
エンジニアの転職市場では、AI・クラウド・SaaS・セキュリティといった分野で採用ニーズが高まり、転職チャンスが広がっている。
一方で、求人の選択肢が増えたことで「どの転職エージェントを選ぶべきか」「自分の技術や志向に合うのはどこか」と悩む人も少なくない。
転職成功の鍵は「エンジニア特化の転職エージェントを軸に選ぶかどうか」にある。技術スタックや開発体制などを正しく理解し、非公開求人や面接対策に強いキャリアアドバイザーと組むことで、年収アップや快適な開発環境を実現できる可能性が高まる。
逆に、ITに不慣れな担当者に当たると、スキルや希望条件が伝わりにくく、マッチしない求人ばかり紹介されるリスクがある。
本記事では、Web・アプリ・インフラ・SRE・データ・情シスなど主要6職種を中心に、エンジニア転職に強い12社を徹底比較する。求人数・非公開求人・サポート力・担当者の専門性を多角的に検証し、職種別・目的別に最適な選び方を解説する。
目次
【結論】目的別×タイプ別で探す!エンジニア向け転職エージェント早見表
以下の早見表は、「転職目的」と「転職エージェントのタイプ」別に整理したものである。転職エージェントは大きく「総合型」と「IT特化型」に分かれる。どちらが上という話ではなく、自分のキャリア段階に合わせて使い分けることが重要だ。
自分が「どんな目的で転職したいか」を基準に、該当するサービスを確認しよう。気になる2〜3社を比較しておくと理想に近づきやすい。
| 転職目的目的 | 転職エージェントのタイプ | ||
|---|---|---|---|
| IT特化型(専門領域に強い) | 総合型(求人網羅・サポート充実) | スカウト型・ハイクラス | |
| 年収アップ・キャリアアップ | レバテックキャリアGeekly | リクルートエージェントITdodaエンジニアIT | ビズリーチJACリクルートメント |
| Web系・自社開発志向 | レバテックキャリアtype転職エージェントIT | dodaエンジニアITマイナビIT AGENT | - |
| 未経験・第二新卒 | キャリアスタートワークポート | マイナビIT AGENTリクルートエージェントIT | - |
| 30代・40代ハイクラス | Geekly社内SE転職ナビ | JACリクルートメント | ビズリーチ |
| 情シス・社内SE志向 | 社内SE転職ナビ | リクルートエージェントITdodaエンジニアIT | - |
| フリーター・社会人未経験から正社員へ | - | ハタラクティブキャリアスタート | - |
迷ったときは、まず「レバテックキャリア」と「リクルートエージェントIT」を併用して比較するのが堅実な選び方だ。
なぜなら、レバテックキャリアはエンジニア特化型として技術理解と求人精度に優れ、リクルートエージェントITは求人数と交渉力の両面で業界トップクラスだからである。
20代や経験が浅い層はこの2社が選択肢を広げやすい。30代以上の専門職やマネジメント層は、特化型とスカウト型を組み合わせることで、より精度の高いマッチングが期待できる。
失敗しない!エンジニア転職エージェントの選び方5つのポイント
転職を成功させるかどうかは、どの転職エージェントを「どう選ぶか」で決まる。同じ職務経歴でも、選ぶ転職エージェントと担当者によって紹介される求人の質も結果も大きく変わるからだ。
そこで、失敗しないために押さえたいのが次の5つのポイントだ。
これらを意識して行動すれば、転職エージェント任せの転職から「自分で主導する転職」へと変わり、納得できるキャリアの一歩を踏み出せるはずだ。
①特化型か総合型か?キャリア戦略で最適解を選ぶ
キャリアの方向性が明確ならIT特化型、まだ模索中なら総合型も併用するのが賢い。2タイプをうまく組み合わせれば、求人の量と質の両方をカバーできる。
| 種類 | 主な特徴 | 向いている人 | 注意点 | 代表的な転職エージェント |
|---|---|---|---|---|
| 総合型 | 全業界・全職種を扱い、求人の量が圧倒的に多い | 「IT以外も見たい」「地方や異業種も視野に入れる」人 | 技術理解の浅い担当者に当たることがある | リクルートエージェントdoda |
| IT特化型 | IT・Web業界に特化し、技術知識を持つキャリアアドバイザーが多い | 「技術を軸にキャリアを磨きたい」「最新技術に触れたい」人 | 未経験者向け求人は少ない | レバテックキャリアGeekly |
② 担当者の専門性を見極める「エンジニア向けの質問リスト」
担当者の専門性を見極められるかどうかで、転職の成果は大きく変わる。技術理解が浅い担当者では、スキルや志向を正しく評価されず、的外れな求人紹介につながる。
初回面談では、以下のような質問を投げてみよう。
- 私は●●(言語/フレームワーク)を使っています。この技術の市場価値をどう見ていますか?
- 最近、同じ技術領域の転職成功事例はありましたか?
- SRE職とインフラ運用職の違いをどう定義して求人を扱っていますか?
- 企業側は、エンジニア採用でどんな課題を抱えていることが多いですか?
- 応募前にスキルの伝え方で意識すべき点はありますか?
- 私のキャリアを踏まえて、3年後にどんなポジションを目指せると思いますか?
