ビズリーチは、ハイクラス転職を目指す人のためのスカウト型転職サービスだ。
スカウト型の転職サービスとは、転職希望者が自分のプロフィールを登録すると、企業やヘッドハンターと呼ばれる転職エージェントの担当者から直接スカウトが届く転職支援サービスのことである。求職者は自ら求人を探して応募するのではなく、企業やヘッドハンターから声を掛けてもらえる仕組みとなっている。
ビズリーチはテレビCMなどでも広く宣伝されており、スカウト型転職サービスの中でも知名度は高い。しかしインターネット上で評判を検索すると、「ビズリーチ最悪」「ビズリーチ悪質」といったキーワードも検索エンジンから提案される。
そこで、PRESIDENT Growthアフィリエイト記事制作チームは、ビズリーチの「最悪」「悪質」という評価の真相を確かめるため、「ビズリーチの評判に関する口コミアンケート」をインターネット上で実施した。
本記事では、ビズリーチのさまざまな評判や口コミを交えながら、サービスの特徴、ビズリーチに向いている人とそうではない人について解説する。
また、在職中の転職活動が勤務先にバレないようにする方法、スカウトを多く受け取るコツなど、ビズリーチを利用する上で気になるポイントも、マイページの具体的な操作方法と合わせて紹介していく。
本記事を参考にビズリーチが自分に合うかどうかを判断し、利用を検討してほしい。
目次
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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求人数 | 31万5,557件 |
対応職種 | 全職種 |
対応地域 | 47都道府県、中国、韓国、香港、シンガポール、タイ、ベトナム、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア |
公式サイト | https://www.bizreach.co.jp/ |
口コミ評価点数(5点満点) | |
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総合評価 | 3.58点 |
求人数 | 3.52点 |
求人の質 | 3.40点 |
サポートの手厚さ | 3.42点 |
ビズリーチの悪い評判、口コミ
ビズリーチの悪い評判や口コミには以下のようなものがある。
他社サービスへの登録に時間がかかる、面倒くさい
30代女性サービス利用年:2023年(IT、ソフトウェア、情報処理)
1
他社エージェントからのスカウトが多数を占めるため、そこからさらに他社サービスの登録をしなければいけない。かかわったサービスそれぞれに対して職歴や履歴書に近い個人情報を流すことになり、入力や面談にもかなり時間がかかります。それがとにかく面倒だと感じ、だったらエージェントサービスでいいと感じたので、これは悪い点であると思います。
ビズリーチには、「他社サービスへの登録が面倒くさい」という口コミが見られた。
ビズリーチはあくまで企業採用担当者やヘッドハンターと呼ばれる転職エージェントとのマッチングサービスだ。ビズリーチの登録時にも自身の職歴を入力する必要があるが、ヘッドハンター経由で転職活動を進める場合、あらためて履歴書や職務経歴書を提出しなければならない場合がある。
解決策としては、ヘッドハンターの利用を最小限に抑えるか、そもそもヘッドハンターを利用せずに転職するという方法がある。
企業からのスカウトのみで転職活動を進めたい場合は、マイページにログインした後、ヘッドハンターからのスカウトをオフに設定するとよい。(詳しい設定方法はこちら)
スカウトが多すぎる
30代男性サービス利用年:2022年(商社、総合・専門)
4
スカウトメールの量が多すぎて、本当に自分に合った求人を探し出すのが難しかったです。希望条件を設定していたにもかかわらず、関連性の低い求人のスカウトが届くことが多く、一つ一つ確認するのに時間がかかりました。また、ヘッドハンターの方々からの連絡も頻繁にあり、その対応に追われることもありました。
「スカウトが多すぎて自分に合う求人を探すのが難しかった」という口コミも複数見られた。この口コミ回答者が受け取ったスカウト件数は月10件程度ということだったが、アンケート回答者の中には月30件以上のスカウトを受け取ったという人もいた。
ヘッドハンターからのスカウトが多すぎると感じた場合は、前述したとおり、ヘッドハンターからのスカウトをオフにするのがおすすめだ。
実際に、ヘッドハンターからのスカウトを受けず、企業からのスカウトのみで転職活動をしたという口コミもある。
