IT転職エージェントおすすめ比較10選|年代・職種別の選び方と活用術
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AIやクラウド、データサイエンスなどの技術革新が加速する今、IT業界では求められるスキルと人材像が日々変化している。単に経験を積むだけでなく、最新トレンドにどう適応できるかがキャリア価値を左右する時代だ。

だからこそIT業界への転職で重要なのは、スキル・志向・将来像を的確に読み取ってくれる転職エージェントを活用することだ。

本記事では、エンジニア、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントなど、20代から40代のIT人材に向けて、目的別に最適な転職エージェントを紹介。

専門性の深化、年収アップ、マネジメント挑戦など、どのキャリアステージでも「最適な一社」が見つかるよう徹底比較する。

目次

  1. あなたに合うIT転職エージェントタイプ【早見表】
  2. 失敗しないIT転職エージェントの選び方【5つの重要ポイント】
  3. IT転職エージェントおすすめ総合ランキングTOP10
  4. 【年代別】あなたに合うIT転職エージェント
  5. 【職種別】おすすめのIT転職エージェント
  6. IT転職エージェントの効果を最大化する5つの活用術
  7. 登録から内定まで|IT転職エージェント利用の流れ
  8. IT転職エージェントに関するよくある質問(FAQ)

あなたに合うIT転職エージェントタイプ【早見表】

最初のステップは、自分が「どのタイプの転職エージェント」と相性が良いかを把握することだ。下の早見表で、年代・経験・志向ごとに最適なタイプを確認しよう。

複数に当てはまる場合は、2〜3社を併用するのが効果的だ。

状況・目的 向いているタイプ 代表的なエージェント
20代でキャリアの基盤を固めたい サポート重視・育成型 リクルートエージェントIT
30代で専門性・年収を高めたい ハイクラス・専門特化型 ギークリー
40代で管理職ポジションや外資を狙いたい エグゼクティブ・外資型 ビズリーチ
ITコンサル・上流工程を目指したい コンサル特化・戦略型 JACリクルートメント
モダン技術やスタートアップ志向 成長産業・高年収特化型 TechClipsエージェント
企業から直接スカウトを受けたい スカウト・ヘッドハンティング型 リクルートダイレクトスカウト

失敗しないIT転職エージェントの選び方【5つの重要ポイント】

IT市場には多くの転職エージェントが存在するが、その実力には明確な差がある。同じ「IT転職支援」を掲げていても、企業とのつながりや担当者の理解度、支援体制の質は千差万別だ。

重要なのは、自分のキャリア状況を正確に把握し、成長の方向性を共に描いてくれる転職エージェントを選ぶことである。

ここでは、転職成功者が実践している「本当に見るべき5つの基準」を整理した。

IT領域に強い組織力|転職エージェントとしての専門知識と情報網

IT転職エージェント選びで最も重要なのは、IT業界をどれだけ深く理解しているかである。

信頼できる転職エージェントはIT領域に特化した情報網を持ち、エンジニアリング・プロジェクトマネジメント・コンサルティングなど、各職種の現場感覚を理解している。さらに、技術トレンドや求人動向を常にアップデートし、企業側の採用戦略にも精通している点が特徴だ。

以下のリストをチェックしながら、自分が検討しているエージェントがどのレベルにあるかを確認してみよう。

チェックポイント 高い理解度を持つエージェント 注意が必要なエージェント
職種・業務理解 エンジニア・PM・コンサルなどの職種構造を正確に把握 IT職種を一括で「エンジニア」と扱う
技術トレンドの把握 言語・フレームワーク・クラウド環境の最新動向を理解 技術用語の説明が曖昧、古い情報を引用
求人企業との対話 採用担当・CTO層と直接対話し、現場の要件を把握 人事経由の情報のみで提案
業界ネットワーク スタートアップから大手SIerまで幅広い企業と接点 一部業界・地域に限定される
情報アップデート 技術セミナーや業界イベントに参加し情報を更新 数年前の知識に依存

IT関連職種はエンジニア・インフラ・コンサルなどに細分化されている。その構造を正確に理解しているかどうかが、転職エージェントの専門性を測る重要なバロメーターになる。

求人の「量」と「質」|非公開求人の実績を確認

求人数の多さは、選択肢の広さを示す一つの指標にすぎない。本当に見るべきポイントは、質の高さである。

特に注目したいのが、一般には公開されない非公開求人だ。企業の経営戦略に直結する重要ポジションや、新規事業の中核を担うメンバー募集など、外部に漏らせない理由を持つ案件が多い。こうした高品質な求人は、企業と強固な信頼関係を築いているエージェントにしか託されない。

たとえば、リクルートエージェントITは業界最大級の非公開求人数を公表しており、ビズリーチのようなハイクラス向けサービスでは、優良案件がスカウトという形で届く。

以下のポイントを参考に、求人の質を具体的にチェックしてみよう。

  • 自分のキャリアプランに合致する企業の求人があるか
  • 年収レンジは現在のレベルを上回っているか
  • 企業の成長戦略に関わるような魅力的なポジションか
  • 公式サイトに具体的な転職成功事例が掲載されているか

面談時に「どのような非公開求人を扱っているのか」を確認することが、転職エージェントの実力を見極める近道になる。

キャリアを導く伴走力|キャリアアドバイザーの質を見極める

IT転職では、担当キャリアアドバイザーがあなたのスキルをどう理解し、どう導くかで結果が変わる。技術や職種への理解が浅い担当者では、その可能性を正確に評価できない。