すべてを聞く必要はない。気になるテーマを2〜3問選び、担当者の反応を見れば、その人の理解度はすぐにわかる。具体的なデータや事例を交えて答えられる担当者なら信頼できる。逆に言葉に詰まる、または一般論ばかりなら、遠慮なく担当変更を検討してよい。
③ 求人は量より質!非公開・独占求人の見極め
「非公開・独占求人が多い=良い」とは限らないが、注目すべきは、担当者が「その非公開・独占求人が、なぜ今出ているのか」を説明できるか否かということだ。
求人数の多さは一見安心感があるが、なかには変わった採用方針の案件や募集の経緯がつかみづらい求人も含まれている。求人の量よりも担当者の「質」で選ぶ意識を持ちたい。
エンジニア転職では、求人の種類も多様化している。代表的なタイプと、その見極め方を整理しておこう。
| 求人タイプ | 内容・特徴 | 信頼できる担当者の見極め方 |
|---|---|---|
| 非公開求人 | 新規事業・重要ポジションなど、戦略的に限定募集される案件 | 「なぜ非公開なのか」「どんなフェーズの採用か」を具体的に説明できるかを確認 |
| 独占求人 | 特定の転職エージェントのみが扱う限定ポジション | 「どの企業と連携しているか」「採用決定の実績があるか」を確認 |
| 大量募集求人 | 事業拡大・新拠点立ち上げなどで複数名を採用 | 「増員の目的」「求められる人物像」を明確に語れるかを確認 |
| リファラル求人(紹介案件) | 採用担当者と直接つながる、精度の高い案件 | 「担当者との関係性」「最近の採用傾向」を具体的に共有してくれるかが鍵 |
優れた転職エージェントは、求人票の条件だけではなく背景と意図を説明できる。転職エージェントの力量は、求人に対する「語れる深さ」でを見抜こう。
④ サポート体制を比較!書類添削・面接対策
転職エージェントの真価は「転職者の価値をどれだけ引き出せるか」にある。求人紹介だけでなく、書類・面接・交渉・フォローアップまで一貫して支援する体制があるかを確認したい。
| サポート内容 | 具体的な支援 | 優秀な担当者の特徴 |
|---|---|---|
| 事前カウンセリング | 現職の課題や希望条件を整理し、方向性を具体化 | 技術だけでなく、キャリア観まで引き出せる |
| 職務経歴書の添削 | 成果を数値化し、技術選定の意図を明確化 | 「この文脈なら採用担当に響く」と具体例を提示する |
| ポートフォリオ・GitHub指導 | 強みや改善点を具体的にフィードバック | コードの完成度より「思考プロセス」を重視して助言する |
| 面接対策 | 応募企業ごとの傾向を踏まえて模擬面接を実施 | 面接前に「どんな質問が出やすいか」や「評価されるポイント」を具体的に教えてくれる |
| 内定・条件交渉支援 | 年収・入社時期・リモート可否などを代理交渉 | 企業との調整力が高く、要望を最大限反映してくれる |
表面的なサポートではなく、技術の「価値変換」を支援してくれるかが重要だ。「転職活動の伴走者」としてどこまで踏み込んでくれるかが見極めのポイントだ。
⑤ 最低3社に登録!リスク分散と求人網羅の組み合わせ
転職エージェントは「1社集中」ではなく、「3社分散」が基本戦略だ。なぜなら、会社によって担当者の力量も求人の偏りも異なるため、当然、各社から提示される求人は異なる。それらを比較することによって、自分が望む転職先や条件が明確になっていくからだ。
目的や状況に応じたおすすめの組み合わせは次のとおりである。
| 状況・目的 | おすすめの組み合わせ例 | |
|---|---|---|
| エージェントタイプ | 具体例 | |
| 20代・若手エンジニア | 特化型 | レバテックキャリア |
| 特化型 | マイナビIT AGENT | |
| 総合型 | ワークポート | |
| 30代・中堅層 | 特化型 | Geekly |
| 総合型 | doda | |
| 特化型 | リクルートエージェントIT | |
| ハイクラス・マネジメント志向 | ハイクラス向け | ビズリーチ |
| ハイクラス向け | JACリクルートメント | |
| 特化型 | レバテックキャリア | |
| 地方・Uターン希望 | 総合型 | doda |
| 特化型 | リクルートエージェントIT | |
| 総合型 | ワークポート | |
| キャリアチェンジ・未経験層 | 特化型 | ウズカレIT |
| 未経験向け | ハタラクティブ | |
| 特化型 | マイナビIT AGENT | |
1社に依存せず、複数社を比較しながら動く。その「情報の厚み」こそが、失敗しない転職の最大の武器になる。まずは2〜3社に登録し、面談の質と求人の幅を自分の目で確かめてみよう。
エンジニア向け転職エージェントおすすめ12選【比較】
エンジニア転職で失敗しないためには、「技術理解のある担当者」と「求人・支援の質」が両立した転職エージェントを選ぶことが重要だ。
本章では、数あるサービスの中からエンジニア転職に本当に強い12社を厳選し、次の4つの基準で評価した。
- 技術職への理解度
担当者がプログラミング言語や開発体制を理解しているか
- 求人・支援の質
非公開求人の比率が高く、面接対策など転職に必要となる行動へのサポートがあるか
- 利用者の属性や志向との相性
年代・経験レベル・志向に合った支援が受けられるか
- 実績と信頼性
転職成功者のデータや企業からの評価が高いか
各転職エージェントの対象層、求人数、得意領域、特徴を比較表にまとめた。自分のキャリアや目的に最も合うサービスを見つけよう。
| ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| レバテックキャリア | リクルートエージェントIT | マイナビIT AGENT | Geekly(ギークリー) | dodaエンジニアIT | ワークポート | ビズリーチ | 社内SE転職ナビ | type転職エージェントIT | JACリクルートメント | キャリアスタート | ハタラクティブ | |
| 主な対象層 | 20代〜40代の経験者 | 20代〜50代 | 20代〜30代前半の第二新卒・経験者 | 20代後半〜40代の経験者 | 20代〜40代の経験者 | 20代〜40代の未経験者・経験者 | 30代〜50代のハイクラス層 | 20代〜40代の社内SE・情シス | 20代〜40代のIT・Webエンジニア | 30代〜50代の管理職・専門職・グローバル人材 | 20代の第二新卒・未経験者 | 20代の未経験者・フリーター・第二新卒 |
| 求人数(時点) | 約5万2,000件(2025/11) | 公開約17万4,000/非公開約5万8,000件(2025/11) | 公開約1万8,000/非公開約6,900件(2025/11) | 約4万6,000件(2025/9) | 約25万7,000件(2025/11) | 約12万5,000件(2025/11) | - | 約7,500件(2025/11) | 約8,600件(2025/11) | 約2万4,000件(2025/11) | - | 約5,500件(2025/11) |
| 得意領域 | フロントエンド(React/TS)/バックエンド(Java/Go/Pyon)/SRE/データ基盤/クリエイティブ職 | Webアプリ/社内SE/インフラ・SRE/データ・AI/組込み・制御 | アプリ開発/インフラ/社内SE/データサイエンス/クラウド・セキュリティ | Web/ゲーム/インフラ/データ・AI/UIUX・クリエイティブ | Web・アプリ・インフラ・データ・コンサル・PM/PMO | IT・Web・ゲーム/インフラ・アプリ開発/クリエイティブ職 | エンジニア/IT・Web/経営幹部・管理職/コンサルタント | 社内IT企画/インフラ構築・運用/セキュリティ/ヘルプデスク/PM・PL | Webアプリ/インフラ・クラウド/データサイエンス/コンサル/クリエイティブ職 | IT/コンサル/金融/メーカー/医療・SaaS/外資・グローバル | ITエンジニア/営業/事務/販売・サービス | ITエンジニア/営業/事務/販売・サービス |