30代男性サービス利用年:2024年(メーカー)
5
個人的にヘッドハンターにお世話になりたいとは思わなかったので、ヘッドハンターからのスカウトは辞退していましたが、後にヘッドハンターからのスカウトをオフにできることが分かり、設定しました。その他にも設定で自分の使いやすいようにカスタマイズできるので、思ったより自由にビズリーチで活動できたところがよかったです。
希望と異なる求人を紹介されることがある/希望と合う求人がない
30代女性サービス利用年:2023年(IT、ソフトウェア、情報処理)
1
自分の希望や勤務地等の条件に完全に一致する求人が見つかるという印象はありませんでした。転職にあたっては個人情報を多く入力することもあり、希望に見合わない求人しかない、条件と合う転職がかなわないとなると、不安を感じて「やばい」と感じることも決して少なくはないと思います。自分自身もエージェントサービスに慣れていたため、実際使ってみてメリットが感じられず、そのような評判があるのも納得ではあります。
40代男性サービス利用年:2023年(メーカー)
5
悪い意味での「専門的すぎる」スカウトの方がいるのは、コミュニケーションをとっていても私のニーズにマッチしないですね。企業の財務部門が長い私の職歴を見て、それでも小売業界で即現場という案件を紹介してくるスカウトの方もいました。スカウト任せにするのではなく、自分からマッチする求人案件を持っていそうなスカウトの方に連絡するのがよいかのかもしれません。
さらに、「希望と異なる求人を紹介された」「希望に合う求人がなかった」という口コミも見られた。
こうした点はビズリーチに限らず、どの転職サイトでもある程度避けられない問題だ。ビズリーチで自分に合う求人が見つからなかった人は、他の転職サービスに登録するのも手だ。
公開求人数 | おすすめポイント | |
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リクルートダイレクトスカウト | 41万6,345件 | 年収800〜2,000万円のハイクラス求人12万件以上掲載 |
リクルートエージェント | 50万7,484件 | 転職支援実績No.1(※1)、求人数の豊富さが魅力 |
有料プランがあることに違和感
30代男性サービス利用年:2024年(メーカー)
5
会員に有料プランが存在するのは非常に違和感でしかない。そういった意味では、悪い意味で問題だと思い「やばい」という評判になっているのではないかと思います。ただしビズリーチに登録する目的は求人閲覧や転職することであり、企業から直接スカウトがくるというメリットはある。あまりネットのサジェストを気にせず、普通に登録する分には無料なので、まず登録(審査)だけでもやってみてもよいと思います。
ビズリーチそのものに対する満足度は高い人から、「有料プランがあることが違和感」という不満の口コミが寄せられた。
ビズリーチには、無料の「スタンダードステージ」のほかに、有料の「プレミアムステージ」が存在する。スタンダードステージでは一部の求人しか検索・閲覧できないが、プレミアムステージでは、すべての求人を検索・閲覧でき、下記ビズリーチプレミアムのコンテンツも利用できる。
スタンダードステージ | プレミアムステージ | |
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料金 | 無料 | ▼Web版からアップグレードする場合(Web決済) 30日間コース 5,478円(税込) ▼アプリからアップグレードする場合(App Store決済) 月額 5,500円(税込) |
機能・コンテンツ | ・プラチナスカウトの閲覧・返信 ・求人の検索・閲覧(一部の情報を除く) ・公募・特集など一部の求人への応募 |
・すべてのスカウトの閲覧・返信 ・すべての求人の検索・閲覧、応募 ・ビズリーチプレミアムの各種コンテンツの利用 |
- 自身の強み、弱み、ワークスタイルなどの価値観を可視化できる「シゴト観診断」
- キャリア形成について相談できる「ビズリーチキャリアコンシェルジュ」
より多くの求人を閲覧したい人や、ビズリーチプレミアムのコンテンツを利用してキャリアアップを実現したい人には有料のプレミアムステージが向いている。
一方、企業やエージェントからのスカウトを受け取るだけで十分な人や、転職を具体的に考え始めた初期の段階であれば、無料のスタンダードステージで十分だろう。
サポートがほとんどない
30代女性サービス利用年:2023年(IT、ソフトウェア、情報処理)
