以下は、2012年(平成24年)に山形県舟形町が厚生労働省に提出した「東京都22区役所訪問の経過」からの抜粋である。全文は首相官邸ウェブサイトhttp://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/h27/150727funagata_shiryou03.pdfでみることができる。

▼墨田区:実施日 平成24年1月18日(水)~19日(木)
「(特養は)まだまだ不足しており、希望者がいれば舟形町の提案を進めていきたいとのこと。ただ、第1優先は区内であるし、入所希望者も遠くは望んでいないようであるということであった」
→遠隔地特養への入所者0人

▼大田区:実施日 平成24年1月18日(水)~19日(木)
「(大田区は」山形出身者が多いところとのことであったので、山形出身者や今すぐにでも老健施設に入所したい方で、舟形に入所しても良い方にお話しをしていただくことをお願いした。大田区も(墨田区同様に)感触は良く、興味もあるとのこと」
→遠隔地特養への入所者1人

▼練馬区:実施日 平成24年1月18日(水)~19日(木)
「(特養整備に必要な)土地は、JAと連携することによって創出される状況なので、土地については定期借地権を活用できるので、特養整備を進める上では問題はない状況である。このため、町の提案には否定的であった」「山形は遠い印象がある」「区では、精神疾患の方が増えており、認知症対応の特養は、ほしいとのこと」「ネットテレビ等が活用できる昨今、家族は入所者の状況を随時知ることができるし、東京から新庄まで、新幹線で片道3時間15分で来られるので、そんなに遠くはなく、この提案を山形出身の待機者や入所を急いでいる方を中心に伝えていただくことをお願いした」
→遠隔地特養への入所者0人

▼江戸川区:実施日 平成24年1月18日(水)~19日(木)
「前向きに検討していきたい旨の回答をいただいた」
→遠隔地特養への入所者0人

▼台東区:実施日 平成24年2月14日(火)~15日(水)
「区の考えでは、区外の遠いところへの入所は、希望する人が少ないと思われるし、介護度の高い方の移動に問題があるのではとの指摘があった。このことに対しては、前回の訪問時同様、山形出身の方や生活保護の方などで、至急入所したい方々にPRしてほしい旨伝えた」
→遠隔地特養への入所者0人

▼渋谷区:実施日 平成24年1月18日(水)~19日(木)
「区内に在宅の要介護度4、5の方々が880人もいて、舟形の方で渋谷区の枠が設定されれば紹介しやすいとの意見があった」「三宅島からも同様な話が以前あったが、あまりに遠くヘルパーも訪問できないため、実現に至っていないとのこと」「介護度が高いと移送に問題がある」
→遠隔地特養への入所者0人

▼豊島区:実施日 平成24年1月18日(水)~19日(木)
「豊島区にも、他の区役所同様、山形県出身者や生活保護で至急入所させたい方などを紹介してほしい旨を伝えた。(豊島区の)保健福祉部長は、町の考え方、実証事業の趣旨は理解したので、検討するとのことであった」
→遠隔地特養への入所者0人