| 特徴 | IT特化/自社開発・SaaS強い/スタートアップ支援 | 全国対応の総合型/書類・面接・交渉支援 | 若手・未経験支援に強い/丁寧な面接対策 | 特化型/IT用の書類添削に対応 | サイト+エージェントのハイブリッド/大手・非公開豊富 | 全国拠点/無料スクール「みんスク」 | スカウト型/企業・ヘッドハンターから直オファー | 社内SE特化/企業ストーリー機能 | 職務経歴書添削・面接サポート/定着率98.1% | 両面型コンサル/外資・ハイクラスに強い | 未経験特化/無料IT学習/マンツーマン面接支援 | 未経験OK求人8割/1対1サポート |
| 特徴 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
- ①レバテックキャリア|IT特化で年収アップ
- ②リクルートエージェントIT|圧倒的な求人数の大手総合型
- ③マイナビIT AGENT|20代・第二新卒の転職に強い大手総合型
- ④Geekly|IT・Web・ゲーム業界に特化
- ⑤dodaエンジニアIT|転職サイトとしても利用できる総合型
- ⑥ワークポート|未経験からのIT転職も支援する総合型転職エージェント
- ⑦ビズリーチ|年収アップを狙うエンジニア向けスカウト
- ⑧社内SE転職ナビ|社内SEの転職に特化
- ⑨type転職エージェントIT|ITエンジニアの年収アップ支援に強い
- ⑩JACリクルートメント|外資・ハイクラスに強い
- ⑪キャリアスタート|IT学習支援と若手サポート
- ⑫ハタラクティブ|フリーター・未経験からの正社員就職
①レバテックキャリア|IT特化で年収アップ
レバテックキャリアは、IT・Web業界のエンジニア転職に特化した代表的な転職エージェントである。業界出身のキャリアアドバイザーが在籍し、使用言語やフレームワーク、開発体制を理解したうえで求人を提案する。そのため、希望と実務内容のズレが少なく、転職後の満足度も高い。
3人に2人が年収70万円以上のアップを達成(2023年1月〜2024年3月実績)。リモート可・自社開発・最新技術スタックを扱う求人も多く、スキルを軸にキャリアを磨きたい経験者に最適だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代〜40代の経験者 |
| 求人数 | 約5万2,000件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | フロントエンド(React/TypeScript)/バックエンド(Java/Go/Pyon)/SRE/データ基盤/クリエイティブ職 |
| 特徴 | 自社開発・SaaS転職に強い/スタートアップ転職を支援 |
| 運営会社 | レバテック株式会社 |
| 公式サイト |
● 技術スキルを正当に評価されたいエンジニア
● モダンな開発環境・自社開発案件を希望している人
● 年収アップ・リモート勤務を実現したい経験者
②リクルートエージェントIT|圧倒的な求人数の大手総合型

リクルートエージェントITは、全国のIT関連求人を幅広く取り扱う転職エージェントである。公開求人約17万件、非公開求人約5.8万件(2025年11月時点)を保有し、業界最大級の求人数を誇っている。
最大の強みは、職種・業界・地域のカバー範囲にある。プログラマー、社内SE、SRE、AI・データ、組込み・制御、品質保証など、IT関連職のほぼすべてを網羅。キャリアアドバイザーは業界知識が深く、スキルや志向に合わせた最適な求人を提案してくれる。
履歴書添削や面接対策、企業との条件交渉まで、一貫したサポートを受けられる点も強みだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代〜50代まで幅広い |
| 求人数 | 公開求人数:約17万4,000件/非公開求人数約5万8,000件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | Webアプリ/社内SE/インフラ・SRE/データエンジニア・AI/組込み・制御 |
| 特徴 | 全国対応の総合型/幅広い職種・年収帯を網羅/非公開求人が豊富 |
| 運営会社 | 株式会社リクルート |
| 公式サイト |
● 複数の業界・職種から幅広く比較したい人
● IT業界へのキャリアチェンジを検討している未経験者
● 書類や面接対策を転職エージェントに任せて効率的に進めたい人
③マイナビIT AGENT|20代・第二新卒の転職に強い大手総合型

マイナビIT AGENTは、20代〜30代前半のITエンジニア転職を得意とする総合型転職エージェントである。求人は約2万5,000件(うち非公開求人は約6,900件)と豊富で、社内SE・インフラ・アプリ開発・データ系職種まで幅広く対応している。
また、未経験からエンジニアを目指す人にも向いていて、入社決定率は99.2%(※)と高水準だ。書類添削や面接対策、条件交渉までキャリアアドバイザーが一貫して支援するため、初めての転職でも安心して利用できる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代〜30代前半の第二新卒・経験者 |
| 求人数 | 公開求人数:約1万8,000件/非公開求人数:約6,900件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | アプリ開発/インフラ/社内SE/データサイエンス/クラウド・セキュリティ |
| 特徴 | 若手・未経験支援に強い/丁寧な面接対策と添削/3カ月以内決定率99.2%※ |
| 運営会社 | 株式会社マイナビ |
| 公式サイト |
● 20代でエンジニア転職を成功させたい人
● 第二新卒・未経験から挑戦したい人
● サポート重視で安心して転職活動を進めたい人
④Geekly|IT・Web・ゲーム業界に特化

Geekly(ギークリー)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントである。細分化された技術職の専門理解に強く、キャリアアドバイザー100人以上が各業界の技術・職種特性を踏まえて提案を行う。
強みは、業界知識に基づく精密なマッチング力と書類選考対策だ。履歴書・職務経歴書の自動作成ツールや添削サポートにより、書類選考通過率1.5倍・転職成功率1.2倍を実現(2025年10月時点)。さらに、ITエンジニアの平均年収アップ額は78万円(2024年2月時点)と高く、年収アップを重視する転職者にも適している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代後半〜40代の経験者 |
| 求人数 | 約4万6,000件(2025年9月時点) |
| 得意領域 | Web開発/ゲーム開発/インフラ/データ・AI/UIUX・クリエイティブ |
| 特徴 | IT・Web・ゲーム業界特化/年収アップ平均80万円/書類通過率1.5倍 |
| 運営会社 | 株式会社Geekly |
| 公式サイト |
● IT・Web・ゲーム領域で専門性を高めたい人
● 年収アップ・ハイクラス転職を目指す経験者