1
無料プランしか使用していないこともあるかもしれませんが、サポートはほとんど皆無でした。そのため、他のエージェントサービスに切り替えました。希望どおりの転職がかなうかどうかという観点から見ると、ビズリーチのサポート体制では厳しそうだと思いました。高学歴や特殊なスキルがない場合、より顕著だと思います。
30代男性サービス利用年:2022年(商社、総合・専門)
4
ビズリーチのサポートの手厚さについては、求人紹介の段階では十分に満足していました。ヘッドハンターの方々からの丁寧な説明により、求人内容を深く理解し、自分のキャリアパスに合った仕事を選ぶことができました。しかし、面接対策や入社手続きといった、より具体的なサポートについては、期待していたほどの手厚さを感じることができませんでした。
ビズリーチでは、書類作成や面接対策のサポートは手厚くないという口コミが多かった。
一方で、求人を紹介する段階では丁寧なサポートを受けられたという口コミもあった。良い評判や口コミの中には、「ヘッドハンターのサポートが丁寧」というものもある。
これらの口コミから、求人を紹介する段階、書類作成や面接の段階など転職活動における段階によって、ヘッドハンターのサポートの手厚さにばらつきがあることがうかがえる。
一度、ヘッドハンターを利用してみて、より手厚いサポートを受けたいと感じた人は、有料のプレミアムステージに登録してビズリーチプレミアムのコンシェルジュサービスを利用するか、以下のようなサポートが手厚い転職サービスを併用するとよいだろう。
おすすめポイント | |
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JAC Recruitment | 高い専門性を備えたコンサルタントが1,400人以上在籍。「オリコン顧客満足度(R)調査ハイクラス・ミドルクラス転職」6年連続No.1(2019〜2024年) |
doda X | 専属のキャリアアドバイザーによる「ハイクラスキャリアカウンセリング」や、有料の「doda Xキャリアコーチング」サービスがある |
マイナビエージェント | 20〜30代の利用者が多い。キャリアアドバイザーが書類の添削から面接対策、企業への条件交渉などをサポート |
ビズリーチの良い評判、口コミ
ビズリーチの良い評判や口コミには以下のようなものがある。
特に多くの利用者から評判だったのが「求人の質が高い」という点だ。詳しく紹介していく。
求人の質が高い(専門性が高い、非公開求人が多い、高年収)
40代男性サービス利用年:2023年(メーカー)
5
他の大手転職サイトが数で勝負なところがあるのに対して、ビズリーチは求人の質が細かくて高い、という印象を持っています。特に、海外ビジネスを得意とするスカウトの方が持っている案件は非常に魅力的な求人内容でした。年収も大きくアップし、海外駐在となった場合はさらに年収が増えるという案件をご紹介いただき、内定をもらいました。生活も豊かになりました。
30代男性サービス利用年:2024年(メーカー)
5
企業からのスカウトメール待ちのスタイルでビズリーチを使用していたため、あまり求人検索は行いませんでしたが、私が希望するシステムエンジニアはそこそこ求人数があったと思います。求人内容もスカウトメールと同じような内容が載っていたので、特に内容については不満には思わなかったです。
30代男性サービス利用年:2022年(商社、総合・専門)
4
ビズリーチの求人数については、非常に満足しています。特に、建築業界にかかわる専門性の高い求人や、非公開求人が多く、他の転職サイトでは見つけることのできないような魅力的なポジションに多く出会うことができました。ヘッドハンターの方々からの丁寧な説明もあり、自分のキャリアパスに合った求人を効率的に探すことができたと感じています。
ビズリーチの公開求人数は31万5,557件(2024年12月10日時点)で、主なハイクラス人材向けの転職サービスと比較すると、多い方ではあるが最多ではない。
公開求人数 | |
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ビズリーチ | 31万5,557件 |
リクルートダイレクトスカウト | 41万6,345件 |
enミドルの転職 | 30万3,945件 |
doda X | 6万2,084件 |
JAC Recruitment | 2万1,560件 |
だが、口コミでは、専門性が高く、年収アップにつながる求人が多いなど、求人の質を評価する声が寄せられている。
