今夏の参院選は憲法改正が焦点になるなど、日本の将来を左右する選挙になりそうだ。注目の選挙区と議席見通しを簡単にまとめた。

最も注目される選挙区は神奈川(改選数4)だ。ここは定数が1増えた。アベノミクス人気で自民党が全国的に高い支持を得る中、ここでもすでに自民党の新人が当確。残り3議席の争いが熾烈化しそう。というのも新党改革の舛添要一代表が無所属で出馬する可能性があるからだ。全国紙参院選担当記者の解説。

「舛添氏は最近、自民党神奈川県連会長の菅義偉官房長官を訪ね、選挙応援を頼んだと伝えられる。舛添氏は自民党を除名された経緯があるが、改革から出馬しても当選の見込みはない。そこで保守系無所属で神奈川から出馬、将来の自民党復帰を目論んでいるという。ダメなら東京から出馬の可能性も。またみんなの党が松沢成文前神奈川県知事を擁立しようとしており、維新と民主の2人の現職、公明の新人も加わり激戦必至だ」

舛添氏の動向次第では東京(改選数5)も過熱しそう。すでに自民党現職の丸川珠代氏と公明党代表の山口那津男氏が当確。残りを自民、民主の2人の現職と維新新人らが争う。舛添氏が出馬すれば最大の激戦区に。「注目は27年ぶりの自民党2議席確保なるか」(担当記者)

複数区では、埼玉(改選数3)で公明党新人が自民、民主、みんなの現職3人の一角を崩せるかも注目。「自公協力の象徴選挙区だが、自民が公明新人に推薦を出したため自民現職が激怒。公明党・創価学会の最重点選挙区だ」(同前)。

全国31の一人区の中で、自民党が落としそうなのは「岩手、三重、沖縄の3県。残りの28選挙区は自民党圧勝が確実」(別の全国紙の選挙担当記者)。

岩手は民主党を離党した平野達男元復興相の知名度が高く、自民党新人で落下傘候補の田中真一前慶大ラクビー部監督を抑え有利な戦い。三重は民主党の岡田克也元代表の地元で民主党が優勢。沖縄は無所属の現職、糸数慶子(沖縄社会大衆党委員長)が当確視されている。

で、議席予想は?「自民だけで最低59、公明も9は取れるので自公で過半数は確実。ただ公明が憲法改正に慎重。自民、維新、みんなの改憲三党で参院の3分の2は難しい。民主党は十数議席に留まり壊滅寸前で、みんな、維新を下回るかも」(全国紙政治部選挙担当デスク)。