● 選考対策や書類作成を効率よく進めたい人
⑤dodaエンジニアIT|転職サイトとしても利用できる総合型
dodaエンジニアITは、IT・Web業界に強い総合型の転職支援サービスである。転職サイトとして自分で求人を検索・応募できるほか、IT専任キャリアアドバイザーによるサポートも受けられるハイブリッド型が最大の特徴だ。
求人数は約25万7,000件(2025年11月時点)と豊富で、Webエンジニア、アプリ開発、インフラ、データサイエンス、PM/PMOなど、幅広い職種を網羅している。書類添削や面接対策、年収交渉まで一貫してサポートしてくれるため、転職初心者でも効率的に進められるのが強みである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代〜40代の経験者 |
| 求人数 | 約25万7,000件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | Web・アプリ・インフラ・データ・コンサル・PM/PMO |
| 特徴 | 転職サイト+転職エージェントのハイブリッド型/オンライン・LINE面談対応/非公開求人・大手案件が豊富 |
| 運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
| 公式サイト |
● 自分で求人を探しながら専門サポートも受けたい人
● リモート・副業可など柔軟な働き方を重視する人
● 大手企業・SaaS・DX関連求人に強いサービスを選びたい人
⑥ワークポート|未経験からのIT転職も支援する総合型転職エージェント
ワークポートは、IT・Web業界を中心に幅広い職種に対応する総合型転職エージェントである。全国47都道府県に拠点を持ち、転職コンシェルジュがマンツーマンでサポート。2003年創業以来、転職支援実績は100万人以上(2025年8月時点)を誇る。
また、履歴書添削や推薦状の作成、面接対策など、丁寧な支援で一人ひとりの転職活動を後押しする。さらに、未経験者向けの無料スクール「みんスク」を運営し、プログラミングやインフラの基礎を学べるため、未経験からのIT転職を検討している人に向く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代〜40代の未経験者・経験者 |
| 求人数 | 約12万5,000件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | IT・Web・ゲーム/インフラ・アプリ開発/クリエイティブ職 |
| 特徴 | 全国拠点でマンツーマン支援/推薦状作成・面接対策/無料スクール「みんスク」運営 |
| 運営会社 | 株式会社ワークポート |
| 公式サイト |
● 未経験からITエンジニアを目指したい人
● 履歴書・職務経歴書の作成や面接に不安がある人
● 地方在住で転職支援を受けたい人
⑦ビズリーチ|年収アップを狙うエンジニア向けスカウト

ビズリーチは、ハイクラス層に強いスカウト型転職サービスである。登録するだけで企業やヘッドハンターから直接スカウトが届き、転職市場での自分の市場価値を客観的に把握できる。
掲載求人のうち年収1,000万円以上が4割を占め(2025年1月時点)、エンジニアやIT・Web職に加え、経営幹部・管理職・コンサルタントなど幅広い職種を網羅。導入企業は3万8,000社、登録ヘッドハンターは9,000人を超え、キャリアアップや年収向上を目指す人にとって有力な選択肢となっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 30代〜50代の経験者・ハイクラス層 |
| 求人数 | - |
| 得意領域 | エンジニア/IT・Web/経営幹部・管理職/コンサルタント |
| 特徴 | スカウト型で市場価値を可視化/ヘッドハンター9,000人が登録/企業から直接オファー |
| 運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
| 公式サイト |
● 年収800万円以上を目指したいエンジニア・PM
● 企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けたい人
● 管理職や専門職としてキャリアアップしたい人
⑧社内SE転職ナビ|社内SEの転職に特化
社内SE転職ナビは、情報システム部門や社内IT企画など、社内SE職に特化した転職エージェントだ。自社内で腰を据えて働きたいエンジニア向けに、7,500件超の求人(2025年11月時点)を保有し、開発・インフラ・セキュリティ・ヘルプデスクまで幅広く扱う。
コンサルや受託開発とは異なり、自社の業務改善や安定運用に関わるポジションが中心で、残業や転勤を抑えたい人の志向にも合いやすい。職場の雰囲気や業務内容を事前に把握できるストーリー記事機能も備える。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代〜40代の社内SE・情報システム担当者 |
| 求人数 | 約7,500件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | 社内IT企画/インフラ構築・運用/セキュリティ/ヘルプデスク/PM・PL |
| 特徴 | 社内SE・情シス特化/自社勤務中心の求人/企業ストーリー機能 |
| 運営会社 | アイムファクトリー株式会社 |
| 公式サイト |
● 自社勤務・安定志向の社内SEキャリアを築きたい人
● SES・SIerから情報システムやIT企画職に転身したい人
● 職場環境や企業文化を重視して転職したい人
⑨type転職エージェントIT|ITエンジニアの年収アップ支援に強い
type転職エージェントITは、IT・Webエンジニアに特化した転職エージェントである。累計7万1,000人以上の支援実績(2024年5月時点)があり、利用者の約8割が年収アップを実現している(2021年〜2022年実績)。求人は全国対応で、リモートワーク対応の求人や自社開発企業など多様な選択肢を扱う。
入社後の定着率は98.1%(2023年集計)と高く、マッチング精度の高さが強みだ。面談ではスキルの棚卸しを行い、職務経歴書の添削や面接対策まで一気通貫で支える。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代〜40代のIT・Webエンジニア |
| 求人数 | 約8,600件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | Webアプリ/インフラ・クラウド/データサイエンス/コンサルティング/クリエイティブ職 |
| 特徴 | 年収アップ率約80%/経歴書添削・面接サポート |
| 運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
| 公式サイト |
● ITエンジニアとして年収アップを目指したい人
● リモート可や自社開発企業への転職を希望する人
● 面接対策や書類添削を丁寧に受けたい人
⑩JACリクルートメント|外資・ハイクラスに強い

JACリクルートメントは、外資系・グローバル企業やハイクラス転職(管理職・専門職)に圧倒的な強みを持つ転職エージェントである。ITエンジニア限定ではないが、30代〜50代のミドル〜シニア層を主な対象とし、英語力やマネジメント経験を生かしたキャリアアップを支援している。