ハイクラス転職を目指す人は、ビズリーチに登録する価値は十分あるといえる。
企業からスカウトを受けて転職できた
30代男性サービス利用年:2024年(メーカー)
5
企業からスカウトメールが届き、条件面はそんなに変わりませんでしたが、通勤時間が短いことと仕事内容が良いことに魅力を感じ応募し、受かりました。最初はカジュアル面談から入るため、実際に担当者と話すことで企業について理解を深めることができる機会があったのがよかったです。スカウトメールの内容を読むと、自分の職務経歴書や履歴書をしっかり読んだ上で送っていただいているということも分かりました。
ビズリーチには、「企業から直接スカウトメールが届いて、転職に成功した」という良い口コミもある。
転職エージェントを介さず、企業の採用担当者と直接やり取りして転職する場合、利用者には以下のようなメリットがある。
企業にとっても、転職エージェントを介せず、求職者にダイレクトにアプローチを行ったほうが採用コストを抑えられる。
ただし、企業と直接やり取りする場合、条件の交渉や面接の日程を自分で調整しなければならないというデメリットもある。
いずれの方法でもメリットとデメリットがあるので、うまく使い分けながら転職活動をするとよいだろう。
ヘッドハンターのサポートが丁寧
30代男性サービス利用年:2022年(商社、総合・専門)
4
ヘッドハンターの方々からの丁寧なサポートもあり、自分のスキルや経験に合った企業を探し出すことができ、スムーズに転職活動を進めることができました。特に、年収交渉や企業とのやり取りにおいて、ヘッドハンターの方々のアドバイスは非常に役に立ちました。
40代男性サービス利用年:2023年(メーカー)
5
スカウトの方によって温度差はありましたが、内定が決まった求人案件をご紹介いただいたスカウトの方はこまめにサポートをしてくれました。当日の面接官の情報や企業に対してどのようなアプローチが有効かといったアドバイスのおかげで、無事内定をもらえました。スカウトの評価も可視化されているので安心して相談できます。
ビズリーチには、「ヘッドハンターからのアドバイスが丁寧」「ヘッドハンターのアドバイスが役に立った」という良い口コミもある。
ビズリーチの悪い評判や口コミには、「サポートがほとんどない」という声があったので、一見矛盾しているように思うかもしれない。
しかし、口コミの内容をよく読むと、ビズリーチのヘッドハンターは書類作成や面接対策ではなく、ハイクラス求人の紹介や年収交渉に強みがあることが分かる。
また、ビズリーチのヘッドハンターには、食べログの飲食店のように、担当者を5点満点で評価した「ヘッドハンタースコア」が表示されている。
「ヘッドハンタースコア」とは、ビズリーチでの転職支援実績から算出されたもので、面談したビズリーチ会員の満足度や採用決定数など、複数の指標を5点満点で評価しています。また、評価をもとにSからDのランクもつけられます。人同士のため、実際に会ってみないとわからない相性などもありますが、ヘッドハンタースコアが高いヘッドハンターからスカウトを受け取った場合は、積極的にコンタクトをとることをおすすめします。
こうしたスコアを参考に、自分に合うヘッドハンターを探すとよいだろう。
面接前日にリマインドメールが届く
30代男性サービス利用年:2024年(メーカー)
5
企業に応募すると、カジュアル面談や面接の前日にリマインドメールがビズリーチから届きます。私は活用しませんでしたが、面接の心得みたいなものも配信されるようです。
ビズリーチには、「カジュアル面談や面接前日にリマインドメールが届いた」という良い口コミもある。
具体的には、以下のようなメールが届くので、スカウトをはじめとする、企業やヘッドハンターからのメッセージを見逃すのを防げる。転職活動で求職者は、さまざまな企業やヘッドハンターとやり取りをする。メッセージをうっかり見逃すと、大きなチャンスを逃すなど致命的なミスとなることもあり得る。このように、細かく通知が届くサービスは求職者にとって便利でありがたいといえる。
ビズリーチからのお知らせメール | 特別公開の公募案件、イベントやキャンペーン情報、メールマガジン、新着求人のお知らせなど |
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お仕事紹介メール | 登録している「経験業種」の人気求人や関連する求人の案内 |
SMS配信 | 面接の前日や、未読の書類通過のお知らせ |
ヘッドハンター、採用企業 | プラチナスカウトが届いたときや未読スカウトがある場合のお知らせ |
