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自民党副総裁 高村正彦(こうむら・まさひこ)
1942年生まれ。中央大学法学部卒業。68年弁護士登録。80年衆議院議員初当選。外務大臣などを歴任し、2012年9月自民党副総裁。


 

安倍一強の「露払い」的存在だ。集団的自衛権の憲法解釈変更では「限定容認論」をリードし、安保法制の取りまとめを進める。後半国会、注目の法案だ。安倍晋三首相に歩調を合わせ、すっかり「タカ派」のイメージ。これは小派閥出身ゆえの条件反射でもある。1980年に初当選し旧河本派に所属。同派閥は小人数ながら、田中派系譜の支配をかいくぐり、時には面従腹背、したたかに生き延びてきた。高村氏は2001年から10年あまり、同派閥のトップだった。弁護士出身で政策通。閣僚経験も豊富。03年の総裁選では小泉純一郎元首相と争った。しかし、穏やかすぎてオーラがない。時のリーダーと折り合いをつけて能力発揮の場を求める。小派閥の宿命を背負った身の処し方が身に染みている。

しかし、インテリなだけに本音では安倍一強を懸念。側近たちの中国を刺激する言動を懸念し、「中国と戦争したらとんでもないことになる」と釘を刺す。ただ、中国暴発に備えて抑止力が必要だという。集団的自衛権行使の容認は、日米同盟を強化し「いざというとき、米軍は日本を守る」というメッセージになるそうだ。しかし本当だろうか。高村氏は「そう信じている」というが、米軍の武力行使は米国議会の承認が必要だ。そう簡単には動かないという見方も多い。「虎の威を借る狐」が騒いで、もう一匹の虎が出てきたとき、背後の虎が動かなければどうなる。結局、戦うのは我々国民だ。安倍首相と周囲の「狐」がコンコン騒ぐのだけはやめさせてほしい。