約1,400名のキャリアアドバイザーが在籍し、企業と求職者の双方を担当する「両面型サポート」を採用。企業の内部事情を把握したうえで、精度の高いマッチングを実現するのが特徴だ。求人数は約2万4,000件(2025年11月時点)で、IT・コンサル・金融・メーカー・医療・SaaSなど、幅広い業界に対応する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 30代〜50代の管理職・専門職・グローバル人材 |
| 求人数 | 約2万4,000件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | IT/コンサルティング/金融/メーカー/医療・メディカル/SaaS/外資・グローバル企業 |
| 特徴 | 両面型キャリアアドバイザー/ハイクラス・外資求人に強い/海外拠点あり |
| 運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
| 公式サイト |
● 外資系企業やグローバル環境で働きたい人
● マネジメント経験を生かしてキャリアアップしたい人
● IT・コンサル・金融など専門職で高年収を目指す人
⑪キャリアスタート|IT学習支援と若手サポート
キャリアスタートは、第二新卒・既卒・フリーターなど20代のキャリア再構築を支援する転職エージェントである。応募者の約8割が未経験者で、未経験可の正社員求人が全体の9割以上を占める。さらに、キャリアアドバイザーが書類添削から面接対策まで二人三脚でサポートする。
独自のITエンジニアスクール「キャリスタカレッジ」を無料で提供しており、ITスキルを基礎から学べる。ITエンジニアをはじめ、営業・事務職など幅広い職種へのキャリアチェンジを目指す若手におすすめだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代の第二新卒・未経験者 |
| 求人数 | - |
| 得意領域 | ITエンジニア/営業職/事務職/販売・サービス職 |
| 特徴 | 未経験者特化/キャリスタカレッジでIT基礎支援/マンツーマン面接サポート |
| 運営会社 | 株式会社キャリアスタート |
| 公式サイト |
● 未経験から正社員としてIT業界に挑戦したい人
● 基礎スキルを学びながら転職活動を進めたい人
● 第二新卒・フリーターから安定したキャリアを築きたい人
⑫ハタラクティブ|フリーター・未経験からの正社員就職
ハタラクティブは、フリーター・既卒・第二新卒など、社会人経験が浅い20代の正社員就職を支援する転職エージェントだ。全国の主要都市に拠点を持ち、専任キャリアアドバイザーが書類添削から面接練習、入社まで一貫してマンツーマンでサポートする。
保有求人数は約5,500件(2025年11月時点)で、そのうち約8割が未経験OKの求人だ。職務経歴に自信がない人でも、性格・適性を踏まえてマッチする企業を紹介してもらえる。LINE相談などオンラインサポートも充実しており、在職中でもスムーズに転職活動を進められる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な対象層 | 20代の未経験者・フリーター・第二新卒 |
| 求人数 | 約5,500件(2025年11月時点) |
| 得意領域 | ITエンジニア/営業職/事務職/販売・サービス職 |
| 特徴 | 未経験OK求人が8割/1対1サポート/優良企業を厳選紹介 |
| 運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
| 公式サイト |
● 未経験から正社員として安定した仕事に就きたい人
● 書類や面接に苦手意識がある人
● 在職中でも効率的に転職活動を進めたい人
【年齢・経験別】あなたに最適なエンジニア転職エージェント
エンジニア転職は、キャリアの段階と目的によって選ぶべき転職エージェントがまったく異なる。同じ「IT転職」でも、未経験からの挑戦なのか、スキルを磨く若手期なのか、あるいはマネジメント層としての飛躍を目指すのかで、必要な支援内容や紹介企業は大きく変わる。
そこで本章では、次の3つの層に分けて最適なエンジニア転職エージェントを紹介する。
未経験・第二新卒向け|ITエンジニア転職に強いエージェント3選
実務未経験からITエンジニアを目指す場合、最も重要なのは「ポテンシャル」と「学習意欲」をどう伝えるかである。経歴や資格だけでは評価されにくいため、企業に対して熱意や適性を代弁してくれる未経験支援特化型転職エージェントの活用が欠かせない。
特に以下の3社は、未経験者向けの研修・サポート体制が充実しており、内定獲得率も高い。
- ワークポート
未経験からでも安心の無料スクール「みんスク」を運営。基礎学習から転職支援まで一貫サポート。
- キャリアスタート
IT基礎学習+マンツーマンの面接対策で内定率を高める若手特化型転職エージェント。
- ハタラクティブ
フリーター・第二新卒など、社会人経験が浅い層の正社員就職支援に強い。
ワークポートやキャリアスタートのような無料IT学習支援(スクール型サポート)を活用し、スキルを身に付けながら転職活動を進めるのが効率的だ。
一方でハタラクティブのようにポテンシャル採用を重視する企業紹介型の転職エージェントを併用すれば、未経験でも選考通過率を高めやすい。
20代・30代若手向け|Web系・年収UPに強いエージェント4選
20代〜30代はIT転職市場の主軸であり、スキルを生かして年収アップや自社開発・Web系企業への転職を実現しやすい層である。
中でも以下の4社は、SaaS・モダン開発など成長領域の転職支援に強みを持つ。
- レバテックキャリア
IT特化型転職エージェントの代表格。業界出身キャリアアドバイザーがモダン開発(React/Go/Pyon)求人を多数保有。年収アップ率・満足度ともに高水準。
- Geekly
IT・Web・ゲーム領域に精通。年収アップ平均80万円、書類通過率1.5倍の精密マッチングを実現。
- リクルートエージェントIT
求人数が業界トップクラスの総合型。Web・インフラ・AI・SREなど幅広いポジションを網羅する。
- マイナビIT AGENT
20代〜30代前半の転職支援に強く、3カ月以内の内定決定率84.6%。若手に寄り添った丁寧なサポートが特徴。
レバテックキャリアやGeeklyのような技術理解の深い特化型転職エージェントを主軸に、リクルートエージェントITやマイナビIT AGENTといった総合型で独占求人を押さえるのが理想的な戦略である。
この組み合わせにより、キャリアアップ・年収アップ・モダン開発環境の3要素を同時に満たすことができるだろう。
30代・40代ハイクラス向け|年収1,000万超を狙う転職エージェント3選
年収1,000万円超を目指すなら、非公開求人を扱うハイクラス特化転職エージェントの活用が不可欠である。特に30代〜40代はシニアエンジニアやPM、CTO・VPoE候補など経営・技術の両軸で活躍の場が広がる層であり、一般的な求人サイトでは出合えない独占案件が多い。
以下の3社は、ハイクラス層に向けたスカウト・独自求人・海外案件に強みを持つ。
- ビズリーチ
ハイクラス転職の代表格。企業・ヘッドハンター双方から直接スカウトを受けられ、市場価値の可視化に最適。
- JACリクルートメント
外資・グローバル・専門職転職に強い。キャリアアドバイザーが両面型で支援し、マネジメント層・海外案件のマッチング精度が高い。
- リクルートダイレクトスカウト
登録後、年収800万円以上クラスの非公開求人を紹介。大手グループの信頼性と、エグゼクティブ向けスカウト網が特徴。
まずはビズリーチでスカウトを受け、自身の市場価値を把握しよう。そのうえで、JACリクルートメントやリクルートダイレクトスカウトを併用し、外資・経営幹部・専門職など目的別に戦略を分けるのが効果的である。