理想は、IT業界の構造を理解し、キャリアの方向性を共に設計できる「伴走者」である。単なる求人紹介ではなく、「技術背景」「開発環境」「キャリアの伸びしろ」まで踏み込んだ提案があるかどうかが、信頼できる担当者を見極める分かれ目だ。

たとえば、TechClipsエージェントのように現役エンジニアがキャリアアドバイザーを務めるサービスでは、スキルセットや経験の価値を正確に把握したうえで、実践的なアドバイスが期待できる。またマイナビIT AGENTも、IT業界出身のキャリアアドバイザーが在籍しており、現場感覚に基づいた提案が強みだ。

以下に、担当キャリアアドバイザーの見極めポイントをまとめた。

見極めポイント 良いアドバイザー 注意が必要なアドバイザー
技術理解 最新の技術トレンドを踏まえて提案できる 技術用語の理解が曖昧
キャリア設計 将来を見据えた中長期的な提案がある 目先の求人紹介に終始する
情報力 企業内部のリアルな情報に精通 公開情報の範囲内しか知らない
コミュニケーション 丁寧でスピード感のある対応 連絡が遅く一方的な進行
信頼関係 対等な立場で意見を交わせる 無理に応募を促す姿勢が見られる

初回面談では、相手の質問姿勢や理解度を確認することが大切だ。

自分のスキル・希望条件とのマッチング度

IT転職の成功率を高めるには、転職エージェントのマッチング精度を見極めることが欠かせない。単に「年収」「勤務地」だけでなく、「技術領域」「企業文化」「開発スタイル」まで理解したうえで提案できるかが鍵となる。

転職エージェントによって得意分野は異なる。たとえば、ハイクラス志向ならビズリーチやJACリクルートメント、スタートアップ志向ならフォースタートアップスのように、自分の志向と転職エージェントの強みが一致しているかを確認する必要がある。

以下は、マッチング精度を見極めるためのチェックリストだ。

チェックポイント 高精度なエージェント 注意が必要なエージェント
スキル分析 スキルを棚卸しし、強みを定量化 職種名だけで分類
提案内容 技術領域・働き方・カルチャーを含め提案 年収・勤務地のみで提案
マッチング方法 AI・データと人の判断を併用 経験則・主観に依存
提案理由 「なぜこの求人か」を明確に説明 理由が曖昧または説明なし
フィードバック 結果を反映して再提案できる 一度の提案で終わる

転職エージェントの本当の価値は、提案の質にある。自分のキャリア戦略に最適なパートナーを選ぼう。

サポート体制の手厚さ|書類添削と面接対策は成功の分かれ道

エンジニアやITコンサルといった専門職ほど、技術の「伝え方」次第で企業からの評価が大きく変わる。ここで差を生むのが、転職エージェントの書類添削力と面接対策力である。

たとえば、ギークリーは専門の書類作成チームによる添削支援や、企業の過去選考データに基づく面接対策に定評がある。JACリクルートメントは英文レジュメの作成支援やグローバル企業向けの面接準備など、国際案件にも対応した体制を整えている。

転職エージェントの実力は、どこまで具体的にサポートしてくれるかで見えてくる。以下のリストで、転職エージェントのサポート水準をチェックしてみよう。

  • 職務経歴書の添削や作成支援がどの程度具体的か
  • 企業ごとの面接傾向・質問例を共有してもらえるか
  • 英文レジュメや技術ポートフォリオの作成支援があるか
  • 不採用時のフィードバックを受け取れる仕組みがあるか
  • 面接日程調整や条件交渉など、事務的なサポートも一貫しているか

「どう見せるか」「どう伝えるか」まで伴走できる転職エージェントこそ、IT転職の結果を左右する存在である。

IT転職エージェントおすすめ総合ランキングTOP10

前章で解説した「5つの重要ポイント」をもとに、IT転職エージェントの主要10社を総合評価でランキング化した。評価基準は以下の5項目だ。

評価軸 内容
IT業界への専門性 技術トレンドや採用市場への理解度
求人の質 非公開求人・ハイクラス案件の保有実績
担当者の質 技術的知見とキャリア提案力
サポート体制 書類添削・面接対策・日程調整などの支援力
利用者実績 年収アップ率・内定決定数・口コミ評価

IT特化型・ハイクラス型・スタートアップ支援型など、それぞれに異なる強みを持つ実力派が揃っている。各社の特徴と得意領域を理解し、自分のキャリア戦略に最も合うパートナーを見極めよう。

