った参考書を見て、「これだったら私もできるかもしれない」と思って英語の学び直しにハマったという人もいるほどです。いまの中学の参考書はそれくらいクオリティーが高いので、そこから始めてみるのもいいのではないでしょうか。

【マーク】大人になってから中学の参考書を読むと、意外と簡単に理解できるんですよね。「なんで子どものときはわからなかったんだろう」と。いまは英語学習のアプリなどもありますし、昔に比べたら学習環境はとても恵まれていますよね。

【西岡】その一方で、だからといっていまの子どもが英語をできるようにはなったかというと、そういうわけでもないんです。これには明確な理由があります。先ほど言ったように、教科書も参考書も“わかりやすすぎる”からです。

本来は、「こっちの答えもあるかもしれない」「こういう言い方もあるかもしれない」と考えなければいけないのに、「このような問題が出たらこう答える」というようなパターンを覚えるばかりなので、あまり真の英語力が伸びていないんです。

漫画『ドラゴン桜』にも描かれていますが、いままでの日本の英語教育は改善すべきところはたくさんあります。多くの日本人は、「生きた英語」をぜんぜん使えていないんですよね。

楽しみながら英語に触れる機会を増やす

【マーク】まずは中学英語の総復習をするとして、「生きた英語」を使えるようになるためにほかに何かできることはありますか?

西岡壱誠『マンガでわかる東大勉強法 増補版』(幻冬舎)
西岡壱誠『マンガでわかる東大勉強法 増補版』(幻冬舎)

【西岡】「洋楽を聴く」でもいいので、楽しみながら英語に触れる機会を増やしたほうがいいと思います。

【マーク】英語に限らず、楽しみながら学ぶのは大事ですよね。それが「もっと学びたいという動機」につながりますから。音楽が好きな人は洋楽を聞けばいいし、好きな俳優の生の声を聞きたいなら洋画や海外ドラマを見て学べばいい。アプローチはいろいろありますよね。

ただし、「手っ取り早く英語を身につけたい」からと、それほど興味がないのに洋楽を聴いたり、洋画や海外ドラマを見たりするのはおすすめしません。スラングも多いですし、興味を持って学ばないと、テストの点数も英会話の力もそれほど伸びないんですよね。

【西岡】嫌なこと、興味がないことは、わざわざやらなくていいと思います。大切なのは、言語学習のハードルを下げることです。そういう意味では、ピクトを見ながら楽しく学べるマークさんの『英語ピクト図鑑』はとてもいいと思いました。

【マーク】ありがとうございます。英語が苦手な人でも読めるように、英語を学ぶハードルを少しでも下げたいと思って書いた本ですので、そう言っていただけるとうれしいです。