求人案内サービス | 新着求人の案内 |
ビズリーチプレミアムからのお知らせメール | メールマガジン、「シゴト観診断」の使い方や診断結果の活用法、ビズリーチアカデミーのおすすめの講義など |
ビズリーチプレミアムからの進捗確認メール | 「シゴト観診断」の自己診断の次回実施可能日など |
中には転職活動のスケジュール管理とは直接関係ない、メールマガジンなどの情報が届く場合もある。このような情報が不要な場合は、ビズリーチマイページ「設定」メニューの「メール・スカウトの配信管理」から配信を解除するとよい。
ビズリーチの特徴、仕組み
ビズリーチの基本的な特徴や仕組みについてあらためて解説する。
特徴は、以下の4つだ。
以下で詳しく見ていく。
特徴1:審査に通らないとサービスを利用できない
ビズリーチの特徴の1つは、審査に通過しないとサービスを利用できないことだ。審査を通じて年収や職歴などで絞り込むことにより、ハイクラス案件にふさわしい人材を選定している。
同じくハイクラス人材向け転職サービスであるリクルートダイレクトスカウトやdoda X、enミドルの転職、JACリクルートメント、クライス&カンパニーには審査がない。
利用審査の有無 | |
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ビズリーチ | あり |
リクルートダイレクトスカウト | なし |
doda X | なし |
en ミドルの転職 | なし |
JAC Recruitment | なし |
クライス&カンパニー | なし |
ビズリーチの審査基準は明確にはされていないものの、口コミを見ると年収300万円台で審査に通過したケースもある。
登録時の年収 | 業種 | 職種 | |
---|---|---|---|
30代男性 | 300万円〜399万円 | 商社(総合・専門) | 専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産) |
30代女性 | 300万円〜399万円 | IT・ソフトウェア・情報処理 | Web・インターネット・ゲーム |
30代男性 | 400万円〜499万円 | メーカー | ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ) |
40代男性 | 700万円〜799万円 | メーカー | 事務・管理 |
ビズリーチの審査については、「年収ではなく、長期の就業経験や短期離職の回数が見られているのではないか」という口コミもあった。
30代男性サービス利用年:2024年(メーカー)
5
審査時に履歴書と職務経歴書の情報を登録することから考えられる理由は「1社の長期の就業経験がないこと」もしくは「短期離職の回数が多いこと」ではないかと想像します。これまで3回転職しており、うち1社目と3社目は「1年」と「1カ月」での離職でした。結果受かったので、短期離職の回数は決して少なくないですが、2社目が9年ほど長期で勤めていたからかもしれません。このあたりが審査に影響しているのではないかと思います。
口コミを見ただけでは明確な審査基準はわからないものの、ハードルはそこまで高くはなさそうだ。年収が低いからと諦めず、ビズリーチに興味のある人はまず審査にチャレンジしてみるとよいだろう。
特徴2:企業からスカウトが届く
ビズリーチの2つ目の特徴は、登録すると企業からスカウトが届く可能性があることだ。
ビズリーチを利用した転職方法は、以下の3種類だ。
- 求人を検索し、自分で応募する
- 企業からのスカウトを待つ
- ヘッドハンター経由で求人を紹介してもらう
ビズリーチが扱う求人は、年収1,000万円以上のものが3分の1以上(2023年10月末時点)を占め、中でも経営幹部や管理職などのプロフェッショナル人材向け求人を多数掲載している。
しかも、その多くの求人に対して検索が行えるだけでなく、企業から直接スカウトを受けることもできる。
在職中に転職活動を行うのは、時間的な制約や業務との調整があるため専念できないという難しさがある。多数の求人から自分に合うものを厳選し、個別の対応を行う必要があるとなれば、なおさらだろう。
その点ビズリーチなら登録して職務経歴書さえ作成してしまえば、あとは「待ち」の姿勢である程度の転職活動を進めることができる。
特徴3:ヘッドハンターからもスカウトが届く
3つ目の特徴は、企業だけではなく、ヘッドハンターからもスカウトが届くことだ。
ヘッドハンターに経歴や希望条件を伝えると、より自分にマッチした求人や、非公開求人を提案してもらえる。さらに内定後年収交渉を代行してくれるケースもある。