順位 サービス名 特徴 対象層 こんな人におすすめ
1 レバテックキャリア 3人に2人が年収70万円UPのIT特化型 20代〜30代のITエンジニア・クリエイター 年収アップ・キャリアアップを目指す人
2 リクルートエージェントIT 業界最大級17万件超のIT求人を網羅 20代〜40代のITエンジニア・SE・社内SE 幅広い選択肢から最適な企業を選びたい人
3 ギークリー IT・Web・ゲーム業界特化の高精度マッチング 20代〜40代のIT・Web・ゲーム業界経験者 IT・Web・ゲーム特化求人を探したい人
4 マイナビIT AGENT 若手エンジニアの転職支援に強い大手エージェント 20代〜30代前半のエンジニア・IT職志望者 初めてのIT転職で丁寧なサポートを受けたい人
5 フォースタートアップス 成長産業・スタートアップの幹部候補に強み 20代後半〜40代の成長志向・経営志向層 スタートアップで経営に近いポジションを目指す人
6 ビズリーチ 年収1,000万円超求人が4割を占めるスカウト型 30代〜50代のハイクラス・管理職・専門職層 高年収・管理職ポジションを狙いたい人
7 JACリクルートメント 外資・グローバル企業の管理職に強い 30代〜50代の管理職・専門職・グローバル志向層 外資系ITやグローバル企業でキャリアを築きたい人
8 MyVision ITコンサル転職の戦略的パートナー 20代〜40代のITコンサル志向・未経験からの挑戦層 エンジニアからITコンサルへキャリアアップしたい人
9 リクルートダイレクトスカウト 優良ヘッドハンターから直接スカウト 20代〜50代のミドル・ハイクラス層 企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けたい人
10 TechClipsエージェント 現役エンジニアが支援する高年収モダン案件特化 20代〜40代のITエンジニア 首都圏でモダン技術環境に挑戦したい人

1位:レバテックキャリア|3人に2人が年収70万円UPのIT特化型

レバテックキャリアは、ITエンジニア・クリエイターの転職支援に特化した転職エージェントだ。3人に2人が年収70万円以上アップを実現しており(2023年1月〜2024年3月の内定承諾者データ)、IT転職の年収改善実績は業界トップクラスである。

約5万1,000件のIT・Web系求人(2025年10月時点)を保有し、大手・ベンチャー・自社開発など多様な企業をカバー。現場経験を持つキャリアアドバイザーが多数在籍し、スキルや開発環境を踏まえた精度の高いマッチングを行っている。

項目 内容
対象層 20代〜30代のITエンジニア・クリエイター
求人数 約5万1,000件以上(2025年10月時点)
得意職種 Webエンジニア、インフラエンジニア、PM、ITコンサルタント
対応エリア 首都圏・大阪・名古屋・福岡を中心に全国
運営会社 レバテック株式会社
公式サイト https://levtech.jp/lt103/
こんな人におすすめ

● ITスキルを正しく評価されたいエンジニア
● 年収アップ・キャリアアップを目指す人
● 現場理解のあるアドバイザーに相談したい人

2位:リクルートエージェントIT|17万件超の公開求人と手厚いサポート

リクルートエージェントITは、転職業界最大手・リクルートが運営するITエンジニア向け転職支援サービスだ

その最大の特徴は、業界トップクラスの圧倒的な求人数である。公開求人だけで約17万件、非公開求人も約5.8万件(2025年10月時点)を保有しており、他のIT特化型エージェントを大きく上回る規模を誇る。

大手ならではの網羅性により、職種・年齢・地域を問わず幅広い選択肢からマッチする求人を提案できるのが強みである。

項目 内容
対象層 20代〜40代のITエンジニア・SE・社内SE
求人数 公開求人:約17万3,000件/非公開求人:約5万8,000件(2025年10月時点)
得意職種 Webエンジニア、インフラエンジニア、社内SE、ITコンサルタントなど
対応エリア 全国(首都圏・関西・東海・九州など主要都市が中心)
運営会社 株式会社リクルート
公式サイト https://www.r-agent.com/it_engineer/
こんな人におすすめ

● 初めて転職をするエンジニア
● 多くの求人の中から最適な企業を選びたい人
● サポートや面接対策を重視したい人

3位:ギークリー|IT・Web・ゲーム業界特化の高いマッチング精度

ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントだ。特化型ならではの深い業界理解とマッチング精度の高さに定評があり、エンジニアやクリエイターの転職支援に強みを持つ。

取引企業数は3,700社以上、支援実績は2万人超(2025年9月時点)。エンジニア・デザイナー・クリエイターなど専門職ごとに担当キャリアアドバイザーが分かれており、職種別に最適な求人提案を受けられる。履歴書・職務経歴書テンプレートを22種類用意するなど、実務的な支援も充実している。

また、平均年収アップ額は78万円(2024年2月時点)と、マッチング後の成果も高い。書類作成代行や企業別の面接対策など、内定獲得までを徹底的にサポートする点も特徴である。

項目 内容
対象層 20代〜40代のIT・Web・ゲーム業界経験者
求人数 約4万6,000件以上(2025年9月時点)
得意職種 ITエンジニア、Webデザイナー、ITコンサルタント、クリエイターなど
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ギークリー
公式サイト 公式サイト
こんな人におすすめ

● IT・Web・ゲーム業界に特化した求人を探したい人
● マッチング精度と年収アップを両立させたい人
● 専門コンサルタントの具体的な面接・書類サポートを受けたい人

\特化型ならではの深い業界理解/

4位:マイナビIT AGENT|若手エンジニアの転職支援に強い大手エージェント

マイナビIT AGENTは、人材業界大手のマイナビが運営するIT・Webエンジニア専門の転職エージェントだ。公開求人数は約2万4,500件、非公開求人も6,900件以上(2025年10月時点)を保有しており、大手ならではの圧倒的な情報量を誇る。

特に20代〜30代前半の若手層へのサポートに定評があり、転職未経験者でも安心して利用できる点が大きな魅力だ。エンジニア出身のキャリアアドバイザーが在籍しており、技術的な相談からキャリア設計まで丁寧にサポートしてくれる。