【職種別】エンジニアのスキルマップとキャリア戦略
エンジニアのキャリアを考えるうえで最も重要なのは、自分の「専門領域」を正確に把握し、今後どの方向へスキルを伸ばすかを明確にすることだ。同じエンジニアでも、求められるスキル・役割・市場価値は職種によって大きく異なる。
そこで本章では、主要6職種を対象にスキル要件とキャリア戦略の方向性を整理する。
自分の強みや目指すキャリア像と照らし合わせながら、成長余地のある領域を見極めて、今後のキャリア指針を立てていこう。
フロントエンドエンジニア|React・TypeScript強化
フロントエンドエンジニアが市場で評価される最大の要素は、モダンな開発環境に対応できる技術力だ。特にReact・Vue.js・TypeScriptといったフレームワーク・言語の実務経験は、即戦力を判断する重要基準となっている。
WebサービスやSaaS企業では、SPA(Single Page Application)の構築、UI/UX設計、パフォーマンス最適化など、ユーザー体験を直接支えるスキルが求められる。設計思想やUX視点を含めた「フロントエンドアーキテクト力」として評価される領域だ。
さらに、Next.jsやGraphQLなど、バックエンドとの連携を意識した実装スキルを持つ人材の需要も高まっている。
| 分類 | 主なスキル・技術 | 補足・評価ポイント |
|---|---|---|
| 言語・フレームワーク | React/Vue.js/TypeScript/Next.js | 最新スタックでの開発経験・設計思想の理解が重視される |
| UI/UX・設計 | Figma/Storybook/Atomic Design/アクセシビリティ設計 | デザインと実装を橋渡しできるスキルが評価対象 |
| パフォーマンス最適化 | Lighouse/Core Web Vitals/Lazy Loading/SSR | 表示速度改善やUX向上への意識が求められる |
| バックエンド連携 | GraphQL/REST API/Firebase/Supabase | API設計・データ取得効率を考慮した構成力が強みになる |
| 開発環境・CI/CD | GitHub Actions/Vercel/Docker/Jest | チーム開発・自動テストの経験があると評価が高い |
単なる実装者にとどまらず、プロダクト全体の体験設計を担えるエンジニアを目指すことが、キャリア価値の最大化につながる。
バックエンドエンジニア|Java・Go・Python強化
バックエンドエンジニアは、Webアプリケーションや業務システムの中核を担う職種であり、開発領域の幅広さが特徴である。Javaによるエンタープライズ開発から、Go・Pythonを用いたモダンなマイクロサービス構築まで、多様なスキルが重視される。
SaaSやWebサービス企業では、API設計、クラウド環境(AWS・GCPなど)での開発、データベース設計、セキュリティ対策までを一貫して設計できるエンジニアが重視される。
業務系(SIer)とWeb系では求められるスキルの方向性が異なるため、キャリアの軸をどちらに置くかを明確にしておくことが重要である。
| 分類 | 主なスキル・技術 | 補足・評価ポイント |
|---|---|---|
| 言語・フレームワーク | Java/Go/Pyon/Spring Boot/FastAPI/Gin | 堅牢性・可読性を意識した設計経験があると高評価 |
| クラウド・インフラ | AWS/GCP/Azure/Docker/Kubernetes | コンテナ化・スケーラビリティ設計の理解が求められる |
| データベース設計 | MySQL/PostgreSQL/MongoDB/Redis | 正規化設計やクエリ最適化の実務経験が強みになる |
| API・マイクロサービス | REST/GraphQL/gRPC | 疎結合なアーキテクチャ設計やAPI運用経験が評価対象 |
| セキュリティ・運用 | JWT認証/脆弱性対応/監視設計/CI/CD | 安全性と可用性を両立したシステム構築力が必要 |
バックエンドは、技術選定とアーキテクチャ設計を主導できるエンジニアへと進化することで、プロジェクト全体の中核人材としての価値を高められる。
モバイルエンジニア|iOS・Android・クロスプラットフォーム
モバイルエンジニアは、スマートフォンアプリの開発を中心に担う専門職である。iOS(Swift)やAndroid(Kotlin)によるネイティブ開発に加え、React NativeやFlutterなどのクロスプラットフォーム開発のスキルも高く評価される。
アプリを主軸とする企業やエンタメ・ゲーム業界では、開発力に加えてUI/UXの再現性、パフォーマンス最適化、プラットフォーム特性への理解が重要視される。単にコードを書くのではなく、ユーザー体験を最前線で形にする職種としての専門性が問われる領域である。
| 分類 | 主なスキル・技術 | 補足・評価ポイント |
|---|---|---|
| 言語・フレームワーク | Swift/Kotlin/Flutter/React Native/Unity | モバイルOS特性やUI設計原則の理解が評価される |
| UI/UX・デザイン | Figma/Material Design/Human Interface Guidelines | ユーザー操作を意識した画面設計・プロトタイプ制作力が重要 |
| パフォーマンス最適化 | Instruments/Android Profiler/非同期処理/メモリ管理 | 端末性能を考慮した軽量・高速化の実装力 |
| バックエンド連携 | Firebase/Supabase/REST API/GraphQL | 認証・通信・データ同期を安定させる設計力が強みになる |
| リリース・運用 | App Store Connect/Google Play Console/CI/CD | リリース管理やストア審査の運用知識があると有利 |
モバイル領域は技術トレンドの移り変わりが早い。iOSとAndroidの両開発経験や、Flutter・React Nativeによる共通開発スキルを磨くことで、キャリアの幅を大きく広げられる。
インフラ・SRE|クラウド・IaC・可用性設計
インフラエンジニアの役割は、サーバーやネットワークの運用から、クラウド・自動化・信頼性向上を担うSRE(Site Reliability Engineering)へと進化している。
AWS・Azure・GCPといったクラウド基盤を前提に、IaC(Infrastructure as Code)による構成管理、可用性設計、セキュリティ対策を一貫して行える人材が高く評価されている。
特に、システムの運用保守にとどまらず、「スケーラビリティ」「障害耐性」「自動化パイプライン」の最適化に踏み込めるかが、SREとしてのキャリア価値を決める。
| 分類 | 主なスキル・技術 | 補足・評価ポイント |
|---|---|---|
| クラウド基盤 | AWS/Azure/GCP/OCI | マルチクラウド・ハイブリッド環境の運用設計経験が評価される |
| IaC・構成管理 | Terraform/Ansible/CloudFormation | 環境構築自動化やコードによる再現性の確保が重要 |
| 可用性・信頼性設計 | 負荷分散/監視設計/フェイルオーバー/SLA運用 | 障害対応の迅速化と安定稼働を支える設計力 |
| セキュリティ・運用 | OSパッチ管理/ゼロトラスト/ログ分析/脆弱性診断 | セキュリティを前提とした運用プロセスの構築力が強みになる |
