大人の「信じる」は子どもにずっと残る
「えっ⁉ そんなセリフ、私は言えない……」と思った方もいると思います。でも、この「あなたを信じている」という言葉は本当に効くのです。だまされたと思って、一度試してみてください。子どもは大人の「信じている」という言葉を、思っている以上に感じ取っています。
私の塾では、卒業生が大学生や社会人になってからもたびたび顔を見せに来てくれます。みんなそれぞれ自分の選んだ道へ進み、充実した日々を送っているように感じます。そんな子どもたちと昔話に花を咲かせているときに、よく出てくるのが「先生は俺たちのことを信じてくれとったもんね」という言葉です。大人が自分を信じてくれたことを、子どもは何年経っても覚えているのです。
「信じている」という言葉が照れくさいのなら、「あなたならやれると思った」とでもいいと思います。でも、口先だけではダメですよ。本当に心からそう思い、思っているからには、その子のダメなところを追及せず、そっと見守り続ける。この姿勢を続けていくと、子どもは自らがんばるようになります。そして、そのがんばりが勉強の結果にもつながっていくのです。
宿題をしない子が「本当に反省する」一言
【学校から宿題が出していないと連絡があった】
×つぶす言い方
「宿題くらいちゃんと出しなさい!みんな普通に出しているんだよ!」
○ほめてやる気にさせる言い方
「ついうっかり忘れたのかな?ちょっと理由を話してみて」
内申点に大きく影響する提出物。しかし、これを出さなかったからと、ただ叱るだけでは、改善していきません。
まずファーストリアクションとして、次のように聞いてみてください。「ついうっかり忘れちゃったのかな?」あくまでも子どもには悪気はなかった。そう信じて、こう聞いてみるのです。すると、子どもは「えっ!?」と驚きます。こっぴどく叱られると思ったら、予想外の変化球が飛んできたからです。
これが結構効きます。「ついうっかりだよね?」は子どもを信じているから出る言葉です。そう子どもが感じると、自分の行動を自ら反省し、「次はやっちゃダメだ」と心を改めることは、案外多いもの。そのときに子どもが言い訳をしたり、スジの通っていない理由を述べたりしたとしても大人は反論はせず、「そうか、そうか」と聞く。そして、「次はがんばろうね」と応援するだけにとどめておく。ただ、これは相当できた親でなければ、成し遂げられないリアクションです。でも、これができるようになると、お子さんは確実に変わります。