また、IT・Webエンジニアの3カ月以内の入社決定率は84.6%(2023年10月〜2024年9月実績)と高く、スピーディーな転職支援にも強みを持つ。

項目 内容
対象層 20代〜30代前半のエンジニア・IT職志望者
求人数 公開求人:約2万4,500件/非公開求人:約6,900件(2025年10月時点)
得意職種 SE、社内SE、インフラエンジニア、セキュリティ、PM、データサイエンティストなど
対応エリア 全国
運営会社 株式会社マイナビ
公式サイト https://mynavi-agent.jp/it/
こんな人におすすめ

● 初めてのIT転職で丁寧にサポートを受けたい人
● キャリアをじっくり相談しながら方向性を決めたい人
● スピード感のある転職を実現したい若手エンジニア

5位:フォースタートアップス|成長産業・スタートアップの幹部候補に強い

フォースタートアップスは、成長産業やスタートアップ企業への転職支援に完全特化した転職エージェントである。CxOや経営幹部候補といった、事業の中核を担う重要ポジションの紹介に強みを持つ。

ヒューマンキャピタリスト(業界特化キャリアアドバイザー)が200名以上在籍し、大手企業出身者からCxO経験者まで幅広い層を支援している。経営陣のビジョンや事業の成長性まで理解したうえで、精度の高いマッチングを行う点が特徴だ。

また、同社はスタートアップ情報プラットフォーム「STARTUP DB」を運営しており、国内2万5,000社以上のスタートアップ企業データを独自に保有している。求人票では見えない経営・資金・成長フェーズのリアルな情報を提供できるのも強みだ。

項目 内容
対象層 20代後半〜40代の成長志向・経営志向層
求人数 不明
得意職種 CTO、VPoE、プロダクトマネージャー、事業開発、経営幹部など
対象エリア 主に東京
運営会社 フォースタートアップス株式会社
公式サイト https://www.forstartups.com/
こんな人におすすめ

● 成長企業で経営に近いポジションに挑戦したい人
● ベンチャー・スタートアップ企業でスピード感ある環境を求める人
● 大企業から新興企業へキャリア転換を図りたい人

6位:ビズリーチ|年収1,000万円超の求人が4割を占めるスカウト型

ビズリーチは、経営幹部・管理職・専門職などハイクラス層に特化したスカウト型転職サイトだ。職務経歴書を登録しておくだけで、優良企業や厳選されたヘッドハンターから直接スカウトが届く。

2025年1月末時点で年収1,000万円以上の求人が全体の約4割を占め、累計導入企業数は3万6,300社以上(2025年4月末時点)に達する。業種はIT・メーカー・金融・コンサルなど50業種以上、職種は100種類以上と幅広い。

自分の経験やスキルに対する市場価値を客観的に把握できるのが最大の特徴である。

項目 内容
対象層 30代〜50代のハイクラス・管理職・専門職層
求人数 導入企業数:3万6,300社以上(2025年4月末時点)
得意職種 経営幹部、ITエンジニア、コンサルタント、マネージャーなど
対応エリア 全国(主要6拠点:東京・大阪・名古屋・福岡・広島・静岡)
運営会社 株式会社ビズリーチ
公式サイト https://www.bizreach.jp/
こんな人におすすめ

● 自分の市場価値を客観的に知りたい人
● 高年収・管理職ポジションを狙いたい人
● 企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けたい人

7位:JACリクルートメント|外資・グローバル企業の管理職に強い

JACリクルートメントは、外資系企業や日系グローバル企業の管理職・専門職クラスに特化したハイクラス転職エージェントだ。外資系IT企業やグローバルテック企業への転職実績も豊富で、IT転職を目指すハイクラス層にも適している。

1988年の設立以来、累計約43万人の転職支援実績を誇り、ロンドン発祥の日系転職エージェントとして世界11カ国に展開している。

業界別・職種別に170を超える専門チームを配置し、各分野に精通したキャリアアドバイザーが、企業と求職者の双方を担当する「両面型コンサルティング」を採用。そのため、企業文化やポジションの背景など求人票に載らない情報まで把握して提案できるのが大きな強みだ。

項目 内容
対象層 30代〜50代の管理職・専門職・グローバル志向層
求人数 約2万2,900件(2025年10月時点)
得意職種 IT、金融、製造業などの管理職ポジションや外資系
対応エリア 全国・海外
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
公式サイト https://www.jac-recruitment.jp/
こんな人におすすめ

● 外資系IT企業やグローバル企業でキャリアを築きたい人
● 経営層や管理職へのキャリアアップを目指す人
● 専門業界の情報を深く把握したコンサルタントに相談したい人

8位:MyVision|ITコンサル転職の戦略的パートナー

MyVisionは、ITコンサルタントや戦略コンサルタントへの転職に特化した転職エージェントだ。IT転職の中でも「コンサルティング領域」に強く、エンジニアから上流工程へキャリアチェンジしたい人の支援実績が多い。

同社の支援による平均年収アップ額は122万円(2025年2〜4月実績)。紹介可能なポジションは1,000件以上、提携企業は200社を超える。戦略・総合・シンクタンク系など、国内主要コンサルファームのほぼすべてに紹介実績を持つ。

MyVisionのコンサルタントは、実際にコンサル業界での実務経験を持つプロフェッショナルが多く、ケース面接対策や選考攻略のサポートが実践的である。未経験からITコンサル業界を目指す人にとって、最も頼れるパートナーの一つだ。

