こんな親が子どもを「ロボット以下」にする!

ところで、能動的に動く人間の反対は、受動的な人間です。そこで、あえて受動的でコミュニケーションをしない「ロボット人間」を育てる方法を考えてみましょう。

プログラム通りに動き、他人と協力するのが苦手で、すべて命令によって動く人間です。これを考えることで「反面教師」にすることができそうです。

【人のいいなりのロボット人間の育て方】

(1)子どもに選ばせず、親が正しいと言ったものに決めさせる
(2)いつもうまくいく方法を教え、失敗させない
(3)できないことや失敗しそうなことは、先回りしてやってあげる
(4)子どもの言動に反応しない・無視する
(5)子どもを大人の劣った存在とみなし、馬鹿にする

どうでしょうか。

これらの親の育て方をひと言で言うと「自尊感情を失わせる」ということです。子供に自分はダメだと思わせて自信をなくさせれば、能動的には動けなくなります。自尊感情の低い人間は、強い他者の決定に従い、言いなりになります。一部の独裁者が人々を支配する時に使う手法です。

この場合、独裁者というのは、ロボットやロボットを操作する側の人間になります。次回は、愛する我が子をロボットに負けないようにするための育て方を解説していきます。

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