1日1ホステスでやる気にさせる

私が妻として大切にしていることは、夫に愛を持って接すること。「夫婦関係がうまくいかない」という既婚女性からの相談には「1日1ホステス」を勧めています。これは1日にひとつはホステス的なサービスをしてほしいという意味です。例えば、私は夫が家で寛ぐときには、必ず一緒に過ごすようにしています。その日あった話を聞きながら、冷たいビールをお酌し、どんなに忙しいときにも最低一品は手料理を添えます。

なぜこんなことをするかというと、仕事を通じて、既婚男性が浮気するのをたくさん見てきたからです。浮気される妻は、夫をぞんざいに扱っているものです。ですので、その逆を実践しているというわけです。存在価値を認められず、キツいことを言われてばかりだと、男性は萎えてしまいます。

引き落とし前に「ありがとう」

もうひとつ大切なことは、いつも感謝の気持ちを伝えること。わが家は私も働いていますので、夫婦で収入があります。ふたりでざっと6000万円以上でしょうか。お金の管理は夫が行っていますが、生活費をはじめとして必要なお金はすべて負担してくれているので、私は好きにお金を使えます。

マダム桃美さんは、著書『働く女子の未来はどうなる? 結婚しないと言っているアナタにぜひ読んでほしい‼』でも結婚の素晴らしさを説く。

それでも、欲しいものや少し高価なものを買ったら「あなたのおかげで買えた、嬉しい」と伝える。うちの夫は、記念日などにプレゼントをくれるタイプではないので、自分で買ってしまうんです。でもクレジットカードの引き落としの明細書が届く頃に「ありがとう、嬉しい」という感謝の気持ちを言葉にすることを忘れません。

夫婦生活が長くなると、夫が稼ぐのが当たり前という雰囲気になりがちです。いくら妻が稼ごうと、気を抜かず、可愛らしく振る舞うことが大切です。「夫にもっと稼がせたい」という相談もよく受けます。それには、まず妻が変わることです。夫から与えられるばかりではなく、妻も与えなくてはなりません。夫を褒めて、尊敬して、愛情を持って接する。それでも稼がない夫なら、妻が稼げばよいのです。

夫は向学心が強いので、ひとりでもやっていけると思います。でも家族がいることで幸せが増え、もっと頑張ることができるんですね。夫がいるから私は輝けるし、夫も私がいるからやりたいことができる。その気持ちがあったから、どん底から這い上がれたのだと思います。

(撮影=板橋 葵)
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