項目 内容
対象層 20代〜40代のITコンサル志向・未経験からの挑戦層
求人数 不明(紹介先200社以上)
得意職種 ITコンサルタント、戦略コンサルタント、業務コンサルタント
対応エリア 主に東京
運営会社 株式会社MyVision
公式サイト https://my-vision.co.jp/
こんな人におすすめ

● エンジニアからITコンサルタントにキャリアアップしたい人
● 戦略・総合ファームなど上流工程で活躍したい人
● ケース面接や業界特化の対策を受けたい人

9位:リクルートダイレクトスカウト|優良ヘッドハンターから直接スカウト

リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが運営するハイクラス向けスカウト型転職サービスだ。登録しておくと、あなたの経歴に興味を持った優良企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く。AIによる求人レコメンド機能も搭載されており、効率的に自分に合った求人を見つけることができる。

求人数は約55万件以上(2025年10月時点)で、IT・コンサル・金融・メーカーなど多様な業界の求人を取り扱う。特にIT転職領域でも、マネジメントクラスやPM・エンジニア向けのスカウトが豊富である。

リクルートグループの広範なネットワークを生かし、ヘッドハンター登録数も多く、思わぬ企業からのオファーに出合えるチャンスがある。受け身の姿勢でもキャリアの可能性を広げたい人に適したサービスである。

項目 内容
対象層 20代〜50代のミドル・ハイクラス層
求人数 約55万件(2025年10月時点)
得意職種 経営層、管理職、ITエンジニア、営業、コンサルタントなど全般
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
公式サイト 公式サイト
こんな人におすすめ

● 企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けたい人
● 無料でハイクラス求人にアクセスしたい人
● IT転職を含め幅広い業界でキャリアアップを目指したい人

\優良企業から直接スカウトが!/

10位:TechClipsエージェント|高年収・モダン技術案件に強み

TechClipsエージェントは、現役エンジニアがキャリアアドバイザーを務める転職エージェントだ。取り扱う求人は年収500万円以上に限定され、利用者の95%が年収アップを実現(2025年時点)している。

レガシーSIer・SESからのキャリアチェンジを支援し、モダン技術環境を持つ自社開発企業への転職支援に強みを持つ。首都圏でキャリアを磨きたいITエンジニアに最適な選択肢である。

項目 内容
対象層 20代〜40代のITエンジニア
求人数 不明
得意職種 Web・アプリエンジニア、インフラエンジニア、データサイエンティスト・PMなど
対応エリア 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
運営会社 notari株式会社
公式サイト https://agent.tech-clips.com/
こんな人におすすめ

● 技術的な会話が通じるサポートを受けたい人
● レガシーSIer・SESから自社開発企業へ転職したい人
● 首都圏でモダン技術(AI・機械学習など)の環境に挑戦したい人

【年代別】あなたに合うIT転職エージェント

IT転職では、年代によって求める条件や転職理由が大きく異なる。20代は「キャリアの土台づくり」、30代は「年収アップ・スキルアップ」、40代は「マネジメントや専門領域での活躍」など、ステージごとに戦略が変わる。

本章では、各年代に最適なIT転職エージェントを厳選して紹介する。自分の立ち位置に合ったサポートを選び、次のキャリアを確実に前進させよう。

20代向け:キャリアの土台を築けるサポート重視型

20代は、キャリアの基礎を固める最も重要な時期である。IT転職でも、実務経験よりもポテンシャルや意欲を重視されるケースが多い。一方で、キャリアの方向性に迷いやすく、転職活動に不安を抱く人も少なくない。

この年代に適しているのは、求人数の多さに加え、キャリア相談や面接対策などを丁寧にサポートしてくれる転職エージェントだ。

例えばマイナビIT AGENTは、初めての転職でも安心できる伴走型の支援で定評がある。また、リクルートエージェントITは業界最大級の求人を誇り、キャリアの選択肢を広げたい若手層に最適である。

20代におすすめのIT転職エージェント
  • マイナビIT AGENT

    初めてのIT転職を着実に進めたい人に最適な安心サポート

  • リクルートエージェントIT

    幅広い業界・職種から最適なキャリアを模索したい人におすすめ

30代向け:キャリアアップ・年収アップに強いエージェント

30代は、スキルと経験を武器にキャリアを飛躍させるステージである。転職理由も「年収アップ」「マネジメント経験の獲得」「より高度な技術領域への挑戦」といった実利的なものに変化する。

この年代では、専門職向け求人を豊富に扱い、年収交渉にも強い転職エージェントを選ぶことが成功の鍵だ

特にレバテックキャリアは3人に2人が年収アップを実現しており、エンジニア特化の実績は群を抜く。また、ギークリーはWeb・ゲーム業界を中心にマッチング精度の高さで評価が高い。さらに、ビズリーチを併用すれば、ハイクラス層へのスカウトの機会も得られる。

30代におすすめのIT転職エージェント
  • レバテックキャリア

    専門性を磨き、年収アップを実現したい層に最適

  • ギークリー

    IT・Web・ゲーム業界で次の成長ステージを目指せる

  • ビズリーチ

    自身の市場価値を高め、ハイクラス転職へ踏み出せる

40代向け:外資系・ハイクラス向けエージェント

40代のIT転職は、マネジメント経験や専門性を最大限に生かす「キャリアの集大成」といえる。求められる水準は高いが、成功すれば事業責任者やCTOなど、より大きな裁量を持つポジションを狙うことも可能だ。