| DevOps・CI/CD | Docker/Kubernetes/Jenkins/GitHub Actions | 開発と運用を統合し、継続的デリバリーを実現するスキルが重視される |
クラウド技術の更新サイクルは早く、既存の運用経験だけでは市場価値が維持しづらい。AWS認定資格やTerraform認定などの技術資格取得を通じて、設計・自動化領域へスキルを拡張することが、次のキャリアステップにつながる。
社内SE(情報システム)|全社IT運用・セキュリティ
情報システム部門や社内SEは、安定した環境で上流工程や全社IT戦略に関われる職種として人気が高い。業務内容は、システム企画・導入・運用保守に加え、IT資産管理、ヘルプデスク、セキュリティ対策など多岐にわたる。
近年では、クラウド移行やゼロトラスト化の推進により、企業のIT基盤そのものを「事業成長の土台」として強化する動きが進んでいる。経営や業務を支えるIT戦略の立案・実行を担う役割が重視されている。
| 分類 | 主なスキル・業務領域 | 補足・評価ポイント |
|---|---|---|
| ITインフラ運用 | ネットワーク/サーバー/クラウド管理(AWS、Azureなど) | 可用性・セキュリティを意識した運用体制の設計が重視される |
| 業務システム企画・導入 | 基幹システム/SaaS導入/ベンダーコントロール | 要件定義やベンダー調整の経験は上流志向の評価につながる |
| セキュリティ・ガバナンス | 情報漏えい対策/アクセス制御/ログ管理/ゼロトラスト | 事業継続(BCP)を踏まえたセキュリティ施策が重要視される |
| IT資産管理・ヘルプデスク | アカウント管理/機器管理/社員サポート | 社内コミュニケーション力と運用効率化の提案力が評価される |
安定運用にとどまらず、ITを活用して業務効率化や経営課題の解決を推進できる人材へと成長することが、キャリア戦略の鍵となる。
データ・AIエンジニア|データ基盤・MLOps
データエンジニアやAIエンジニアは、企業の意思決定とプロダクト成長を支える「中核人材」として市場価値が高い職種である。単なる分析スキルではなく、データ基盤の構築・運用から、機械学習モデルの実装・運用(MLOps)まで一貫して担えるスキルが求められている。
主な業務領域は、データパイプラインの設計、ETL処理、モデル精度の最適化、生成AIやLLM(大規模言語モデル)の応用など多岐にわたる。特に近年では、分析と開発の垣根を越えて、ビジネス課題をデータで解決する力が重視されている。
| 分類 | 主なスキル・技術 | 補足・評価ポイント |
|---|---|---|
| データ基盤構築 | BigQuery/Redshift/Snowflake/Hadoop | 大量データ処理・パイプライン設計の実務経験が評価される |
| データ加工・分析 | Pyon/SQL/Pandas/Tableau/Looker | 分析から可視化まで一貫して行えるスキル |
| 機械学習・AI開発 | TensorFlow/PyTorch/scikit-learn/LLM活用 | モデル構築・評価・推論環境の設計経験が強みになる |
| MLOps・自動化 | MLflow/Airflow/Docker/Kubernetes | モデルの継続運用や自動化パイプライン構築の経験が重要 |
| ビジネス応用 | データ戦略立案/レコメンド・需要予測・生成AI応用 | データで事業成長を牽引できる視点がキャリアの差になる |
データとAIの融合領域は技術進化が速く、継続的なスキルアップが欠かせない。インフラ・開発・統計のいずれかに強みを持ちながらも、横断的に活躍できるジェネラリストを目指すことが、長期的なキャリア成長につながる。
エンジニア向け転職エージェントの活用術5つ
優れた転職エージェントも、使いこなせなければ意味がない。登録後に「転職エージェント任せ」にするのではなく、主体的に活用し、自らの転職成功確率を最大化することが重要だ。
そのために、次の5つのステップを押さえておこう。
①登録と職務経歴書の準備|要約設計の考え方
職務経歴書は「技術の一覧」ではなく、「課題解決のストーリー」を示す資料である。特にエンジニアの場合、「どんな課題を、どう解決したか」を具体的に示すことで、スキルの本質的な価値を伝えられる。
内容が曖昧だと、スキル評価が難しく、サポートの優先度が下がるおそれがあるため、構成段階から「成果が伝わる設計」を意識すべきだ。
以下の5要素を意識して構成すれば、キャリアアドバイザーや企業の目に留まる「価値の伝わる経歴書」になる。
| 項目 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 課題認識(Situation) | 現場で直面した課題や制約を具体的に記載 | サービスのレスポンス遅延(平均2秒超)やCI/CD未整備など |
| 役割と目的(Task) | 自身の立場と達成すべきミッションを明確に | リードエンジニアとして既存APIのボトルネック解消を担当 |
| 技術的アプローチ(Action) | 採用技術や設計上の工夫、選定理由を記述 | NestJS+TypeORMで非同期処理化、自動テスト導入で品質向上 |
| 成果とインパクト(Result) | 数値や事業への効果を定量・定性で表現 | 平均レスポンスを1.8秒→0.5秒に改善、PV20%増、工数1/2に削減 |
| 再現性・強み(Value) | その経験を今後どう生かせるかを明示 | クラウド最適化・パフォーマンス設計の再現性を他案件に適用可能 |
成果と再現性を結びつけて描くことで、書類段階から「技術で価値を出せる人」として評価されやすくなる。
②初回面談|Must/Want/NG共有テンプレ
初回面談は、キャリアアドバイザーがあなたの「本気度」を見極める場であると同時に、あなた自身が「信頼できる担当者か」を判断する機会でもある。ここで希望条件を曖昧に伝えると、的外れな求人を紹介されるリスクが高まる。
自身の希望を整理するため、以下の「Must/Want/NG」テンプレートを準備しておこう。
| 区分 | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| Must(必須条件) | これが満たされないと転職しないという条件 | 年収600万円以上/リモート週3日以上/自社開発企業 |
| Want(希望条件) | 必須ではないが重視したい要素 | モダンスタック(Go・React)/ストックオプション/技術広報あり |
| NG(避けたい条件) | 該当する企業は除外 | 客先常駐/多重下請け構造/オンプレ限定環境 |
これら3軸を面談前に整理しておけば、担当者が条件の優先度を正確に把握でき、求人提案の精度が一気に高まる。面談の最後には「同職種の成功事例」や「書類改善のポイント」を質問し、担当者の専門性を見極めよう。
③求人紹介の確認|「良い求人」の見極め基準
求人紹介を受けたら、最初に確認すべきは「なぜ自分にその求人をすすめたのか」という推薦理由である。ここをあいまいにしたまま応募すると、希望とずれた企業選考に時間を浪費するおそれがある。
「良い求人」を見極めるには、求人票に書かれた表面的な魅力よりも、チームや文化の実態を聞き出すことが重要だ。
以下のような質問を面談時に投げかけ、情報の粒度と担当者の知識レベルを見極めよう。
| 項目 | 質問例 | 回答ポイント |
|---|---|---|
| チーム構成 | 開発チームの人数と役割は? | 年齢構成・エンジニア比率・職種バランス |
