──取締役会の構成が「社内取締役5人、社外取締役1人」から「社内3人、社外2人」に変わった。また南場智子取締役が取締役会長に就任した。意思決定の仕組みは何か変わるのか。
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DeNAこれまでの歩み (写真=時事通信フォト)

【守安】以前は、取締役会も経営会議もコアメンバーは大きく変わらなかったので、違いが明確ではなかった。社外取締役を増やすことでより客観的な視点でガバナンスを利かせたいと考えている。

南場に関しては、業務提携をする大きな企業や各国政府との折衝などで前面に出てもらうために会長に就いてもらった。対外交渉において、各社や政府とのパイプをより強めてもらいたいと考えている。

──事業の幅がどんどん広がっているが、結局DeNAは何の会社なのか。

【守安】我々としては「インターネット、特にモバイルインターネットのサービスを提供する会社」と考えている。同時に、ネットをいかに活用して、ビジネスにつなげていくか。変化を続ける社会に対応して新たなビジネスの芽にどんどん挑戦していく、“永久ベンチャー企業 ”だと考えている。やはり、少しわかりにくいのだろうか……。

DeNA社長 守安 功
1973年、茨城県出身。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学修了後、日本オラクル入社。99年、システムエンジニアとしてDeNA入社。2006年、取締役。11年、代表取締役社長。13年4月より代表取締役社長兼CEO。
(衣谷 康=構成 的野弘路=撮影 ZMP(自動車)、時事通信フォト=写真)
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