「オチがない話」を聞き流してはいけない

「今日の給食のカレーすごくおいしかったよ。たくさんおかわりしちゃった」「国語の先生が黒板に書いた字が間違えて、みんなで言ったんだよ」とか、子どもの話は、必ずしもどこに重要ポイントがあるのかがわからない。それどころか、オチがないときだってあります。要は大人に聞いてほしいだけなのです。

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子どもが小さかったころはそんな話でも、つたない言葉で一生懸命に話す子どもを愛おしく思い、「うんうん、そうだったんだね」と聞いていた親も多いと思います。

でも、中学生になると、大人は「いったい何の話?」と話の結論を求めたり、「ふーん」と聞き流したり、聞いているようでスマホを見ていたり、家事に没頭していたりしてあまり聞いていなかったりといった対応になりがち。

親としては「うれしいときにはいっしょに喜んでいるし、困っているときには相談に乗っているのだから、それでいいだろう」と思ってしまうのでしょう。

ですが、それが積もり積もっていくと、子どもは「お母さん(お父さん)は私のことなんてどうでもいいんだ」と感じ取り、次第に話をしなくなります。そして、親御さんが「あ、この子も思春期に入ったね。静かになったなあ」なんて思っているうちに、子どもの心は親からどんどん離れていってしまうのです。そうすると勉強にも身が入らなくなります。

たった3分が親子関係を変える

ですからどんなに忙しくても、どんなに子どもの話がたわいなくても、3分でいいから「へー。それは笑えるね。そのあとどうなった?」などと、お子さんの話をしっかり聞いてください。この3分が、その後の親子関係を変えていきます。

ちりも積もれば山となります。気づいたら変わっているのです。この3分を大切にしている親子では、そこから自然と会話が増え、子どもの小さな問題も見つけやすくなるのです。ちょっと勉強でつまずいていることや、その日の授業での疑問点など、それを親が直接教えなくても、「明日学校の先生に質問してみな」「塾の先生に連絡しておくね」など、早い段階で解決できる行動にもつながるので、勉強にとってもプラスです。