| 技術文化 | コードレビューやCI/CDの運用体制は? | 継続的改善の文化・品質管理の成熟度 |
| 技術的負債 | 現在の最大の課題は? | 正直に課題を共有できる企業か |
| 意思決定構造 | プロダクトの主導権は誰にあるか? | エンジニアが議論に参加できる環境か |
これらの回答が曖昧な場合、転職エージェントが企業の内情を十分に把握していない可能性がある。納得できる求人紹介を受けるためには、質問で「深さ」を確認し、表面的な条件よりも中身で判断する姿勢が不可欠だ。
④書類選考と面接対策|想定問答と課題提示
書類選考の段階では、転職エージェント任せにせず、自分の強みが正しく企業に伝わっているかを確認する姿勢が大切だ。提出書類の内容が古い・抽象的なままだと、担当者の推薦精度や企業の評価にも影響する。
一方、面接対策では、模擬面接を必ず受け、エンジニア特有の質問に対して論理的に一貫した回答を準備しておこう。以下の想定問答をもとに、自己経験に沿って整理しておくと効果的だ。
| 質問 | 回答の方向性 | チェックポイント |
|---|---|---|
| なぜその技術(言語・FW・インフラ)を選定したのですか? | 技術選定の理由を課題解決・再現性の観点で説明する | 「目的→手段→効果」の順で整理できているか |
| 開発チーム内で意見が対立した際、どう解決しましたか? | 合理的な判断軸とチーム協調の姿勢を示す | 論点整理・合意形成プロセスを具体的に語れるか |
| あなたの最大の技術的失敗と、そこから何を学びましたか? | 失敗の再発防止と学習意欲を伝える | 事実→原因→改善策→再現防止の流れで話せているか |
| このプロダクトの技術的改善点を挙げるとすれば? | 現状分析と改善提案の力を示す | 批判ではなく建設的な提案になっているか |
さらに、事前に企業側が提示する技術課題やポートフォリオ評価の意図を確認し、「何を重視しているか(スピード・品質・設計思想など)」を把握しておくことも大切だ。理解が深いほど、面接での回答は実践的かつ説得力を増す。
⑤内定と条件交渉|台本と代替案の作り方
内定後の「年収交渉」や「入社日調整」は、自分では切り出しづらいテーマである。だからこそ転職エージェントの交渉力を最大限に活用したい。
ただし、任せきりでは成果は上がらない。交渉の材料を自分で設計し、代替案まで用意することが、より良い結果につながる。以下に実践のポイントを示す。
| 項目 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 交渉の設計 | 転職エージェントが動きやすい具体的なロジックを共有する | 「A社から年収〇〇万円で内定をいただいています。ただ第一志望は御社です。もし年収が△△万円まで調整可能なら即決したいと考えています」 |
| 代替案の準備 | 希望条件が通らない場合の「譲歩案」を想定しておく | 「年収調整が難しい場合、代わりにストックオプションの付与やリモートワーク日数の確約(週N日)を検討いただけませんか?」 |
| 伝え方の工夫 | 感情ではなく、数字と根拠で交渉する姿勢を意識 | 希望金額の根拠(市場相場・実績・他社比較)を明確に提示する |
交渉では、転職エージェントと戦略とゴールを共有して動くことが成功の鍵である。ロジカルな準備を重ねて臨めば、納得感のある条件で新しいキャリアをスタートできる。
エンジニアの転職エージェントに関するQ&A
- 転職エージェントに登録したら今の会社にバレる?
- バレる可能性は極めて低い。転職エージェントには守秘義務があり、本人の許可なく個人情報を企業へ開示することはない。また、多くのエージェントには「企業ブロック機能」が備わっており、現在の勤務先やそのグループ会社を非公開に設定できる。この機能を利用すれば、登録情報が社内に漏れるリスクはほぼゼロに抑えられる。
- 担当キャリアアドバイザーと合わない場合は変更できる?
- 担当キャリアアドバイザーは変更できる。合わないと感じたら早めに変更すべきである。担当者との相性は、転職活動の成果を左右する最も重要な要素の一つだ。「技術的な話が通じない」「レスポンスが遅い」「希望と異なる求人を押し付けられる」といった不満を感じたら、遠慮せず転職エージェントの問い合わせ窓口やマイページから担当変更を依頼すべきである。担当者を変えるだけで、紹介求人の質や選考スピードが劇的に改善するケースも多い。
- 面談時に適した服装は?
- 服装は清潔感のある私服(ビジネスカジュアル)で問題ない。スーツである必要はないが、Tシャツや短パンなどラフすぎる服装は避けるべきだ。
- 面談前に準備すべきことは?
- 面談前に準備すべきことは以下の3点である。これらを整えておくことで、担当者があなたの意図や希望条件を正確に把握し、最適な求人を紹介しやすくなる。
- 最新の職務経歴書(可能であればポートフォリオやGitHub)
- 「活用術」で紹介したMust/Want/NGリスト
- 「選び方」で紹介した担当者の専門性を見極める質問リスト
- 未経験でも転職エージェントは使うべき?
- 使うべきである。ただし、自分に適した転職エージェント選びが重要だ。未経験者がレバテックキャリアやビズリーチのような経験者向けサービスに登録しても、「紹介できる求人がない」と断られるケースが多い。そのため、「ワークポート」「キャリアスタート」「ハタラクティブ」といった未経験支援に特化したIT転職エージェントを活用するのが現実的である。基礎スキル習得とポートフォリオ作成を並行しながら、専門特化型転職エージェントの支援を受けることが、エンジニア転職成功への最短ルートといえる。
- 転職スカウトと転職エージェントの違いは?
- 転職エージェントは担当者が伴走して転職活動を支援するのに対し、スカウトサービスは登録後に届くスカウト求人の中から応募先を自分で決める形式である。スカウトで可能性を広げつつ、転職エージェントの支援で戦略的に動く。この併用が、最も効率的な転職スタイルである。
転職エージェント 転職スカウトサービス 特徴 担当者がつき、キャリア相談・面接対策・条件交渉まで手厚いサポートが受けられる。 職務経歴書を登録し、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ。 向いている人 転職意欲が高く、短期間で結果を出したい人 今すぐ転職は考えていないが、求人動向や自分の市場価値を知りたい人 サービス例 レバテックキャリア/リクルートエージェントIT/マイナビIT AGENT/dodaエンジニアIT/ワークポート ビズリーチ/リクルートダイレクトスカウト
- 転職に有利な時期はいつ?
- 採用が活発化する「2〜3月」と「8〜9月」は狙い目である。それぞれ、4月・10月の新年度/下半期のスタートに向けて予算が動くため、求人数が増加しやすいと言われている。ただし、エンジニアの中途採用は通年で活発に行われている。時期を待つよりも、スキルアップが整ったタイミングや魅力的な求人が出た瞬間を逃さないことが重要である。
- 内定辞退のマナーと伝え方は?
- 辞退を決めた時点で、できるだけ早く誠実に伝えるのが基本である。複数内定が出て辞退が発生するのは自然なことなので、必要以上に気負う必要はない。ただし、連絡は必ず担当キャリアアドバイザー経由で行う。企業への直接連絡は避けるべきである。辞退理由は感謝とともに簡潔・明確に伝えるのがマナーだ。感情的・曖昧な理由よりも、誠実で一貫した態度を示すことで、今後の転職活動でも信頼を損なわずに済む。
【例文】
「A社とB社から内定をいただき、熟慮の結果、A社(または現職残留)に決めました。B社には大変魅力的なオファーをいただき感謝しておりますが、今回は辞退させていただきたく存じます。」