1. つまらない仕事を断る
相手を気にしすぎるな!

時間をつくるには、究極的には仕事を捨てるか、任せるかしかない。取捨選択はどうすればよいのか。理央さんは、手順をこう説明する。(1)やるべき仕事をすべて書き出す。(2)そのうち捨てる、もしくは部下や外注など人に任せる仕事を決める。(3)残りの仕事に優先順位をつける。

「『TO DO』リストより、私はまず『DON'T DO』リストをつくるべきではないかと思います」

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優先すべきは緊張度より重要度!

理央さんは、自分の仕事を重要度と緊急度の二軸に分類することをすすめる(図参照)。そのうえで、重要度も緊急度も低い誰でもできるような雑用を思い切って断る、もしくは誰かに任せるべきだと話す。

とはいえ、上司から頼まれると、なかなか断れないのが現実だ。

「まずは『わかりました』と一度受けて『しかし、いま私はこういう仕事を持っているので、おっしゃる期日までにやるのは難しいと思います』と説明する。『Yes,But』で対応しましょう」(理央さん)

植田さんも、無理な仕事を上司にふられたときは「できないことはできないとはっきり断るべき」という。

「相手がどう思うかを気にしすぎるのは『結果の出ない人』の共通点の一つ。できないことをできると言って、あとで『やっぱりできませんでした』というのがもっとも上司を困らせるパターンです」

仕事のできる人は、つまらない仕事を受けない雰囲気を普段から出すようにしている、と植田さんは話す。

「できる人は、どういう仕事をすれば自分が成長できるかという方向性をクリアにしています。そのオーラは周囲にも伝わり、『この人に小さな仕事を頼むのは悪いな』と思わせるのです」