「戦略立案力や集中力の養成にもなる」

時間制限がなく、「次の手」をじっくり考えることができるのもパズドラのいいろころだ。詰将棋みたいに、朝の電車の中で悩んだ一手を半日考えて帰りの電車で再開するなんてことも可能だし、強い敵に対しては、敵の苦手属性のキャラクターで編成を組むなど「戦略」を練るのも楽しい。

これまでのソーシャルゲームはあまり考えることなく、ポチポチとボタンを押していただけだが、パズドラをやるようになってから、脊髄反射で物事を遂行しがちな軽薄な私も、いったん立ち止まって考えるという習慣が身についたような気がする。ちょっとした思考力を養うというメリットもあるのかもしれない。

以上のような要素に、超人気コンテンツであるディズニーのキャラクターを盛り込み、さらに手軽に簡単にしたのがツムツムだ。

同じキャラクターを指でなぞるだけ。パズルほど考えなくてもよいし、プレイ時間も1分。ちょっと時間の開いたときに遊べる手軽さ。ハイスコアを出すためには、テクニックや戦略も必要になるが、単に遊ぶだけなら、だれでもすぐに楽しめる。

私は1分という時間制限は、手軽さとともに集中力の鍛錬にもなるのではないかと思っている。これが3分となるとずっと集中しているのは、かなり疲れる。ところが1分の間、おもいっきり集中して、少し休み、また集中を3回ほど繰り返せば、ほぼ地下鉄の1駅分。朝の寝ぼけた脳にカツを入れるのにも役立っている。

また、ツムツムもパズドラもゲーム内のアイテムを送り合ったり、バトルに助っ人に呼べるような友達システムがある。過去のソーシャルゲームのように共闘はしないが、コンタクトをとろうと思えばとれるし、とらなくても問題ない。

ツムツムはLINEゲームなので、基本的にゲーム内の友達は、そもそもLINEでつながっているリアルの知人だ。これが特に女性にとっては安心感があり、ツムツムのゲーマー同士で会話も広がる。競わせないで仲間意識を喚起したという点もツムツムが女性に受け入れられた大きな要素だと思っている。

【関連記事】
月90時間! 10代女子がLINEにはまるワケ
パズドラ全世界4000万DL達成の裏に「嫁レビュー」
なぜ、朝ゲームする人は1日中パッとしないのか
スマホゲーム ガンホー、コロプラの次は
「コンプガチャ」克服のDeNA、一人苦戦のmixi