これらを基準にして、上司や知人の行動をよく観察してみよう。単純な分類であるわりには、使ってみると便利なことに気づいていただけるのではないか。

「生き方の旗印」は、それぞれ2つの座標軸で整理できる。縦軸は、課題達成を重視する(すなわち、人間関係は冷たい)か、人間関係を重視する(人間関係は温かい)か、である。

それに対して横軸は、能動的に生きる(攻めるタイプ)か、受動的(守るタイプ)か、となっている。これらの座標軸と添えられたキーワードを見ると、4つの象限に分かれた「生き方の旗印」の差異が明確になるだろう。

 「生き方の旗印」は、人生における優先事項や固有の思考スタイルを規定している。よって、相手の「生き方の旗印」を知っておけば、こちらの対処の仕方も決まってくる。人間関係のトラブルが発生したときには、この座標に当てはめて原因を推定すればよい。

「以心伝心」を期待して自分本位の判断をするのではなく、もしくは漠然と相手の顔色を見て行動するのではなく、明確な基準のもとに判断する。職場で接する人の「生き方の旗印」は何だろうか、という視点で、個々の相手に接するのである。

これによって、相手の欲するものが自ずと見えてくる。そして確認した情報に基づいて、フレームワークの橋わたしを行うのである。これがブリッジマンへの大切なステップである。