10歳くらいまでは親がスマホを管理する

タブレットやスマホなどのデジタルデバイスは、今や子どもたちの生活と切り離せないものになっています。知識や情報を手軽に収集する手段として、子どもたちにとって理想的な学習ツールであることは事実。「与えない」という選択をするのは、今の時代にそぐわないでしょう。

スマートフォンを取り上げる
写真=iStock.com/Laikwunfai
※写真はイメージです

とはいえ、前頭葉が未発達の子どもにとって、「もっと見たい!」という欲求を自制するのは難しいことです。10歳くらいになるまでの間は、親が使用時間やアプリへのアクセスを制限して、管理する必要があります。

前頭葉がしっかり育つと、たとえば、「いつまでもスマホで漫画を読んでいたいけれど、明日も学校があるから、これくらいでやめよう」と判断をし、スマホを消して寝ることができるようになります。中学生くらいを目標に、自律的な脳を育てていきましょう。

最初の段階では、親が使用時間を決めて、時間になったらスマホを預かるようにします。前頭葉が育ってきたら、次は子どもと話し合って、使用時間を決めさせて自身で管理をさせることにしましょう。

たとえば、「20時以降はスマホを見ない」と子どもが決めたとします。スマホは「魔法の玉手箱」のようなものですから、魅力にあらがえず、20時以降も見てしまうことがあるでしょう。このような場合は、「今20時半になったけど、今度はどう作戦を考える?」とだけ声をかけ、子どもが自律的に使えるようになるまで見守っていきましょう。

「スマホを取り上げる」は親への不信感を増やすだけ

子どもが自分から「目につくところにあると触ってしまって全然勉強が進まないし、お母さん、預かってくれる?」と言ってきたら、自律性が芽生えたサインです。「どうやったらスマホを見なくなるか」について前頭葉を使って考え、親に預けることを選んだということです。

これは同時に、「自己肯定感」の高まりを示すサインともいえます。自己肯定感は、他者との関係性の中で育まれていくものです。それはまさに、子どもが親を信頼する、親が子どもを信頼する、という関係性の中で作られていきます。

つまり、子どもが「お母さんが僕のことを信頼して任せてくれているのだから、スマホの管理は自分でしっかりやらないと!」と思うことも、自律性と自己肯定感の表れといえるわけです。