法則(4)できない理由を裏返すと、できる方法が見つかる

優秀なビジネスパーソンであっても、困難に遭えば「できない理由」を探してしまうこともあります。

しかし、異なるのはその次のアクション。不安を抱えながらも、その不安を冷静に受け止め、上手に対処しているのです。「できない理由」に逃げ込まず、まずは動いてみることが大切。動いているうちにできる方法が見つかることもあります。そうして成功している女性たちの声を聴いてみると……。

◆矢澤千絵さんの場合

「営業の仕事なのに、実は人と会って話をするのはもともと苦手なんです。お客さまに会いに行くときも、『こう言われたらどうしよう』と、ついついマイナスの想像をしてしまう。そこで、テーマや課題を箇条書きにしたアジェンダを用意して、お客さまに見せながら話をしています。文書にまとめることで自分の頭を整理できますし、お客さまも課題を箇条書きで見せられると、それらをすべて解決したくなり、『最後まで話を聴かなくちゃ』という姿勢になります。結果、口頭で話す以上の成果につながることもあります」

◆重松和佳子さんの場合

「ライフプランナーになったばかりの頃は、主に個人の、それも平日の昼間に働いているお客さまを対象に営業活動を行い、実績を挙げていました。相手も仕事を持っているため、商談のアポイントが取れるのは平日の夜間か土日が中心。『今のままのスタイルでは、子どもを育てながら仕事を続けていくのは難しい』と考えました。そこで、アプローチの対象を法人にシフト。企業経営にまつわる保険について経営者に提案を行う営業活動に転換したのです。これなら訪問は平日のみ、会社の営業時間中なので、家庭生活を優先できます。体制を整え、今年、第1子を出産しました」

※本連載は書籍『人生でチャンスをつかむ女性の10の法則』(プルデンシャル生命 チーム「Make a Chance」著)からの抜粋です。

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