この年代では、外資系企業や経営層ポジションに強いハイクラス特化型転職エージェントを活用するのが現実的である。

例えば、JACリクルートメントは外資・管理職転職に強く、英語力やグローバル志向を持つ人に適している。また、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトのようなスカウト型サービスを併用すれば、自分の市場価値を最大限に生かす出合いを得られるだろう。

40代におすすめのIT転職エージェント
  • JACリクルートメント

    外資系・グローバル企業で管理職・役職クラスを狙える

  • ビズリーチ

    経営層や役員クラスなど、上位ポジションの転職機会を得られる

  • リクルートダイレクトスカウト

    ヘッドハンター経由で新たなキャリアの機会を広げられる

【職種別】おすすめのIT転職エージェント

IT業界といっても、職種によって求められるスキルやキャリアパスは大きく異なる。 Webエンジニア、ITコンサルタント、インフラエンジニア、ゲームクリエイター、それぞれに強いエージェントを選ぶことで、転職の成功率は格段に高まる。

本章では、主要4職種に特化した転職エージェントを厳選して紹介する。自分の専門領域に最も精通したパートナーを見つけ、次のキャリアをより戦略的に築いていこう。

ITコンサルタント転職に強いエージェント

ITコンサルタントへの転職では、論理的思考力や課題解決力を試す「ケース面接」など、独自の選考対策が欠かせない。業界特化の支援を受けることで、未経験からでも上流工程へキャリアアップできる可能性が高まる。

MyVisionは、まさにITコンサル転職に特化したエージェントだ。実務経験を持つコンサル業界出身のキャリアアドバイザーが多数在籍し、戦略ファームやシンクタンク系の選考にも対応できる面接対策を提供している。

また、JACリクルートメントは外資系コンサルや事業会社のIT戦略部門への紹介実績が豊富で、グローバルに活躍するコンサルタントを目指す人に最適である。

ITコンサルタントにおすすめのエージェント
  • MyVision

    ITコンサル転職に特化。ケース面接・選考対策まで徹底サポート

  • JACリクルートメント

    外資系・大手ファームのハイクラスポジションに強い

Webエンジニア転職に強いエージェント

Webエンジニアの転職では、「モダンな開発環境」や「自社開発企業への転職」を希望する人が多い。フロントエンドからバックエンド、フルスタックまで幅広く対応できる転職エージェントを選ぶことが成功の鍵だ。

レバテックキャリアは、IT・Web業界に精通し、React・TypeScriptなど最新技術案件を豊富に扱う。3人に2人が年収アップを実現しており、技術志向のエンジニアにも信頼される存在だ。

また、TechClipsエージェントは現役エンジニアがキャリアアドバイザーを務め、首都圏の高年収・モダン技術案件に特化している。現場感を理解したサポートを求める人に最適である。

Webエンジニアにおすすめのエージェント
  • レバテックキャリア

    自社開発・モダン技術案件が豊富。技術志向のエンジニアに最適

  • TechClipsエージェント

    首都圏の高年収・モダン案件に特化。現役エンジニアがサポート

インフラエンジニア・クラウドエンジニア特化型

クラウド技術の普及により、インフラエンジニアの市場価値は急上昇している。AWS・Azure・GCPといったクラウドスキルを武器にキャリアアップを狙うなら、幅広い案件を網羅する大手転職エージェントの活用が有効だ

リクルートエージェントITは、業界最大級の求人数を誇り、SREやクラウド移行などの大規模案件もカバー。マイナビIT AGENTは、社内SE・運用保守・クラウド構築など、安定志向のキャリア形成にも適している。

インフラ・クラウドエンジニアにおすすめのエージェント
  • リクルートエージェントIT

    SRE・クラウド案件を含む幅広い求人でキャリアの選択肢を広げられる

  • マイナビIT AGENT

    大手ならではの安定した案件が豊富。じっくりスキルを磨きたい人に最適

ゲーム業界・クリエイター職に強いエージェント

ゲーム業界やクリエイティブ職は、他のIT職種とは異なる専門性を求められる。業界独自の採用基準を熟知した転職エージェントを活用することで、職種のミスマッチを防ぎ、理想のポジションに近づける。

ギークリーは、IT・Web・ゲームの3領域に特化した転職支援を展開しており、デザイナー・プランナー・エンジニアまで幅広く対応。大手からインディーズまで豊富なコネクションを持つ。

また、マイナビクリエイター(マイナビIT AGENT関連サービス)は、ポートフォリオ添削や作品選考対策など、クリエイター職特有の支援が充実している。

ゲーム・クリエイターにおすすめのエージェント
  • ギークリー

    ゲーム業界に特化。エンジニアからクリエイターまで幅広く対応

  • マイナビクリエイター

    Web・ゲーム業界のデザイナーやプランナー職に強い

フリーランス・業務委託に強いエージェント(番外編)

独立や副業など、より自由度の高い働き方を目指すIT人材に向けて、フリーランス・業務委託支援に強い代表的な3社を紹介する。

案件の質や報酬水準、支払いサイト、稼働条件(フル/週2〜3日)、参画後のフォロー体制などを事前に確認しておこう。

フリーランス・業務委託に強いエージェント
  • レバテックフリーランス

    幅広い領域・技術スタックの案件を取り扱い、専任担当が要件確認や条件調整まで一貫支援。参画後の条件調整も丁寧。フル稼働で収益を最大化したい人向け

  • ITプロパートナーズ

    週2〜3日など柔軟な稼働が可能。スタートアップや新規プロダクト関与のチャンスも期待でき、副業から独立を試したいエンジニアに好相性

  • Midworks(ミッドワークス)

