【気くばり型】

このタイプは「いつでも人によく思われたい」という人である。気くばりが上手な人であり、他人の顔色を常に窺う。誰からも好かれたいと考えているので、人間関係の調整に長けている。

このタイプの人のそばにいると、思いもかけないことで美点を見つけて褒めてくれるので、こちらはうれしい気持ちになる。確かに気くばり型は出世しやすいが、トップにはなれず番頭としての能力を発揮する。

気くばり型は「NO」が言えない人でもある。こういう人に決断を迫るのは適切ではない。むしろ、場を盛り上げる飲み会やパーティの接待役が向いている。

【主導権型】

このタイプは、「自分の思い通りになんでもしたい」という人である。常に、主導権を取るにはどうしたらよいか、を考えている。基本的に他人を支配したい性格であり、歴史上ではマキャベリのような人物である。

策士家でありリーダーシップが取れる能力があるのだが、いちばん目立つトップでなくてもよい。陰のドンに徹することに満足できる点が、王様型と大きく異なる。人を思いのままに動かす戦略を考えたり、理想とする人事や組織を組み立てるのが好きである。

このタイプに対しては、命令はもちろん指示を出すようなことをしてはならない。うっかりそうしたら、烈火のごとく怒り出すことがあり、助言したほうが火傷をする。このタイプには「私はいつも味方です(家来です)」というメッセージを送り続けていると、スムーズに事が運ぶ。