音読「川にママが流れている」「校庭で校長先生があばれる」で賢くなる

目のボキャブラリーを増やすには、できるだけ多くの言葉を読むトレーニングを重ね、見るだけで読み方と意味がわかるようになることが必要です。私が作った「音読プリント」は、A4サイズの用紙1枚に短文が20行(20文)ほど並んだものです(下記リスト参照)。

はじめはルビを付けて、慣れてきたらルビなしのままで、声を出して読みます。文の中央にある赤線は、目の動きを小さくし、視線を固定するためのものです。目標は1枚20秒。大人でもギリギリだと思います。

この「音読プリント」を学習することで、算数の文章題に苦労していたお子さんが、テストで100点を取るようになりました。また、ことわざ編、歴史編、地理編など様々なプリントを作ったところ、算数だけでなく国語や社会の成績も上がるようになりました。

家庭では、お子さんの興味に合わせて、たとえば好きな漫画のセリフを書き出してやるなどしてはどうでしょうか。生徒の親御さんには、ガンダムの登場人物を入れたり、家族を題材にしたりなど、自作プリント(※)で楽しんでいただいています。

※下記リストの「おふざけ音読」

「読解力」というと「解」、つまり理解力のほうばかり気になりますが、実は「読」、読む力を伸ばすことが、とても大切なことなのです。

【鶴田先生作成の音読プリント 1日1回、毎日続けて音読しよう!】

※目標は「各1枚(20項目)20秒で音読」
※本来はそれぞれのプリントのリスト中央に横か縦の赤の線が引かれ、そこに視線を固定し、目の上下左右への動きを小さくして音読する。

●「6年生漢字①」より

宇宙飛行士になる夢
周辺諸国との関係
東京オリンピックの聖火台
冷静な頭脳を持つ
貴重な宝石
弟の誕生日を祝う
本の著者を調べる
消防署へ通報する
誤字が多い文章
発言する権利がある
心が痛む物語
服装を整える
昔の巻物を発見する
貴重な映像
私は感激しました
推理小説が大好き
山の頂上を目指す
砂場で砂遊びをする
城を守る兵士
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