    条件付きの報酬サポートや各種福利厚生など、“安心感”を意識した支援を打ち出す。初めての独立でリスクを抑えたい人向け

IT転職エージェントの効果を最大化する5つの活用術

転職エージェントは、登録しただけでは真価を発揮しない。成果を出す人は、面談の臨み方や情報の出し方、依頼の仕方まで自分で設計している。

ここでは、支援効果を最大限に引き出す5つの実践ポイントを紹介する。受け身を脱し、主導的に転職活動を進めよう。

①初回面談で「デキる担当者」か見極める

初回面談は、あなたが評価される場であると同時に、担当者を選ぶ機会でもある。エージェントの力量は、求人票の説明よりも「どこまで深掘りした話ができるか」で判断できる

以下の逆質問リストを使い、担当者の知見と提案力を見極めよう。

  • 私と同じ職種・年齢層の支援実績はどれくらいありますか?
  • 最近決定した求人で、企業が採用を決めた理由は何でしたか?
  • 志望企業の評価基準や面接で重視されるスキルは?
  • 業界トレンド(給与レンジ・技術トピック)はどう変化していますか?
  • 現職を続けながら転職を成功させた事例を教えてください。
  • 私が想定しているキャリアパスにリスクはありますか?

回答が具体的(数値・社名・プロセス)なら「デキる担当者」である可能性が高い。逆に、一般論しか返ってこない場合は、担当変更を検討するのも一つの手だ。

②職務経歴書で「実績」を数字で語る

IT転職では、「何をやったか」よりも「どれだけ成果を出したか」が重視される。その判断材料となるのが職務経歴書であり、数字・期間・改善幅を明示することが必須だ。

「何を・どのように・どれだけ変えたか」を具体化することで、担当キャリアアドバイザーや採用担当者に訴求できる。以下に良い例と悪い例を挙げておく。

悪い例 良い例
ECサイトの機能開発を担当 ECサイトのUI改善を主導し、A/Bテスト5回でCVRを1.2倍に向上。直帰率18%改善。
サーバーの運用・保守を担当 Zabbix→Promeeusへ移行し、障害検知を30分→5分に短縮。年間コスト20%削減。

上記のように、成果を数字で裏付けるだけで印象は劇的に変わる。定量化が難しい場合も「処理速度を体感で2倍に」「社内利用者満足度4.5/5.0」など、相対的な指標で補うのが効果的だ。

③希望条件は「MUST/WANT」で明確に伝える

希望条件を曖昧にしたままでは、キャリアアドバイザーも最適な求人を提案できない。面談前に「絶対に譲れない条件(MUST)」と「できれば叶えたい条件(WANT)」を整理しておこう。以下はその一例である。

区分 条件 備考
MUST① 年収650万円以上 現年収+50万円を最低ライン
MUST② フルリモート可 出社義務なし(コアタイムあり可)
MUST③ モダン開発環境(Go/TypeScript) 新技術を習得できる環境
WANT① 自社開発企業 プロダクト志向で働きたい
WANT② スタートアップ(C〜D期) 裁量が大きくスピード感がある
WANT③ 海外チームとの協働経験 英語力を生かせる

このように事前に整理しておけば、担当者が「何を優先して提案すべきか」を正確に判断できる。条件を後から頻繁に変えると、担当者との認識にズレが生じやすくなるため、初回面談前に必ず言語化して共有しておくことが大切だ。

④複数の転職エージェントに登録し主導権を握る

転職エージェント1社のみに依存すると、求人の幅や交渉の選択肢が限られてしまう。むしろタイプの異なる2〜3社に登録することで、情報の質も広がり、交渉力を高めることができる

ただし、複数のエージェントを併用する場合は「管理」と「情報共有」の工夫が欠かせない。以下のポイントを意識して運用しよう。

  • 目的別に登録する(例:レバテック=専門特化/リクルートエージェントIT=総合)
  • 各社の提案求人をスプレッドシートで一元管理
  • 他社の提案内容を共有して競争意識を促す
  • 担当者との連絡は週1回を基本に、進捗を整理
  • 「比較検討している」旨を伝えて主導権を確保
  • 書類提出や面接日程を自分で調整してペースを維持

こうした工夫により、「紹介される立場」から「自ら選び取る立場」に変わる。さらに、複数社を利用することで担当者の誠実さや対応スピードも比較でき、最終的に最良のパートナーを見極めやすくなる。

⑤内定後の年収交渉を有利に進めるコツ

内定後の交渉は、転職活動の最終ステップであり、年収を左右する最大のチャンスである。ここでの対応次第で、初年度の年収が数十万円単位で変わることもある。転職エージェント任せにせず、自分でも「根拠」と「代替案」を整理して臨もう

交渉を進めるうえで意識したいポイントは以下の6つだ。

  • 実績データ

    現職での成果を数値(改善率・達成率・評価など)で整理する

  • 市場相場

    同職種・同年代の年収レンジを把握し、希望額の妥当性を示す

  • 代替条件

    基本給UPが難しい場合は、サインオンボーナス・RSU・在宅手当などを提案

  • 競合状況

    他社の選考状況やオファー内容を共有し、交渉材料にする

  • 期限設定

    回答期限を明確に伝え、企業の意思決定を促す

  • 姿勢

    強気になりすぎず、誠実かつ論理的に伝える

交渉では「希望額を一方的に伝える」だけでなく、根拠+代替案+誠意の3点をそろえて伝えることが重要だ。転職エージェントと戦略を共有すれば、あなたの代弁者として社内稟議をスムーズに通してもらえる。