一方、ビズリーチには「ヘッドハンターからのスカウトが多すぎる」という口コミもある。
スカウトが多すぎる場合は、ヘッドハンターからのスカウトをオフにするか、5点満点で評価された「ヘッドハンタースコア」を参考に、どのヘッドハンターのスカウトを優先するか、厳選するのがおすすめだ。
ヘッドハンタースコアが高ければ高いほど、それだけ多くの採用実績があり、満足度の高い転職を実現したということになる。
ヘッドハンター選びに迷ったら、ヘッドハンタースコアの点数が高い、ランク「S」や「A」の担当者を優先するとよい。
特徴4:転職コラムが充実している
4つ目の特徴は、転職コラムが充実していることだ。
キャリア、転職コラム |
・転職体験談 ・モチベーション ・気になる話題、キーワード |
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転職活動の流れ、成功のポイント |
・転職活動開始に向けて ・自己分析、職務経歴書 ・スカウト返信、求人応募 ・面談面接対策 |
転職トレンド、お役立ち情報 |
・有識者の座談会 ・働き方のインタビューなど |
基本的な転職活動のノウハウだけでなく、リアルな転職体験談の失敗エピソードから、有識者による転職トレンドの解説まで、幅広いコンテンツを扱っている。
これらのコラムは、転職活動を進める上で心強い助けになるだろう。
【結論】ビズリーチはこんな人におすすめ
以上を踏まえると、ビズリーチは以下のような人におすすめといえる。
ハイクラス転職を目指す人
ビズリーチを利用する一番のメリットは、求人の3分の1以上が年収1,000万円以上の高年収案件であるという点にある。
高年収かつ専門性が高い、ハイクラス転職を目指す人にはうってつけのサービスといえる。
在職中で求人を探す余裕がない人
企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けられるのもメリットの一つだ。職務経歴書を登録すれば、あとは「待ち」の姿勢でも自分に合う企業と出会える可能性がある。
在職中で忙しく、自分で求人を探すのが難しい人には便利なシステムだ。
質の高いヘッドハンター(転職エージェント)を探している人
ビズリーチでは、ヘッドハンターを5点満点で評価する「ヘッドハンタースコア」が表示される。
他の転職サイトでは、企業専任の転職エージェントからサポートを受けることが多い。その場合、担当者を選ぶことができないため、自分に合った担当者に出会えないケースもある。
しかし、ビズリーチの場合、ヘッドハンタースコアを頼りに自分に合うヘッドハンターを選択できる。
ヘッドハンターと相性が合わないと思った場合、別のヘッドハンターに担当してもらうことも可能だ。
他社の転職エージェントに満足できなかった人が、より自分に合うヘッドハンターを探すためにビズリーチに登録するのもおすすめだ。
ビズリーチの利用がおすすめできない人
以下のような特徴が当てはまる人にはビズリーチの利用はおすすめできない。
長期就業経験がない、短期離職回数が多い
長期就業経験がない人や短期離職回数が多い人は、ビズリーチの審査を通過できない可能性がある。
これらの特徴に当てはまり、ビズリーチの審査に落ちてしまった人は、同じハイクラス人材向け転職サービスでも、審査のないサービスを利用するとよい。
求人公開数 | 特徴 | |
---|---|---|
リクルートダイレクトスカウト | 41万6,345件 | 経験やスキル、希望条件を選ぶだけで、レジュメが作れる。レジュメが完成すると、企業やエージェントからスカウトを受けられる |
enミドルの転職 | 30万3,945件 | 登録者の平均年齢は45歳で、30代や40代のミドル専用サイト。求人数が多く、専門分野に精通したエージェントによる支援もある |
doda X | 6万2,084件 | ヘッドハンターや企業からのスカウトが届くだけでなく、doda X求人紹介担当が企業との間に入ってサポートしてくれる |
JAC Recruitment | 2万1,615件 | グローバル企業の求人に強みを持ち、外資系企業や海外進出企業への転職をサポート。英文レジュメ作成や英語面接対策も支援 |
書類作成や面接対策の手厚いサポートを受けたい
初めての転職活動で、書類作成や面接対策に慣れていない人は、ビズリーチではサポートが物足りないと感じる可能性がある。
実際、ビズリーチのヘッドハンターは、求人紹介や年収交渉には長けているものの、書類作成や面接対策においてはサポートが手薄だったという口コミが寄せられている。
