“断らない・待たせない・温かい”――。これをモットーにして誕生し、地域医療に貢献しているのが、愛知県名古屋市にある名古屋ハートセンターだ。循環器専門病院で、24時間あらゆる成人心臓血管病に対応している。その心臓血管外科チームを率いるのが心臓外科のスペシャリスト、米田正始副院長(55歳)である。他の病院では引き受けようにも引き受けられない、大学病院クラスでないと手の出せない患者も多く受診する。

<strong>米田正始</strong>●名古屋ハートセンター副院長。1955年、奈良県生まれ。81年京都大学医学部卒。天理よろづ相談所病院、トロント大学、スタンフォード大学、メルボルン大学を経て、98年京都大学医学部教授。2008年より現職。
米田正始●名古屋ハートセンター副院長。1955年、奈良県生まれ。81年京都大学医学部卒。天理よろづ相談所病院、トロント大学、スタンフォード大学、メルボルン大学を経て、98年京都大学医学部教授。2008年より現職。

「そういう人々を治すのを生きがいとしてきましたので、勝てる可能性が高いと思えばお引き受けします。極度の重症で完治がのぞめない場合は無理をせずコンパクトな手術を行い、必ず術前よりよい状態で帰ってもらうようにしています」