登録から内定まで|IT転職エージェント利用の流れ

転職エージェントを活用するうえで、全体像を把握しておくことは重要である。あらかじめステップを理解しておけば、準備の無駄が減り対応の精度が上がる。ここでは登録から内定・入社までの代表的な流れを簡潔に整理する。

STEP1:登録・職務経歴書の提出

公式サイトから基本情報を登録し、最新の職務経歴書とスキルシートを提出しておくのが望ましい。直近プロジェクトの成果を数値で一行添えると以降の提案が精緻になるので有効である。

ポイント

● プロジェクト成果を1行要約(成果×期間×役割)
● GitHubやポートフォリオがある場合はURL添付
● 希望職種・働き方(リモート/常駐)を登録時に選択

STEP2:担当者とのキャリア面談

面談(オンラインまたは対面)では、準備した共有物で意図と実力を正確に伝えることが肝心だ。経歴・スキル・希望条件(MUST/WANT)を整理し、優先順位とNG条件を明示しておくと、ミスマッチのない提案につながる。 面談後は24時間以内に資料を更新し、再送しておくと認識のズレを防げる。

ポイント

● 現職の課題と転職で実現したいことを簡潔にまとめる
● 希望条件をMUST/WANTに分け、優先順位とNG条件を明確にする
● 最新の職務経歴書・スキルシートを共有し、実績を具体的に示す
● 経歴書や希望条件の共有資料を更新して再送する

STEP3:求人紹介・応募

面談内容をもとに、キャリアアドバイザーから複数の求人が提示される。 応募前に企業ごとに職務経歴書を微修正し、職務要件とのマッチ度を高めることが通過率向上のカギである。 また、応募状況を一覧管理しておくことで、抜けや重複を防げる。

ポイント

● 各求人で「求める技術×自分の強み」をマッチングさせる
● 応募履歴をスプレッドシートやExcelで一覧化
● 書類通過率をモニタリングし、次の改善材料にする

STEP4:書類選考・面接

日程調整や面接対策は転職エージェントが代行する。企業ごとの想定質問や評価軸を事前に共有してもらおう。

回答準備ではSTAR法(Situation/Task/Action/Result)を用いると、論理的で再現性の高い受け答えができる。一次面接が終わったら、必ず担当者にフィードバックを求め、次の面接につなげよう

ポイント

● 面接想定質問を10問ピックアップし、回答を練習しておく
● STAR法で自分の経験を3事例整理(課題→行動→成果)
● 逆質問を3つ用意(チーム構成・技術課題・成長機会など)

STEP5:内定・条件交渉・入社

提示された条件(基本給・賞与・株式報酬・働き方など)は、必ず自分の実績と市場相場を踏まえて精査しよう。希望額を伝える際は、具体的な根拠を示すことで説得力が増す。

また、「いつまでに返答するか」という意思決定期限を明確に伝えると、企業側の稟議(社内承認)をスムーズに進めてもらいやすい。

ポイント

● 現年収の内訳と直近の成果をデータで提示する
● 他社選考のスケジュールを共有し稟議を促す
● 回答期限を明確に伝え、交渉を主導する姿勢を見せる

IT転職エージェントに関するよくある質問(FAQ)

30代後半・40代でもIT転職は遅くない?
30代後半や40代でも遅くはなく、むしろ需要はある。評価されやすいのは「事業を前に進めた実績」「人とプロセスを動かす力」「特定領域の深い専門性」だ。まず、実績は売上・コスト・品質・スピードなど、どの指標をどれだけ改善したかを数値で示すこと。次に、同様の課題に直面した際にどう取り組むかという再現性を説明できるようにしておくこと。そして最後に、採用・育成・組織運営など非機能面での貢献を含め、自身の役割の広がりを伝えることが大切だ。
転職相談だけでも利用できる?
転職相談だけの利用も可能である。多くの転職エージェントは、情報収集やキャリア相談だけの利用も歓迎している。相談をより有意義にするには、あらかじめ現職の課題と理想の働き方を整理し、直近3案件の成果を一行でまとめておくとよい。また、希望条件をMUST(譲れない条件)とWANT(できれば満たしたい条件)に分けて伝えると、キャリアアドバイザーの提案が具体的になりやすい。
費用は本当に無料?
求職者は原則無料である。書類添削、面接対策、条件交渉などの支援も費用はかからず、報酬は採用企業が支払う仕組みになっている。ただし、ビズリーチなど一部のスカウト型サービスでは、有料プランを設けている場合もある。さらに、面接交通費や資格試験費用などは自己負担が一般的だ。利用前に費用体系を確認しておくと安心だ。
現職にバレずに転職活動はできる?
転職エージェントには守秘義務があり、本人許可なく情報が共有されることはない。スカウト型サービスでも「特定企業のブロック」や「氏名の非表示」など、情報をコントロールできる設定がある。
退会・連絡停止はどうすればいい?
担当者に連絡すれば、いつでも退会や連絡停止が可能だ。スカウトサービスを併用している場合は、マイページで通知オフ・公開範囲の変更・退会手続きを行うと確実だ。連絡文面は短くて構わない。「別経路で内定が決まりました。案件紹介とご連絡を停止し、保有個人情報の削除をお願いします。」といった一文で十分だ。