より手厚いサポートを受けたい人は、転職者のサポートに力を入れている以下のような転職サービスを併用するとよい。
おすすめポイント | |
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JAC Recruitment | 高い専門性を備えたコンサルタントが1,400人以上在籍。「オリコン顧客満足度(R)調査ハイクラス・ミドルクラス転職」6年連続No.1(2019〜2024年) |
doda X | 専属のキャリアアドバイザーによる「ハイクラスキャリアカウンセリング」や、有料の「doda Xキャリアコーチング」サービスがある |
マイナビエージェント | 20〜30代の利用者が多い。キャリアアドバイザーが書類の添削から面接対策、企業への条件交渉などをサポート |
ビズリーチ登録後、転職活動が勤務先にバレないようにする方法
ビズリーチ登録後、転職活動していることが勤務先にバレるのではないかと不安になる人もいるだろう。
ビズリーチでは、特定の企業に対して職務経歴書を非公開に設定することができる。そのため、現在の勤務先に対して非公開設定を行うことで、転職活動していることが勤務先にバレるのを防ぐことができ、安心感がある。設定方法は次のとおり。
- マイページにログイン後、企業ブロック設定画面にアクセスし、「企業ブロック設定」で「ブロックする企業を追加」をクリック
- 「企業検索」欄にブロックしたい企業名を入力して、「検索する」をクリック
- 該当の企業にチェックを入れ、「非公開にする」をクリック
ビズリーチでスカウトを増やすコツ
ビズリーチ公式サイトによると、より多くの企業からスカウトを受けるには、以下の3つの方法がある。
職務経歴書を充実させる
職務経歴書にできるだけ細かく業種や職種、経験年数を記載することで、企業の採用担当者やヘッドハンターの検索にヒットする確率が上がる。
なぜなら、採用担当者やヘッドハンターは、多くの登録者から求める人材を探すため、検索を行っている。その際、職務経歴書に記された業種や職種、業界の経験年数などを検索条件として活用しているからだ。
■採用担当者の検索フォームイメージ
「企業名」「役職、部署名」を具体的に書く
企業の採用担当者やヘッドハンターの目に留まりやすくするためには、企業名や役職、部署名を具体的に記載することも重要だ。
採用担当者やヘッドハンターは、条件で検索した後、以下のようなサマリー形式の検索結果画面を見て、スカウトを送るかどうかを判断している。
■採用担当者やヘッドハンターが見ている検索結果画面のイメージ
企業名や役職名は、業務内容がより具体的に分かるようにすると、採用担当者やヘッドハンターもスカウトを送りやすくなる。
ビズリーチ公式サイトには、以下のような記載例がある。
企業名:株式会社ビズリーチ(転職サイトを運営する独立系人材企業) 役職名:オペレーション部 統括責任者(業務管理、CRM、カスタマーサポート) |
こまめにログインする
こまめにログインすることも、スカウトを多く受けるためには重要だ。採用担当者やヘッドハンターが求める人材を探すために職務経歴書を検索する際、最終ログイン日時が新しいものほど上位に表示されるためだ。
ビズリーチ公式サイトによると、最終ログイン日時が新しいほど「転職意欲が高い」と判断されやすいという傾向もあるという。
より多くの企業やヘッドハンターから受け取りたい時は、できるだけ頻繁にログインするようにしよう。
ビズリーチでヘッドハンターからのスカウトをオフにする手順
最後に、ビズリーチのマイページからヘッドハンターのスカウトをオフに設定する手順を解説する。
企業からの直接スカウトのみで転職活動を進めたい人や、ヘッドハンターからのスカウトが多すぎて困っている人は参考にしてほしい。
- マイページログイン後、メール・スカウトの配信管理画面から「求人案内サービス」の下にある「編集する」をクリック
- 職務経歴書公開設定の「ヘッドハンターへの職務経歴書公開設定」と「採用企業への職務経歴書公開設定」をいずれも「非公開」に設定する
- 「変更を保存する」をクリック
調査概要 | ビズリーチの評判に関する口コミアンケート |
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収集方法 | クラウドワークスの登録者・ポイントサイト「げん玉」登録者に対するアンケート |
収集期間 | 2024年12月 |
回答者総数 | 42名 ※有効回答者数 |
年代 | 20代〜60代 |